赤ヤガラ [日々]
この写真を見てドキッとされる方もおられると思います。
大手スーパーの中にある魚屋で珍しい魚を見つけたので買ってきました。この魚は以前食べたことがあり美味しいと知っていたからです。
これが魚の全形です。家族に見せたかったので魚屋でさばいてもらわずに、そのまま家に持ち帰りました。
お店の人に「このまま持って帰れますか。」と訪ねると、ものすごく大きな袋を用意してくれました。袋の上から魚の頭を持って手は顔の辺りの高さで真っ直ぐに、縦にぶら下げるように車まで運びました。車のトランクの中は魚が横幅いっぱいでした。
今回、掲載している写真はすべてクリックすると拡大するように設定しています。この写真はぜひともクリックしてみてください。
魚の名前はアカヤガラです。巨大ヨウジウオと言う感じの魚です。有名なタツノオトシゴやリーフシードラゴンとも近い魚です。
左の写真は横から見たものです。下の写真は、魚を上から撮ったものです。大きさを判ってもらうためにポールペンと一緒に撮りました。
ネットからこの魚のことを調べてみました。
種名 アカヤガラ(赤矢柄)
綱名 硬骨魚綱 棘鰭上目
目名 トゲウオ目 ヨウジウオ亜目
科名 ヤガラ科
属名 ヤガラ属
見ての通り吻は著しく長く、筒状。尾鰭の中央軟条が長く伸びています。ヤガラは漢字では矢柄です。弓矢の矢の棒のことを矢柄(やがら)と言いますが細長いので矢柄と呼ばれたようです。
近縁のアオヤガラとは、体色は赤味がかっており、また、尾柄部の側線鱗には鋭い後向棘があることなどで区別できそうです。
やや沖合いの深みの岩礁域およびその周辺の砂底域に生息し、稀に岸からの釣りで採集されることもあるほど浅所にも出現することはあるそうです。
産卵期は冬とされています。甲殻類や小型魚類などを食べるそうです。
高級魚で、料亭でないとなかなかお目にかかれない魚です。また、乾燥させたものは漢方薬として用いられることがあるといいます。インド洋、太平洋に広く分布するそうで。
沖合いのやや深いところにすみ、口は管状で長く、体の4分の1を占めます。小魚などにそっと近づき、吸込むようにして捕まえるそうです。味がよくて、刺身、塩焼き、椀種(わんだね)にします。本州中部以南、太平洋、インド洋西部の熱帯から温帯にかけて分布するそうです。
上品な白身は定評があり、高級食材として扱われる魚です。脂も多すぎず少なすぎずで、上品な脂です。
しかし、見ていただいても判る通り、歩留まり(可食部)が非常に少ない(口が長く尾っぽも長い。)ために大きさの割には食べる部分が少なく、高価な魚がより高価になってしまいます。
確かに刺し身は絶品でした。透明な白身で、タイとイカの中間のような味と書かれており、タイとハモを合わせたような味とも書かれていました。塩焼きにすると、 ハモのように上品でしかもコクのある旨みが出るそうです。キレのある味。椀種にすると濃いダシがでるので、 他のダシが必要ないほどです。口の部分でもダシがとれるそうです。
大きいものは1m50cmくらいでさらに大きくなると2m近く、重さも2kgを超えるようなサイズにもなるそうです。買ったものは1m20cmくらいで結構、大物でした。値段は1500円と高級魚のわりに意外とお得でした。
冷蔵庫にはそのまま入らないので、家族に見せて写真を撮った後に、この状態まで、さばいて冷蔵庫に入れました。頭の少し後ろまで硬い甲板におおわれ、大きくてさばくのが難しかったけれど、何とか処理できました。身は結構沢山とれました。胴が意外と太かったです。
ヤガラの「捌き方」や「さばき方」に関する検索がよくあるので、私がおこなった「さばき方」を紹介します。さばき方は普通の魚と同じで3枚におろしました。
そのあと皮を引いて中骨を取って出来上がりです。細いので少しやりにくいけれども身が意外と太いので何とかなりました。
夕食の食べる寸前に刺身にしました。お皿の上に乗っているのは刺身と魚の頭です。この頭の長さは36cmありました。お皿も小さく見えますが結構大きなお皿です。淡白で非常に美味しい魚でした。高知から直送されたそうです。やっぱり毒がある魚(河豚)やグロテスクな魚(鮟鱇)や変わった形の魚は美味しいようです。ヤガラは変わった形の魚に分類されますね。
あらは煮付けにしました。これも結構いけました。
口の部分が気になると思い紹介いたします。小魚を吸い込むように食べるさうです。一種の擬態ですね。小魚は魚が近づいて来たとは思わないかもしれないですね。敵からも魚と認識しにくいと思います。この口を上下に押し広げてみると驚くほど大きな口になることが判りました。電気掃除機か大型のストローのようなものですね。
類似の魚と比べてみました。下記を見てもらうとヨウジウオやタツノオトシゴなどと近い種類であると判ってもらえると思います。アカヤガラの写真以外はネットから拝借いたしました。
アカヤガラ | ヨウジウオ | タツノオトシゴ | リーフシードラゴン | |||||||||||||||||||||
硬骨魚綱 | 硬骨魚綱 | 硬骨魚綱 | 硬骨魚綱 | |||||||||||||||||||||
棘鰭上目 | 棘鰭上目 | 棘鰭上目 | 棘鰭上目 | |||||||||||||||||||||
スメグマモルフ系 | スメグマモルフ系 | スメグマモルフ系 | スメグマモルフ系 | |||||||||||||||||||||
トゲウオ亜系 | トゲウオ亜系 | トゲウオ亜系 | トゲウオ亜系 | |||||||||||||||||||||
トゲウオ目 | トゲウオ目 | トゲウオ目 | トゲウオ目 | |||||||||||||||||||||
ヨウジウオ亜目 | ヨウジウオ亜目 | ヨウジウオ亜目 | ヨウジウオ亜目 | |||||||||||||||||||||
ヤガラ科 | ヨウジウオ科 | ヨウジウオ科 | ヨウジウオ科 | |||||||||||||||||||||
ヤガラ亜科 | ヨウジウオ亜科 | タツノオトシゴ亜科 | ヨウジウオ亜科 | |||||||||||||||||||||
ヤガラ属 | ヨウジウオ属 | タツノオトシゴ属 | Phycodurus | |||||||||||||||||||||
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辻斬りではありません。辻切りです。 [風習・歴史]
辻斬りではありません。辻切りです。
私の住んでいる家の近くでは1月25日前後に行われる昔からの伝統行事である「辻切り」を下高野、上高野、井野、小竹の4つの地区で見ることが出来ます。その中の一つである下高野の辻切りの行事には昨年の1月29日に参加させていただきました。今年も参加させていただまく予定でしたが、行事が行われるときに上海に行くことになり残念ながら参加できなくなったことから、紹介の意味で辻切りの記事を再掲載させていただきました。辻切りは集落の境(辻 / 結界)に藁の大蛇を飾ることにより落へ入ってくる疫病や悪霊が侵入しないように行う行事で、災難を封じて五穀豊穣と郷内安全を祈願するものだそうです。その記事を書きに紹介します。ポチッをクリックすると記事を表示します。
掲載年 行事が行われる日
2017年 八千代市下高野 → ポチッ 2017年1月29日(日)
2017年 八千代市上高野 → 2017年1月29日(日)
2017年 佐倉市井野 → ポチッ 1月25日 前日
2016年 八千代市下高野 → ポチッ 2016年1月31日(日)
2015年 八千代市下高野 → 2015年2月02日(月) 例外
2014年 八千代市下高野 → ポチッ 2014年2月02日(日)
2013年 佐倉市小竹 → ポチッ
2013年 八千代市下高野 → 2013年1月27日(日)
2012年 八千代市下高野 → ポチッ 2012年1月29日(日)
2012年 八千代市上高野 → ポチッ 1月25日前後の土曜か日曜
2012年 家に飾った小辻 → ポチッ
2010年 八千代市下高野 → ポチッ 2010年1月24日(日)
2009年 佐倉市井野 → ポチッ 1月25日
2008年 佐倉市井野 → ポチッ 1月25日
4つの地区の辻切りの位置にマークを入れました。黒い点の入った黄色のマークは辻切りの位置ではなく上高野の藁の大蛇を作る場所である金乗院です。藁の大蛇は下高野と上高野はそれぞれ1ケ所で作ります。井野は大蛇をそれぞれの8ケ所で作ります。したがって井野の8ケ所が大蛇は少しづつ違います。
空色 8ケ所 井野の辻切り
赤色 6ケ所 下高野の辻切り
黄色 5ケ所 上高野の辻切り
緑色 5ケ所 小竹の辻切り
青色ラインと赤色ラインが上高野の辻切りを見つけるために歩いた散策ルートです。
緑色ラインは下高野の大蛇を飾るために車で走ったルートです。
空色ラインは井野の辻切りの散策ルートの一例です。
より大きな地図で 井野、上高野、下高野の辻切り を表示