岩国のシロヘビ 天然記念物 [山口県]



昨年の年末の墓参りで山口県の岩国に行ったとき、天然記念物の「岩国のシロヘビ」を見る機会がありました。
岩国には母の両親が住んでいて、今は母の弟、つまり私の叔父さん夫婦が住んでいます。そんなこともあり岩国には小さい時から数え切れないほど来ていますが最後に岩国のシロヘビを見たのは小学校低学年(四年生以下)の時なので、今回シロヘビを見たのは数十年ぶりになります。岩国に住んでいる人にとってはシロヘビは珍しくはないので、それ以降は連れて行ってもらうことがなかったのだと思います。上の写真は2015年12月26日に撮ったシロヘビです。
兵庫県の宝塚に住んでいる母は毎年4回ほど山口県に墓参りに来ています。私は2013年3月19日からは同行するようになりましたが、シロヘビを見る機会はありませんでした。宝塚からは日帰りで来る上に新幹線の新岩国とお墓を往復するだけだからです。

新岩国駅(



→ 錦帯橋(


ソフトクリームを食べるために錦帯橋にもよるようになりましたが、シロヘビは岩国の市街地だけに見る施設があるものと思っていませんでした。下の写真は車の中から撮った錦帯橋の北側入口です。

定例の墓参りでソフトクリームを食べるために錦帯橋に来るようになったのは2014年12月27日からです。


こちらが、この日、私が食べた抹茶と牛乳のソフトクリームです。早々に食べて近くを散策してみました。

驚いたことにソフトクリーム店である小次郎店の目の前にシロヘビの観覧所があったのです。窓にシロヘビ(仮設)観覧所と書かれているのが分かってもらえると思います。真っ赤な寶冠白蛇辨財天の幟も印象的です。寶冠白蛇辨財天は現在の漢字では宝冠白蛇弁財天となります。

記事を掲載するためにネットで調べてみると、小次郎店から400mの距離に昔から横山白蛇観覧所がありました。横山白蛇観覧所を横山シロヘビ資料館としてリニューアルオープンさせる改装工事のために2015年5月28日に仮設のシロヘビ観覧所が出来たのでした。確かに仮設と書かれているうえに建物はプレハブでした。前回の時に気が付かなかったのは目の前と言っても間に木が沢山植わっているためでした。散策したおかげで見つけることが出来ました。
仮設シロヘビ観覧所の前に建てられていた古い説明文の部分を写真から切り取って掲載いたしました。今のままでも読めると思いますが画像をクリックすると拡大するので読みやすくなると思います。

上の写真から説明文を読むのが面倒な方のために説明文の内容を枠内に転記いたしました。説明文が立てられた1986年(昭和61年)ごろにシロヘビ観覧所が出来たのかもしれません。
国指定 天然記念物「岩国のシロヘビ」指定年月日 昭和四十七年八月四日
主な生息地 山口県岩国市一円
説 明天然記念物「岩国のシロヘビ」は、岩国市にだけ生息している世界でも珍しいヘビで、商売繁昌・開運の守神様などと言い伝えられてきております。
ヘビの白色変種が、安定した遺伝形質を維持して特定の地域に集中的に生息している例は、世界にも例がなく、学術的にも極めて貴重な存在であります。
しかし、近年生息地域の都市化が進み、シロヘビの数が減少しつつありますので、岩国市では財団法人岩国白蛇保存会とともに保護保存対策につとめております。
昭和六十一年四月
岩国市教育委員会
さっそく入場料100円を無人の箱に入れて中に入ると写真のシロヘビちゃんが迎えてくれました。

人に慣れていて、ゆっくりとした動きでした。
岩国のシロヘビはアオダイショウが白化したものです。自然界では色素が抜けた白色の突然変異が偶に生まれますが、白色がゆえに雪に覆われた地域以外では、周りから目立つ存在になります。目立つ存在であるがゆえに餌を獲る確率も下がる上に、猛禽類などの捕食者に捕まる可能性も高くなることから広く繁栄することは無く、ハツカネズミのように人間の飼育下でのみ存在すると考えられています。岩国のシロヘビの場合は、人間の飼育下ではないにもかかわらず存在し続けているのは岩国の人々が昔からシロヘビを神の使いとして特別で大切なものと扱ってきたのが理由であろうと言われています。

頭を拡大いたしました。シロヘビは1924年12月9日(大正13年)に「白ヘビ生息地」として、今津町、山手町、旭町などが生息地域として天然記念物に指定され、1972年8月4日(昭和47年)に「岩国のシロヘビ」という名称で生物としてのシロヘビ自体への指定替えとなりました。
シロヘビが1924年に天然記念物に指定されたのは1919年に公布された史蹟名勝天然紀念物保存法でした。法律が公布されて5年目の指定でした。現在は史蹟名勝天然紀念物保存法から引き継いだ文化財保護法(1950年制定)です。

シロヘビの肌を紹介したいので目いっぱい拡大いたしました。
調べてみると、シロヘビが目撃された最も古い記録は岩邑年代記(がんゆうねんだいき)に、1738年6月(278年前 元文3年)に捕獲されたとの記録です。横山地区の千石原にあった吉川邸の城門付近で門番が捕獲したそうです。次は1862年(154年前 文久2年)で、錦川志(にしきがわし)に岩国藩の米倉で2頭のシロヘビをよく見かけたと記されているそうです。

シロヘビを見ることが出来る場所の地図があったので紹介します。私が子供のころに見たのは屋外飼育場でした。祖母祖父の住んでいた場所から近いので山手町シロヘビ屋外飼育場ではないかと思います。天神シロヘビ観覧所も、すでにリニューアルされていて天神シロヘビ資料館+白蛇神社になっています。
① 横山シロヘビ資料館(2016年3月から)
①' 仮設シロヘビ観覧所(2015年5月28日から2016年3月まで)
② 天神シロヘビ観覧所 岩国白蛇神社
③ 山手町シロヘビ屋外飼育場
④ 旭町第1・第2 シロヘビ屋外放飼場
⑤ 尾津町シロヘビ屋外放飼場

リニューアル前の横山白蛇観覧所 仮設の横山シロヘビ観覧所


白化していないアオダイシヨウの写真と分類を参考に掲載いたします。無毒のへびで、人と共に暮らすヘビと言われるほど人との関わりが深く、日本本土では最大のヘビです。写真はネットから転用させてもらいました。

亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
目 : 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
科 : ナミヘビ科 Colubridae
属 : ナメラ属 Elaphe
種 : アオダイショウ E. climacophora
いただいたパンフレットが値打ちものだったので紹介いたします。蛇の写真の部分と脱皮した皮の写真の部分にザラザラが付けられているのです。パンフレットの裏側には英語と中国語と韓国語で詳しい説明が書かれていました。内容は表の左端の日本語の説明と同じではないかと思います。

パンフレットの表紙にあたる部分ですがシロヘビの写真と「岩国の白蛇」の文字の部分だけにザラザラが付けられていました。

圧巻なのがシロヘビの脱皮の皮で寿の文字が作られた写真ですが本物の脱皮の皮が張り付けられていると思われるほどの手触りでした。見た目や手触りでは本物に感じるのですが、最終的に本物ではないと判断したのは、これだけ手間な作業をパンフレットに一枚一枚張り付けることはコスト的にも材料的にも、ありえないと思ったからです。それほど精巧に作られているのです。

上の写真はクリックすると拡大しますがクリックが面倒な方のために拡大し写真を掲載いたしました。是非とも触ってもらいたいです。

こちらもシロヘビの部分だけザラザラが付けられているのです。

2016-01-23 19:15
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コメント(22)
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「岩国のシロヘビ」初めて知りました
世界でも珍しいヘビなんですね
蛇は苦手ですが、きれいなへびですね^^;
絶滅しないように国が守っていかないとダメですね。
by マリー (2016-01-22 16:55)
マリーさん こんにちは
大切にされたのが分かる気がします。人間もシロヘビを大切にすることを代々伝えてきたのだと思います。だからこそ人間を恐れないのだと思います。
by SORI (2016-01-22 17:29)
SORIさん、お誕生日おめでとうございます。
ステキなお誕生日なりますように。
白蛇、とてもキレイですね。
ヘビで白って、縁起がいいですよね。
by youzi (2016-01-22 20:07)
白蛇さんって、きれいなんですね。
いい写真を見せていただきました。
ご利益あるかしら^^
このソフトクリームもすごいですね。
クレヨンみたいにカラフルです。
by リンさん (2016-01-22 21:05)
youziさん こんばんは
ありがとうございます。
誕生日を覚えていただいていたとは驚きです。うれしいです。
偶然ではありますが誕生日に演技の良い記事を掲載したことになるのですね。
by SORI (2016-01-22 21:09)
リンさんさん こんばんは
白いへびは確かに美しいです。神と崇めたのが分かる気がします。
完成した資料館には是非とも行ってみたいです。錦帯橋のソフトクリームはこれからも食べさせていただきます。
by SORI (2016-01-22 21:12)
うーん懐かしい(^^)
by アニ (2016-01-23 01:04)
アニさんも岩国に縁があるのですね。
おはようございます。
by SORI (2016-01-23 05:23)
SORIさん、おはようございます。
画面を開いたら、いきなり白蛇のアップに驚いてしまいました~^^;
白蛇は何か神秘的な生き物ですね。。
目が可愛いのですね~
by ゲンママ (2016-01-23 07:40)
ゲンママさん おはようございます。
驚いていただけましたか。同じアオダイショウでもシロヘビだと神秘的でイメージも違いますね。神として崇めるのも分かる気がします。岩国の人のシロヘビを大切にする気持ちが世界で唯一の自然繁殖のシロヘビを作り出したのですね。自然を破壊してしまった現在からは守ってあげることが必要でしょうね。
by SORI (2016-01-23 09:06)
おはようございます
白蛇ですか~
長い物はちょっと苦手です
あのペロペロと出す舌が(笑)
by kazu-kun2626 (2016-01-23 09:34)
前に息子家族で行った時薄暗いところに居たのを見たような?気が・・・
長いものきらいなので・・・何となく記憶が曖昧なんです^^
by 侘び助 (2016-01-23 11:02)
kazu-kun2626さん おはようございます。
苦手なヘビちゃんの記事を読んでいただいてうれしいです。確かに二股の舌をペロペロされると驚いてしまいます。
by SORI (2016-01-23 11:03)
侘び助さん おはようございます。
岩国と言えば錦帯橋と白蛇ですが、白蛇の方の全国的な認知度はまだまだのようです。息子さんは広島にお住いだったので、岩国のシロヘビのことをご存知だったのですね。
by SORI (2016-01-23 11:09)
本物の蛇の抜け殻だと思っちゃいましたよ。
たとえ本物じゃなくても、とてもありがたい感じがします^^
by ぜろこ (2016-01-23 12:59)
ぜろこさん こんにちは
ほんと目の前にあっても本物に思えました。値打ちもののパンフレットでした。抜け殻の皮が入ったお守りが売られていました。ありがたいものなのですね。
by SORI (2016-01-23 13:53)
22日がお誕生日ですか?
他の方のコメントを目にしました
SORIさん お誕生日おめでとうございました★
by マリー (2016-01-23 15:30)
マリーさん こんにちは
気がついていただけたのですね。
はい 1月22日が誕生日でした。ありがとうございます。
by SORI (2016-01-23 17:07)
巳年生まれの私としては興味津々ですが、本当にきれいなものですね。突然変異の雌雄同士の子孫が何代もの時を経て白ヘビという固有の種になったのでしょうか。
by sig (2016-01-23 19:53)
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
白蛇は青大将の変異種だったんですね、蛇は苦手ですが
白蛇は縁起がよいと祭られていますね、パンフレットの
脱皮した皮、言われてみればそうですね、数の少ない白蛇の
抜け殻少ないですよね・・・
しかし凝った立派なパンフレットですね~~~ (^^♪
by escape (2016-01-23 20:47)
sigさん こんばんは
地域の人の温かい気持ちによって白へびが繁栄したことは世界に誇れることだと思います。
by SORI (2016-01-23 22:14)
escapeさん こんばんは
このパンフレットはいいですね。ごりやくがありそうです。これからも大切に守ってあげたくなります。
by SORI (2016-01-23 22:21)