鉄板焼 [安徽省]
中国の安徽省の地方都市に行ったときのことです。この町(市)は人口で言えば安徽省の中では11番目程度の市ですが行政や経済産業的には2~3番目の市(副省都級)です。この町の日本食店は3年前までは1店しかありませんでしたが、最近、急に増えて現在は知る限りでは6店舗でさらに増える傾向にあるそうです。その町で日本式の鉄板焼を食べる機会がありました。こちらでは2組を受け入れることが出来ます。
これが席の前のセッティングです。鉄板焼は上海などの大きな町のホテルの日本食店の中に併設されていることが稀にありますが、地方都市では非常に珍しいことだと思いますので紹介いたします。
先ずはカボチャのスープです。
鉄板料理の最初はこちらです。並んでいるのは玉子の殻です。鉄板で蒸しあげます。
左が蒸すために水を鉄板に掛けているところです。右がキャビアを乗せているところです。
こちらが出来上がりです。玉子の殻を器にした茶碗蒸しで、キャビアと焼いたフォアグラが乗せてありました。
次に野菜と魚を焼き始めました。お酒はビールと赤ワインをいただきました。ワインもいつものワインとは違っていました。
シェフは上海の鉄板焼屋さんから引き抜いてきた方だそうです。
魚は鱈です。日本では鱈は大衆魚ですが、中国では鱈は輸入あるいは遠洋で捕ってくる魚なので高級魚に分類されます。野菜はアスパラガスに大きなマッシュルームにエリンギです。
次に焼き始めたのがフォアグラです。両面を焼色が、つくまで焼いていました。
フォアグラはパイナップルの上に置かれていました。これほどの大きさのフォアグラを食べたのは初めてでした。上に乗っているのはキャビアです。
ここでサラダが出されました。
ここから、メインの肉を焼き始めました。用意されたのは霜降りのフィレ肉のようでした。先ずはニンニクを炒めます。
みんなの焼具合を聞いてニンニクを炒めた油で肉を焼き始めました。
見た目からもいい肉であることが判りました。そんなに注文が入らないので、いい肉食べるには事前に予約しておく必要があります。
このような感じて出されます。そのままでもいいし前にあるタレをつけても美味しかったです。
私は焼具合はいつもはミディアムですが、全員がミディアムを頼んだので今回は焼分けられるのかを試す意味でレアを頼んでみました。ちゃんと私にはレアで焼かれた肉が出てきました。試して、申し訳ありませんでした。柔らかな肉でした。大連近くで生産されている特別な牛肉と聞きました。このような肉が中国国内で生産されているとは知りませんでした。ネットで調べると大連霜降牛肉(雪龍黒牛)と出てきました。
次は肉汁が残った鉄板で野菜炒めを作り始めました。
キャベツの野菜炒めでした。
次が中国語で「黄金炒飯」です。サフランで色づけされたチャーハンです。サフランライスと言ったらいいかもしれません。日本だとガーリックライスというところですか、さすが中国という味でした。
これで黄金炒飯の出来上がりです。
最後はデザートです。焼きバナナの上にアイスクリームを載せています。
ここでブランデーを掛けて火をつけます。
表面が少し溶けた状態で出されました。
紅茶かコーヒーですが、私は紅茶を頼みました。
こちら(右の写真)がコースの菜単(おしながき)です。中国語の記載はわかりませんが内容は次の通りです。
・かぼちゃのスープ 南瓜浓汤配面包
・キャビアとフォアグラの茶碗蒸し 黒魚粒鵝肝蒸蛋
・鱈と野菜の焼き物 冰島鱈魚
・フォアグラ 法式香煎鵝肝
・サラダ 精选色拉
・ステーキ 雪龍牛排
・野菜炒め 季節蔬菜
・黄金チャーハン 黄金炒飯
・アイスクリーム 火焰冰淇淋
・コーヒーまたは紅茶 咖啡或紅茶
雪龍牛排が霜降り牛肉のことのようです。別のお店では霜降りのことを雪花とも呼んでいました。
漢字で書かれているとなんとなく判る気がします。
キャビアは黒魚粒でフォアグラは鵝肝のようです。そしてサラダは色拉です。そしてアイスクリームは冰淇淋です。野菜は蔬菜となります。
翻訳ソフトではこうなります→ 翻訳
上海で本格的な日本式の鉄板焼を間違いなく食べるとしたら花園飯店(Okura Garden Hotel)の33階にある「鉄板焼 さざんか」ではないでしょうか。ホテルのパンフレットにはバレンタインデー鉄板焼コースが1888元/2名と書かれていました。おそらく和牛は120g程度だと思います。200gのコースは1名で1888元と書かれていました。
参考に上海の「鉄板焼 さざんか」の1888元のコースのメニューを下に紹介します。
・前菜盛り合わせ
・コンソメスープ
・季節の野菜焼き
・活オマールのグリル(1身) または アワビ(1個)
・有機野菜のサラダ
・雪龍黒毛和牛サーロイン(200g)
・ガーリックライス
・海老と湯葉入りの味噌汁 香の物
・デザート
サービス料(15%)やワインなどを入れると1888元のコースはワインの飲み方にもよりますが日本円で軽く3万円を越えるのではないでしょうか。ただし、これを2名で食べてもOKです。量的にも多いので2名で食べた方がいいかもしれません。上で紹介したバレンタインデー鉄板焼コース1888元/2名はこれに近いものだと思います。
1888元以外に898元や1280元のコースもありますが、基本的な違いは肉の重さです。898元は100gで1280元は150gでした。
2013-06-14 10:37
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コメント(32)
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中国でも、日本式の鉄板焼きが食べれるところがあるのですね~。
どれもとっても豪華で美味しそうです。
なんとなく、ステーキといえば白ご飯と想像してしまいますが、さすが中国。そこはチャーハンなんですねぇ。
最後の、焼きバナナにとろ~りアイスクリームが乗っているデザート、
ヨダレが出てきそうになりました。
by mizuho (2012-02-08 07:39)
訪問に間が空いております。(_ _)
目の前で料理をしてくれるのってショーを見ているようで佳いですよね。
私はこの手のお店、15年近く行っていないですね。
行きたくなりました。
by 楽しく生きよう (2012-02-08 09:07)
mizuhoさん おはようございます。
一年一年、新しい発見があります。今日は上海に移動するので夕食は上海になります。今日は軽めの食事になる予定です。
鉄板焼は目の前で料理してくれるので楽しいけれど、残念ながら中国語なのでコックの人と会話が出来ないです。
by SORI (2012-02-08 09:24)
楽しく生きようさん おはようございます。
神戸では5回ほど経験がありますが、やっぱりいいですね。日本とは少し違いますが中国の地方都市という場所を考えるとすばらしかったです。
by SORI (2012-02-08 09:33)
いや~!どれをとっても美味しそう!絶対に美味しいに違いない!
一生こんな料理口にすることは出来ないかも (´;ω;`)
by メルシオ (2012-02-08 12:34)
料理人の手さばきと燃える炎を観て
ジュージューと焼ける音を聴いて
炎の熱を感じて
香ばしい匂いを嗅いで
絶品料理を味わう、
まさに食事の醍醐味を味わえますね♪
by haku (2012-02-08 13:57)
メルシオさん こんにちは
まさか、安徽省で、このような料理が食べれるとは思ってもいませんでした。カロリーが多いと思いつつ完食でした。
by SORI (2012-02-08 15:09)
hakuさん こんにちは
目の前で手さばきを見ながら食べるのはいいものですね。どんな料理になるのかと楽しみながら料理を楽しむことが出来ました。
by SORI (2012-02-08 15:13)
鉄板焼きと言ってもゴージャスな鉄板焼きですね。
ステーキにフォアグラ……。ヨダレが出ます。
それにしてもすごいお値段。元を円に換算するとそうでもないよう
ですが、実際の値段感覚的には、元を70倍したくらいが、日本の
感覚に近いと教えてもらったのですが、そうなるとものすごい
お高いお料理ですよね。
私も明日から成都に行ってきます。中国人のお友達と会うので
安心です。何を食べようかなぁ…いまから楽しみですっ。
by みんこ (2012-02-08 19:27)
写真を見せていただくうちに、中国だということを忘れてしまいました(^^)
日本の高級店のお話のような気持ちに・・・
by Ronnie (2012-02-08 21:38)
お客さんを彼の地の方と設定しているんでしょうね、かなりの富裕層が潜在して結構なことなんでしょうか?
どうしても、彼の地は自分の想い込みなんでしょうが未だに裸足と自転車の
印象しか・・・楽しんで来てくださいね。
by 茶の間おじさん (2012-02-08 22:28)
ゴージャスなお食事ですね~♪
霜降り牛肉や、フォアグラのそんな大きいの召し上がったら、
コレステロールが心配です(笑)
by まほ (2012-02-09 02:43)
みんこさん おはようございます。
ついに成都行きが実現ですね。私は今日(2月9日)に日本に帰ります。同じ日に空の上ですれ違いますね。前回、成都に行ったのは皆既日食の日でした。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2009-07-23
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2009-07-25
日本食を食べる方が広がってきているようです。大切な記念日くらいは鉄板焼を奮発する人も増えてきているのかもしれませ。
by SORI (2012-02-09 04:11)
Ronnieさん おはようございます。
聞くところによると、このお店を作った人は日本で鉄板焼の高級店で食事したことがきっかけだったそうです。美味しいものの国境はないですね。
by SORI (2012-02-09 04:15)
茶の間おじさんさん おはようございます。
人口が多いので貧富の差は大きいのでしょうね。経営者クラスの収入の多い人が増えてきている気がします。
by SORI (2012-02-09 04:21)
まほさん おはようございます。
海外に来ると食べすぎてしまいます。特に今回は栄養過多でした。今日、日本に帰るので明日から節制します。
by SORI (2012-02-09 04:24)
SORIさんおはようございます
いつみてもおいしそうな写真ばかり、これは食べ物のせいという
よりも撮ってる人間の腕だと悟りつつあります(笑)
こういうお店を見るといつも隅っこの方でこっそりお好み焼きとか
焼いてると面白いのにwと想像します
by アニ (2012-02-10 08:53)
アニさん こんばんは
お好み焼きもいいですね。美味しい食べ物は写真を撮ってもおいしいということなのかもしれません。
by SORI (2012-02-10 23:01)
私が海外で日本料理を食べる時は安いお店に行くので
絶対に海外で食べるものではないと思いますが、
高級店では本当に海外なの?って思うくらいに
美味しそうな料理が並ぶんですね。
卵の殻を器にして、お料理を出すなんて、
北京では卵は生では食べてはダメってきつく言われていたので
どんな処理をして、使っているんだろうってとても気になりました。
(ダメって言ったのは中国人の友人だったので、その友人が
生卵が嫌いなだけだったのかもしれませんが…)
by youzi (2012-02-19 10:37)
気になった事が…
中国人もステーキはミディアムで食べているんでしょうか?
中国人の友人はアメリカでの生活に変わりましたが、
日本にいて、お刺身は食べれるようになったものの、
お肉は生のものは絶対に食べないので、ステーキを
焼いた時は焼くとかたくなるし、半生だと食べなかったんです。
by youzi (2012-02-19 10:41)
youziさん おはようございます。
海外で生卵は基本的に食べませんが、日本食店で、すき焼を食べる時だけは生ですね。大丈夫かな? と思いながら食べています。
だから卵かけご飯はまだ食べたことがありません。
by SORI (2012-02-19 10:44)
youziさん おはようございます。
中国内で本格的な霜降り肉のステーキを食べるのは初めてでしたが、中国の方と一緒に日本で食べる機会はたくさんありました。その時のステーキの焼き方はミディアムを注文される方が多かったです。もちろんウエルダンの方もおられました。多少、ウエルダの方が多いな、との印象です。
最近は、ステーキを食べる人も増えてきているので、もっとミディアムあるいはミディアムレア派が増えてくるのではないでしょうか。
by SORI (2012-02-19 10:58)
おはようございます
いや~ 豪華ですね
超美味しそうです(*^◯^*)
by kazu-kun2626 (2013-06-14 07:40)
kazu-kun2626さん おはようございます。
中国の、それも地方として、このような日本式の後記夕ステーキに出会えるとは思いもよりませんでした。ほんと美味しかったです。
by SORI (2013-06-14 07:47)
羨ましいです♪
最近はOOのミクスに〜
台湾で魯肉飯を啜ってます^^;
by 柴犬 (2013-06-14 08:53)
柴犬さん おはようございます。
魯肉飯、食べてみたいです。台湾には何度も行ったことがあるのですが、知りませんでした。ネットで調べて初めて知りました。美味しそうですね。
by SORI (2013-06-14 09:12)
なんちゅーぶ厚いお肉なんでしょう!
by 昆野誠吾 (2013-06-14 15:32)
昆野誠吾さん こんにちは
やっぱりお肉はいいですね。日本で、お肉を食べたことをきっかけに、同じようなお店を作ったそうです。
by SORI (2013-06-14 16:20)
見た目で、美味しいお肉と分かりますね。
こんな分厚い肉食べて見たいな。。
数年来、食べてないことを思い出しました。
かなしぃ~~。。。。(笑)
焼きバナナアイスが食べたいです。。
by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2013-06-14 21:43)
なんだかなぁ〜。横 濱男です。さん こんばんは
やっぱり美味しい肉はいいですね。それに加えて雰囲気もすばらしかったです。フォアグラやキャビアも久しぶりでした。
by SORI (2013-06-14 21:52)
とってもおいしそう!写真もすてきですね。
by じゃれん (2013-10-03 19:46)
じゃれんさん こんばんは
よく、この記事を見つけていただきましたね。うれしいです。ありがとうございます。まさか、このようなお肉に出会えるとは思いませんでした。
by SORI (2013-10-03 23:31)