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一気に3100mの長海まで上りました。 [九寨溝 黄龍]



諾日朗瀑布近くの駐車場(標高2400m)から一気に九寨溝で最大の湖である長海(長海子 標高3103m)までバスで向かいました。走り始めてすぐの道の景色です。正面の山は地形図で見る限り4000m級の山です。諾日朗瀑布の近くの駐車場を10時15分に出発して長海に到着したのが10時36分でした。

地図内のアイコンをクリックしてみてください。
九寨溝は石灰岩質の岷山山脈(びんざんさんみゃく)の中、標高3400mから2000mに大小100以上の沼が連なるカルスト地形の淡水の湖水地帯です。谷はY字状に分岐しており、岷山山脈から流れ出た水と石灰分によって独特の地形を作り上げています。水は透明度が高く、山脈から流れ込んできた石灰岩の成分(炭酸カルシウム)が沼底に沈殿し、独特の色を放っています。ジャイアントパンダの生息地のひとつとしても有名です。
右の地図の青いライン(蔵家楼~長海子)が諾日朗瀑布から長海までバスがノンストップで走った道です。距離はGoogle地図で16.3kmです。そのバス道に平行して遊歩道も整備されています。北側(地図の上側)の方が標高が低く、南側(地図の下側)になるほど標高が高くなります。青いマークをクリックすると山(ピーク)の高さを表示します。
この青いラインのところは則査窪溝(そくさわこう)と呼ばれており景勝地としては長海、五彩海、上季節海、中季節海、下季節海があります。緑の細いラインが九寨溝の入口から諾日朗瀑布の道で樹正溝(じゅせいこう)と呼ばれている15kmの道です。赤の細いラインは16.7kmあり日則溝(じっそくこう)と呼ばれる景勝地です。
地図に長海子と書かれているところが目的地の長海です。長海は季節により8m~9mほど標高は変わりますが公式の標高は3103mのようです。それを見下ろす展望台の標高は長海との目測の高さ(50~70m)から約3160mだと思います。その3160mまで一気に登って行く道の景色を紹介いたします。
九寨溝の名前はこの地区に九つ村(寨)があったことから名付けられたそうです。
より大きな地図で 長海への道 を表示
中国屈指の観光地だけのことはあります。長海に向かう道で沢山のバスとすれ違いますが、全て九寨溝の有料地区の専用のバスだそうです。環境に配慮してガス(天然ガスかプロパンガス)を燃料にしているそうです。貸切バス(マイクロバスと大型バス)と一日券で乗る循環バスがあります。公道のバスよりもかなり幅が広いバスのように感じました。
道も整備されていることがわかってもらえると思います。


緑豊かな中を快適に進みました。道の両側には3900~4500mの山々が続いていました。


標高が高くなってくると雪を頂いた山も正面に見えてきました。


進むにつれて徐々に雪山が大きく見えてきました。


雪山を拡大いたしました。


沢山のバスが並んでいました。これは後でわかったことですが長海から上季節海までの遊歩道を多くの人が歩くのですが、上季節海の駐車場で遊歩道を歩いて降りてくる客をピックアップするために順番待ちしているバスなのです。おそらくガイドさんと運転手さんが携帯電話で連絡を取り合って移動するのだと思います。ここは五彩池のあたりです。


やっと長海の展望場所(標高3160m)に到着いたしました。長海の長さは4349mで、最も幅の広いところは415m平均幅は236.4m、平均深さは44.57mで最も深いところは88.8mです、典型的な堰塞湖(せき止められた湖)です。今から53.6万年前に形成され、第4記氷河の遺跡が残されているそうです。長海は流れ出ていく川なく地下の溶水系統により、日則溝と樹正溝にとって、重要な補給かつ調節用の水源になっているそうです。遠くに4400~5000mの山々が見えます。湖の両サイドの山は地形図で確認すると、それぞれ4300~4400m(右)と4400~4500m(左)の山です。ここは5000m級の山と3100mの湖の世界でした。