ある企業の音楽会 [安徽省]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
中国での出来事です。ある中国企業の本社ビルです。この本社ビル内のホールで我々を招待するための音楽会(コンサート)が行われました。
こちらの会社が「これが某会社の食堂」のタイトルで紹介した企業なのです。
本社ビル内の廊下です。見ての通り非常に立派なビルでした。本記事および写真は某会社のグループ最高トップの董事長の了解をいただいて掲載させていただいております。会社名や出演の大学名を出すことも了解をいただきましたが、某会社、某大学とさせていただきました。
コンサート会場です。従業員の方々が拍手で迎えてくれました。約700人の方が鑑賞されました。
コンサートのプログラムです。プログラムは中国語が上で日本語が下です。
緑色の部分は某大学で、青色の部分は某企業の名前が書かれていました。内容を紹介いたします。
1.民族音楽合奏 (楽しい祝日)
2.民族音楽合奏 (彩雲月見)
3.男性ソロ (北国の春)
4.舞踏 (月光下のホウオウチク)
5.古筝独奏 (華やぎ)
6.女性ソロ (空港)
7.舞踏 (康定の愛)
8.二胡独奏 (二泉映月)
9.男性ソロ (枝一ふりの梅)
10.琵琶独奏 (龍船)
11.男性ソロ (駱駝の鈴)
12.男女デュエット (石榴摘み)
13.チャルメラ独奏 (小正月の提灯)
14.合唱と楽隊共同演奏 (泉水)
15.民族音楽合奏 (花美しく月まどか)
16.民族音楽合奏 (喜び)
主催、執行、演出者関係を紹介しておきます。
この二人が司会者です。女性が中国語で話し、通訳する形で男性が日本語で話をします。女性(賽さん)は某大学の音楽学院の方で男性(王さん)は某大学の日本語学科の方だと思います。
司会の動画も紹介します。
オーケストラはすべて民族楽器です。某大学音楽学院民楽団の約50名の方々です。
正直、すばらしく上手でした。中国の音楽学院の生徒はプロの卵であること痛感させられました。楽器演奏だけではなく歌や司会はプロなみでした。
実際に聞くまでは大学生と従業員のコンサートと軽く思っていたので、なおさら驚いてしまいました。
動画をとりました。是非とも民族楽器のオーケストラの演奏を聴いてください。
これは12番目のデュエットですが男性(王さん)は3番目の北国の春も歌いました。女性は曹さんです。歌は3番目と12番目と14番目がプロの卵である某大学音楽学院の生徒さんたちでした。
上段が民族音楽合奏の全景です。中段が「康定の愛」という踊りで、下段の写真が「月光下のホウオウチク」という題の踊りと演奏です。踊りは某企業の女性たちですが、これも見るまでは甘く見ていました。日本と中国の違いを思い知らされてしまいました。
ひょうたん笛での「月光下のホウオウチク」で演奏されているのは、ひょうたんの形をした笛です。 プレーボタン( ► )をクリックして独特の音を聞いてみてください。オリジナルの動画には会社名が写っていたので静止画にさせていただきました。このひょうたん笛 は中国語では葫芦絲(フルス)と呼ばれ雲南省の少数民族の楽器のようです。
手に持っている楽器が、ひょうたんの形をしているのがわかってもらえると思います。
古筝の独奏です。古筝は日本語読みでは「こそう」中国読みではグーチェン(gǔzhēng)で中国の伝統的なツィター属の撥弦楽器だそうです。弦の本数は21本のものが代表的で、15から25本のものが存在し、金属弦を用い、右手の指にはめた義爪で弦をはじいて演奏するそうです。我々から見ると琴に思えました。調べると琴と箏と和琴は区別されているけれども混同しているとも書かれていました。大学でも古筝が最も上手な人が演奏しているのでしょう。やっぱりプロでした。
こちらは某会社の従業員の方の歌「空港」でした。日本語は話せないけれども、日本語で歌われていました。某会社の出演している方々の中で、この人だけは日本人の方が知っていました。営業副部長の韓さんでした。日本だとカラオケ女王になること間違いなしです。後で聞くと歌詞をローマ字で渡してあげたそうです。
楊琴伴奏(右)で二胡(左)の演奏でした。こちらも古筝の独奏同様になかなかのものでした。二胡 の演奏は邱さんで楊琴 の演奏は李さんでした。
二胡は擦弦楽器の一種で、2本の弦を間に挟んだ弓で弾く。琴筒はニシキヘビの皮で覆われています。原型楽器は、唐代〜宋代にシルクロードを経由して西方より伝来したとされています。日本においてはこの楽器を胡弓と呼ぶ場合がありますが、中国の二胡と日本の胡弓には直接のつながりがなく、まったく別の楽器だそうです。コメントの中でヤン リーピン(Yang Liping)さんとチェン ミン(Chen Min)さんの名前が出てきたので、お二人の写真を右に掲載いたします。
某会社の藩さんの「枝一ふりの梅」と言う歌です。芸達者な人が多いのに驚かされました。
某大学音楽学院の湯さんが琵琶の演奏をしてくれました。古い楽器は沢山聴いていると退屈することがありますが、聞いててもまったく退屈しない名演奏でした。
某会社の汪さんの歌です。プログラムでは「駱駝の鈴」でしたが「ソーラン節」に変更して歌われました。この人もおそらく日本語はわからないのだと思いますが、上手でした。
これがチャルメラ演奏です。演奏者は屠さんです。音は、あの屋台ラーメンのチャルメラの音ですが、この楽器で、これだけの演奏が出来るものであることを初めて知りました。クリックするとチャルメラを拡大します。観客からは撮れないのでクリックして出てくる写真は某会社からいただきました。同じく上の方の踊りの写真もクリックして出てくる2枚の写真は某会社からいただきました。残りの写真はすべて客席から撮らせていただきました。
短いけれどもチャルメラ演奏の動画も撮りました。
某大学音楽学院の方々の迫力の合唱と演奏の風景です。
合唱の動画です。是非とも歌声を聴いてみてください。
タグ:音楽会
2015-02-16 09:25
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日本でひょうたん笛(フルス)の普及活動をしています。
すごい音楽会ですね。
中国ではフルスは結構知られている楽器ですよ。
フルスのキャッチフレーズは
「さわやか、まろやか、いやし系」です。
興味のある方は私のブログにコメントを!!!
by 忠野小路 (2009-05-30 01:33)
忠野小路さん
さっそく拝見させていただきました。硝さん「フルス」を持った写真いいですね。
ひょうたん笛は魅力的な音でした。
by Susuwatari (2009-05-30 04:28)
そうなんです。
見た目はちょっとふざけたような楽器ですが、
その豊かな表現力とまろやかな響きはまさに
いやしの楽器です。
残念ながら、ここ中国では動画が見られません。
by 忠野小路(ただのおじ) (2009-05-30 09:37)
ひょうたん笛の響きは弦の揺らぎっぽいですね~^^
華やかな音楽会なのですね~
雑伎団でも出てきそうです。
by kei (2009-05-30 23:19)
keyさん へ
この音楽会では中国の、いろんな楽器を楽しめました。 その中でもひょうたん笛は知らない音色でした。
by Susuwatari (2009-05-31 19:54)
忠野小路さん へ
ネットで調べてみると中国でも流行っているようですね。
是非ともみんなに聞いてもらいたい音でした。
by Susuwatari (2009-05-31 19:56)
まっくろクロスケさん。
2000年に昆明の世界園芸博覧会のイベントがテレビ中継されて、フルスが一気に中国全土に広まったそうです。私が出会ったのは2005年で、すっかり定着していました。私は日本で身近にフルスの良さを感じてもらおうと、現在、広める運動を展開中です。日本でも来年あたり、ブレイクさせられればいいなあと思っています。ちょっと、作戦があって、まだ、ホームページは出していません。
by 忠野小路(ただのおじ) (2009-06-01 17:03)
忠野小路さん 企画を楽しみにしております。
日本でもすばらしい演奏を是非ともテレビでやってほしいと思います。
by Susuwatari (2009-06-01 21:24)
こんばんわ~
ちょっと ご無沙汰でしたね。
この記事を見逃していました^^;
ひょうたん笛 面白い音ですね…笛じゃないみたい。
中国の伝統音楽を聴いたことはありませんが、
演奏家がこんなにたくさんいらっしゃるのはすごいですね^^
Yumi
by フレンドリー2009 (2009-11-22 18:57)
Yumiさん こんばんは
前の記事にコメントいただくとうれしいです。民族楽器が多いのに驚きました。ひょうたん笛は今、人気があるみたいです。時々流れていることがあります。
by SORI (2009-11-23 08:01)
中国の瓢箪笛(フルス)、バンドのオリジナル曲で使っています。
面白い楽器です。
by お水番 (2011-03-23 21:45)
お水番さん こんばんは
フルスを使われているなんてすごいですね。なかなか魅力的な音色でした。
by SORI (2011-03-23 21:50)
舞台の演出というか雰囲気だけでもかなりハイレベルな演奏
なのが伝わる写真ですね。
民族楽器の響きは現地で聞くと尚更だったかと想像します。
by punchiti (2011-03-23 22:39)
こんな音楽会に参加できてうらやましいです。
日本で行われるのなら、絶対参加したと思うけど・・・・
by kazenotomo (2011-03-23 23:50)
punchitiさん おはようございます。
民族楽器だけのオーケストラは壮観でした。みんな上手でした。
by SORI (2011-03-24 05:58)
kazenotomoさん おはようございます。
こんな音楽会に参加できることはめったにないことなのでいい経験になりました。
by SORI (2011-03-24 06:00)
一企業の音楽会とは思えない豪華さですね~。
by soraaane (2011-03-24 11:02)
はじめまして~^^;
雲南省の踊りの写真を見せていただいて、
1年前に観たヤン・リーピンの「シャングリラ」を思い出しました。
これは孔雀の舞のようですね?
楽器も珍しいですが、踊りも見応えがあったでしょうね。
by collet (2011-03-24 13:00)
すばらしいコンサートの写真に目を奪われました!
昨年(お嫁さんが中国の人です)中国に行ってきましたので
改めて感動しました。
by 花IKADA (2011-03-24 14:29)
SORIさん、こんにちは^^
圧巻ですね、会場も素晴らしくて歓迎ムードがハンパじゃないですね!
中国楽器の音色は哀愁があって好きです、ってチェンミンさんしか聴いた事ないんですが…
by mayu (2011-03-24 14:35)
soraaaneさん こんばんは
ほんと驚きました。あらためて、この企業の力を知りました。
by SORI (2011-03-24 19:30)
colletさん こんばんは
踊りの動画も紹介したいのですが、途中で電池の残量が減ってきたので、撮る枚数を制限せざるを得なくなりました。やっぱり電池の予備はいりますね。
by SORI (2011-03-24 19:34)
花IKADAさん こんばんは
お嫁さんが中国の人だと、これから中国に行く機会が増えるのでしょうね。いろんなところにいけるといいですね。
by SORI (2011-03-24 19:37)
mayuさん こんばんは
ほんと、すごい待遇でした。
泊まっていた街中のホテルから、こちらの会場のある会社のビルまでパトカー先導の上に道路に交通警官を多数配置してノンストップで走りました。その時の記事をこのアドレスで紹介しております。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08-2
by SORI (2011-03-24 19:45)
企業の音楽会、凄い規模って感じですね。
by youzi (2011-03-28 23:03)
youziさん こんばんは
中国は、なんでも規模が大きいですね。驚かされました。
by SORI (2011-03-28 23:09)
公営の公司なのでしょうか。大がかりな音楽会ですね。
民族楽器のオーケストラ、聴いてみたいです。
by monkey (2015-02-15 21:59)
monkeyさん こんばんは
大きな会社になりました。初めて訪問した時の100倍規模になりました。うれしいものですね。
by SORI (2015-02-15 23:08)
二胡はいい音色を奏でますよね!
いつか、二胡を聴きながら、桂林を舟で見てみたいです。
by 海のアングラーしんちゃん (2015-02-15 23:48)
海のアングラーしんちゃんさん おはようございます。
これだけ沢山の民族楽器での演奏を聴いたのは初めてでした。素晴らしい体験となりました。
by SORI (2015-02-16 06:04)
壮観ですね。
by きりきりととと (2015-02-16 06:44)
きりきりとととさん おはようございます。
すごい建物に、すごい音楽会でした。
by SORI (2015-02-16 07:11)
大規模な素敵な音楽会ですね
立派すぎますよ(笑)
by kazu-kun2626 (2015-02-16 07:51)
SORIさん おはようございます。
拙ブログへのコメントありがとうございます。
ミカン、真似させていただきました(*_ _)人
ハイレベルなコンサートですね、感服しました。
by johncomeback (2015-02-16 09:05)
kazu-kun2626さん おはようございます。
黒系のスーツが会社の制服です。全国的に採用しているようです。イメージが変わりました。
by SORI (2015-02-16 09:24)
johncomebackさん おはようございます。
5~6回やってみましたがメジロが来てくれたのは2回だけでした。でも来るときは置いてすぐでした。匂いで来るのだとしたら風向きかな?と思っています。
by SORI (2015-02-16 09:28)