オルセー美術館 ゴーギャン ロートレック [オルセー美術館]




オルセー美術館(Musée d'Orsay)の最上階の印象派展示室を見た後に地上階に下りました。地上階には沢山の作家の作品が展示されていました。ここでは沢山の作家の作品を紹介したいと思います。

正式名称 Musée d'Orsay

常設展示 4000作品
来館者数 3,440,000人/年 (2015年)
開館 1986年
最寄駅 地下鉄 ミュゼ・ドルセー駅
オルセー美術館に関する前記事でファン・ゴッホを紹介いたしました。1888年に南仏アルルに移っていたファン・ゴッホと9週間の共同生活を送ったほどファン・ゴッホと関係が深かったのがゴーギャンです。先ずはゴーギャンの作品から紹介していきたいと思います。こちらの壁の作品はすべてゴーギャンです。ファン・ゴッホの作品群の隣に展示されていました。

ゴーギャンと言えばタヒチを思い浮かべます。最初にタヒチを訪れたのが1891年4月からで資金が尽きて1893年8月に国の費用で帰国したそうです。1895年6月から2度目のタヒチに向かい6年を過ごした後にマルキーズ諸島に行ったそうです。そのマルキーズ諸島で1903年5月8日にゴーギャンは亡くなりました。
作品名のヴァイルマティは、マルキーズ諸島の神話に登場する絶世の美女で、神に見初められてその妻となったそうです。ヴァイルマティが座っているのは玉座だそうです。
作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin) 1848年~1903年(満54歳没)
作品 Vairumati ヴァイルマティ
制作 1897年

作品名のアレアレアとはポリネシア語で「喜び」「楽しさ」を意味するそうです。
作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
作品 Arearea アレアレア
制作 1892年

ゴーギャンの晩年期の作品で、パルテノン神殿東側の浮き彫り彫刻に着想を得て描かれた作品と考えられています。
作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
作品 Le Cheval blanc 白い馬
制作 1898年

ロートレックの作品も沢山ありました。そのうち3枚を紹介します。ロートレックのフルネームはアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)です。正式には姓(苗字)がトゥルーズ=ロートレック(Toulouse-Lautrec)です。ファン・ゴッホ(Van Gogh)と違い、単にロートレック(Lautrec)でも世界的に通じるようです。南仏のアルビで生まれました。ロートレックの生家は伯爵家でフランスの名家です。最後は母親の邸宅であるマルロメ城で両親に看取られ脳出血で36歳の若さで亡くなったそうです。
作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
1864年~1901年(満36歳)
作品 Femme de profit 又は Madame Lucy
制作 1896年

ジャンヌ・アヴリルは実在のフレンチカンカンのダンサーです。

作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
作品 Jane Avril dansant 踊るジャンヌ・アヴリル
制作 1892年

ジャンヌ・アヴリルの写真と同じ構図の絵も描かれていました。絵よりも本人の方が美人で可愛いと思います。両方ともに1893年(25歳)です。

こちらは非常に大きな作品です。1890年に描かれた有名な「ムーラン・ルージュの舞踏会」と同じタイトルですが5年後に書かれたものです。
作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
作品 La Danse au Moulin Rouge 又は
La Goulue et Valentin le Désossé
制作 1895年

ロートレックが両親に看取られながら亡くなったマルロメ城の航空写真です。
名前 Château Malromé
住所 Saint-André-du-Bois Gironde Nouvelle-Aquitaine
下のマルロメ城(Château Malromé)の写真はWikipediaから転用させていただきました。ロートレックが名家の生まれだったことが実感されます。

セザンヌの作品は最上階の印象派展示室(Galerie des Impressionnistes)に沢山ありましたが、地上階にも展示されていたので地上階の3作品を紹介します。
作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
作品 La Femme étranglée
制作 1875年~1876年

セザンヌと親交のあった画家のアシル・アンプレールの肖像画です。
作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
作品 Achille Emperaire アシル・アンプレール
制作 1868年~1868年

作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
作品 L'Avocat (l'oncle Dominique)
制作 1866年

次の3作品はすでに印象派展示室の中の作品として紹介したセザンヌの作品です。前の記事を見ていない方で興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。



モネの作品も最上階と地上階にも展示されていました。地上階の作品を紹介します。
作家 クロード・モネ(Claude Monet) 1840年~1926年(満86歳没)
作品 Madame Louis Joachim Gaudibert
制作 1868年

作家 クロード・モネ(Claude Monet) 1840年~1926年(満86歳没)
作品 La Pie
制作 1868年~1869年

作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 Femmes au jardin
制作 1866年

こちらは印象派展示室の中のモネの作品です。興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。






モネの作品も最上階と地上階にも展示されていました。地上階の作品を紹介します。
作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
作品 Monsieur et madame Auguste Manet
制作 1860年

マネの代表作の一つで、この絵をご存知の方は多いと思います。吹いている楽器は木製の横笛ファイフ(Fife)で、絵の指づかいを真似て吹くと「ソ」の音が鳴るそうです。
参考ですが、今回の記事では額付きのし野心で掲載させていただいていますが、この写真のように大きく曲がって写っています。他の絵も大なり小なり曲がって写っているのが多いと思います。カメラの位置が絵の中心だときれいな長方形で取れるのですが、絵の正面から撮ると照明が反射するケースが多いため中心からずらして撮っています。そのために額が曲がって写っていることが多いのです。この絵の場合は左から撮って照明の反射を避けているのです。
作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
作品 Le Fifre 笛を吹く少年
制作 1866年

こちらも印象派展示室の中のマネの作品です。興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。本記事で紹介した作品の作家はゴーギャン、ロートレック、セザンヌ、モネ、マネでした。
今までに掲載したオルセー美術館に関する記事も紹介します。タイトルをクリックすると記事を表示します。
オルセー美術館 建物編
オルセー美術館 印象派展示室
オルセー美術館 ファン・ゴッホ
オルセー美術館でも模写が許されていました。
オルセー美術館 ゴーギャン ロートレック (今回の記事)


2017-06-04 23:59
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コメント(26)
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ステキな絵がいっぱいですね。
中学のとき美術部で、ゴーギャンを模写したことを思い出しました。
by リンさん (2017-06-04 00:02)
リンさんさん おはようございます。
美術部に所属されておられたのですね。すばらしいです。
常設展示が4000点なので1作品を10秒で見ると、全部で40000秒(約11時間)になります。
by SORI (2017-06-04 01:27)
お早う御座います。
パリには2回行ってるのにオルセー美術館は?
各国の美術館が頭の中でこんがらかってるので
見てる筈なのにこれという記憶がない!”ク~~!”
by 旅爺さん (2017-06-04 05:35)
眼福ですね。
by beny (2017-06-04 07:24)
お邪魔致しまする。
難しい事は、分からない小生ですが好きなんですよ絵が。
風景画など観ていますと、ついつい絵に引き込まれ自分の頭の中で
色々想像いや妄想してしまうのです。(^◇^)
by 影風響 (2017-06-04 07:27)
絵画はチャンスがあれば一度は見てみたいと思っています。
by そら (2017-06-04 07:58)
絵画を久しぶりにたっぷり観させて頂きました
なかなか 目に触れることがないので 良い刺激になりました
忙しく過ぎて行く日々
たまには いつもの自分から離れて 観ることも大切だなーってね(^ ^)ありがとうございます
by チャー (2017-06-04 08:23)
おはようございます。ゴーギャンってタヒチで永住ではなかったのですね、駅に美術館日本では考えられないですね。
by みぃにゃん (2017-06-04 08:57)
旅爺さんさん おはようございます。
日本人の知っている作家の数が多いことから、日本人の間でのオルセー美術館の人気は最近格段に上がったようです。ツアー会社の企画にも影響を与えているようです。今回もパリに在住している日本人の方に勧められて行きました。
by SORI (2017-06-04 09:04)
benyさん おはようございます。
まさに眼福でした。朝一番に行って良かったです。
by SORI (2017-06-04 09:21)
影風響さん おはようございます。
いろんなタイプの絵があって楽しむことが出来ました。風景画は癒されます。
by SORI (2017-06-04 09:25)
そらさん おはようございます。
パリの三大美術館に収蔵されている作品は原則、次の通りです。そのためか、オルセー美術館は我々の知っている作品はが多い気がします。
ルーブル美術館 1848年以前
オルセー美術館 1848年~1914年までの作品
ポンピドゥー・センター 1914年以降
by SORI (2017-06-04 09:38)
チャーさん おはようございます。
普段は接する機会が少ないだけに、美術館に行ったのは値打ちがありました。今回は4日目にルーブル美術館に行き、最終日の7日目にオルセー美術館に来たわけです。
by SORI (2017-06-04 09:47)
みぃにゃんさん おはようございます。
ゴーギャンはずーとタヒチに行くことにあこがれていましたが貧乏で行けませんでした。タヒチに長く住む前もパナマとマルティニーク島に行きましたがすぐに破産して苦労していたそうです。1891年2月にパリのオテル・ドゥルオーでの絵の売立てが成功して旅行資金が出来たことから、すぐに旅だったそうです。
by SORI (2017-06-04 09:55)
オルセーはじめ海外の美術館のよいところは人だかりが無い事
でしょうか? 好きなものを好きなだけ観る、、。
良いですよね!
by YOUR-MOM (2017-06-04 13:02)
こんにちは。
本物の絵画鑑賞 ! 素晴らしいですね〜
by yakko (2017-06-04 16:10)
素晴らしくうっとりしますね^^
その言葉しか出てきません
by さゆり (2017-06-04 18:29)
教科書でみるのが沢山。
直接だと鳥肌立つでしょう。
by 夏炉冬扇 (2017-06-04 18:53)
笛を吹く少年は日本に来た時に観に行きました。
いつかオルセーは行ってみたいです。
by rappi (2017-06-04 20:20)
YOUR-MOMさん こんばんは
ほんと、日本で行われる、なんとか展とは違いますね。先日、家内が行った新国立美術館のミシャ展は90分待ちだったそうです。
朝一番と言うことも重なってゆったりとみることが出来ました。
by SORI (2017-06-05 00:56)
yakkoさん こんばんは
ほんと、堪能させてもらいました。
by SORI (2017-06-05 00:57)
さゆりさん こんばんは
さすが芸術の都、パリです。すばらしい作品が沢山ありました。
by SORI (2017-06-05 00:58)
夏炉冬扇さん こんばんは
教科書で見たものを見つけると感無量です。ほんと沢山ありました。
by SORI (2017-06-05 01:00)
rappiさん こんばんは
笛を吹く少年を見られたことがあるのですね。私は教科書だけでした。照明の感じから、こちらでも特別のもののようでした。その照明の反射のおかげで写真撮影は苦労しました。
by SORI (2017-06-05 01:02)
見たことのある絵画が並んでいると、思わず嬉しくなり見入ってしまいました^^
どれも素敵ですね~!
by Rinko (2017-06-05 07:41)
Rinkoさん おはようございます。
ほんと、そうですね。
やはり見たことのある絵を、集中的に探してしまいました。
by SORI (2017-06-05 08:50)