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高野まき [高野山]



高野山と言えば、高野山の名前のついた、この「高野まき」も有名です。11月30日に高野山に行ったときも、写真の「高野まき」がいろんなところで売られていました。この高野槙が昔からお供えされているの知っていましたが、その経緯は知りませんでした。このさいと思い調べてみると、 高野山の「禁忌十則」に、尊厳護持のため、「禁植有利竹木」という決まりがあり、果樹、花樹、竹、漆などを植えることを禁止されたため、花の代用が必要であったそうです。
そのために花でもないのに「高野まき花」と言われているのでしょうか。調べてみると、やはり槙花(まき花)とは「槙の枝」のことでした。

本来ならば生花店なのですが、ご覧のように高野山では生花店は高野槙の専門店です。店名に槙の文字が使われているのが印象的でした。こちらは山本槙店です。
そして冒頭の写真のお店は中槙花店だと思います。そのほかにも宮崎槙花店、五味生花店、大谷生花店がありました。


高野槙の専門店を紫色のマーク( )で表示しました。緑のマーク( )は不思議な本屋さんとか虎屋薬店とか饅頭屋さんとか、今までに記事で紹介した趣のある商店です。マークをクリックするとお店の名前を表示します。
コウヤマキ(高野槙・高野槇、Sciadopitys verticillata)は、マツ目コウヤマキ科の種で日本固有種で、常緑針葉樹で高木となります。別名ホンマキ。コウヤマキ科は1属1種であり、コウヤマキのみです。
庭園に植栽し、材木としても利用されます。世界三大造園木の一つで、木曽五木の一つです。古代には、棺材として最上級とされた。水に強くて朽ちにくいことから、現在でも湯船材や橋梁材として重宝されています。和名は、高野山真言宗の総本山である高野山に多く生えていることに由来しています。高野山では霊木とされています。

より大きな地図で 高野山 槇店 を表示
お寺の生垣でも、よく見かけました。こちらの西室院(にしむろいん)の高野槙の生垣もすばらしかったです。写真をクリックすると拡大するので是非とも拡大写真を見て欲しいです。西室院の場所はこちらです。→ポチッ
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青い鳥

婚家は真言宗ですが、やはりお花は飾らず
「しきみ」という木の枝を「はな」とよんで仏壇やお墓に飾ります。
高野槙でも良さそうに思うのですが・・・
by 青い鳥 (2010-12-27 22:36) 

SORI

青い鳥さん こんばんは
しきみも趣があります。奥の院でも花はすくなかったです。
by SORI (2010-12-28 23:19) 

teddy0905

高野槙の木肌はぬくもりと香りが素晴しいです!!

by teddy0905 (2010-12-29 07:53) 

SORI

teddy0905さん こんにちは
高野まきは高野山に似合っていました。雰囲気に溶け込んでしました。
by SORI (2010-12-29 12:43) 

みんこ

へぇ〜、ひとつ物知りになりました。
by みんこ (2010-12-31 21:11) 

SORI

みんこさん こんばんは
私も真言宗では、華やかな花は飾らないことを今回知りました。高野槙は不思議な植物です。
by SORI (2010-12-31 21:14) 

youzi

色々な決まりがあるんですね。

by youzi (2011-01-03 20:30) 

SORI

youziさん おはようございます。
高野槙は高野山だけでなく全国的なことを年末に帰省先の生花店に行ったときに実感いたしました。ちゃんとおいてありました。
by SORI (2011-01-04 07:53) 

hasseyおやじ

こんばんは。
恥ずかしながら、「高野まき」初めて知りました。お供え使用するんですね。勉強になりました。
by hasseyおやじ (2013-12-10 23:34) 

barbie

高野槙は華道(御室流)のお生花でも活けたことがあります。
矯めるのが難しかったです。
専門店もあるのですね(^_−)−☆
by barbie (2013-12-10 23:42) 

SORI

hasseyおやじさん おはようございます。
不思議と「高野まき」は子供のころから知っていました。でも知るきっかけ何であったのかは、覚えていないのです。
by SORI (2013-12-11 05:33) 

SORI

barbieさん おはようございます。
華道もされるのですね。すばらしいです。
高野マキは独特ですね。緑が強調されたいけばなになるのでしょうね。お袋も華道をやっており、稀にですが高野マキを使っていたような記憶がありました。
by SORI (2013-12-11 05:38) 

ちゅんちゅんちゅん

おはようございます!
花の代わりに「マキの花」だったんですね☆
初めて知りました。
勉強になる記事をありがとうございます(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2013-12-11 06:10) 

ゲンママ

SORIさん、おはようございます。
槙は、日本の庭にはかかせませんね~
こちらでは、棚物にしているところが多いです。
高野槙、初めてしりました。
by ゲンママ (2013-12-11 06:48) 

PENGUIN

SORIさん、おはようございます。
我が家の法事の時も花と一緒に葉を飾りました。
同じ真言宗だからなんでしょうね。
by PENGUIN (2013-12-11 07:42) 

SORI

ちゅんちゅんちゅんさん おはようございます。
私も、高野山の真言宗では厳格には花が飾れないことを初めて知りました。さすが高野の名前が使われるところがすごいです。
by SORI (2013-12-11 08:24) 

SORI

ゲンママさん おはようございます。
厳粛な雰囲気を漂わせてくれる木ですね。それで供え花として飾るようになったのかもしれません。
by SORI (2013-12-11 08:50) 

SORI

PENGUINさん おはようございます。
すでに高野槇を経験されていたのですね。おそらく高野槇を飾るのは真言宗だからでしょうね。
by SORI (2013-12-11 08:52) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

「高野まき花」は、いい値段ですね。
たしかに、生垣もいいですね。。
あまり見かけないので、新鮮です。

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-12-11 21:17) 

昆野誠吾

禁植有利竹木という規則があるんですね。
かなり珍しいように思いました。
かなり厳しい戒律があるんですね!
by 昆野誠吾 (2013-12-11 21:34) 

SORI

なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん こんばんは
生垣を選定したら沢山、高野まき花がとれそうですね。そう考えると確かにいい値段です。でもいつも選定するわけにいかないのでしょうね。
by SORI (2013-12-11 21:37) 

SORI

昆野誠吾さん こんばんは
高野山真言宗では当然のことなのでしょうね。確かに奥の院の参道の墓石の前には鮮やかな花は飾られていなかったです。
by SORI (2013-12-11 21:40) 

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