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九寨溝 長海 [九寨溝 黄龍]



320mの幅を持つ諾日朗瀑布から一気に登った九寨溝の最大の湖である長海を紹介いたします。中国語では長海子とも書かれていました。他の湖に関しては海だけの表現なのにここだけ海子が使われていました。すでに前記事で長海を紹介いたのでここでは写真を紹介いたします。これは我々のマイクロバスが付いた展望台の場所からの景色です。おそらく水面から50~60mの高さだと思います。細長い湖で、湖の奥に高いきれいな山がみえる景観が特徴的なところでした。

展望台から湖面が広く見える場所からの景色です。水のきれいさがわかってもらえると思います。九寨溝の湖で印象的なのが独特の青い水です。この青い水の理由は一般に水中に溶け込んでいる石灰分(炭酸カルシウム)の影響であるとか、湖底の苔によるとか、光の屈折率によるものなどと言われます。九寨溝の水は飽和した炭酸カルシウムが微細な浮遊物を核として沈殿するために極度に透度が高くなり、水面から入射して湖底で反射した光の内から青い光だけが眼に多く届くようになり、水の青さが増すそうです。


こちらは遠くの山がよく見える角度からの景色です。


展望台から湖面近くまで遊歩道で降りることが出来ます。降りていくときに湖面の水のきれいな角度で写真を撮りました。


一番湖面に近いところまで降りました。湖面に近いところから山を撮ると、さらに高く見えるのは不思議です。


湖面近くからだとまた違った風景に出会えます。


遊歩道が湖面近くに作られているおかげで長海を満喫することが出来ました。


航空写真から拝借した長海です。険しい山の中にあるのがわかってもらえると思います。4500mの山々に囲まれた標高3103mの大きな湖でした。航空写真の湖が真白なのは凍結している時期の写真だと思います。おかげで長海の形がよくわかります。前の記事でも書いたのですが、もう一度、長海を紹介いたします。長海の長さは4349mで、最も幅の広いところは415m平均幅は236.4m、平均深さは44.57mで最も深いところは88.8mだそうです、典型的な堰塞湖(せき止められた湖)です。今から53.6万年前に形成されたそうです。写真をクリックすると大きな航空写真を表示します。航空写真ではなく地図が表示された場合は右上の航空写真と書かれたアイコンをクリックしてください。
クリックすると大きな航空写真を表示

クリックすると拡大します。九寨溝全体の地図です。
北が下方向の地図のために左上の湖が長海です。
北が下向きにすると上向きが標高が高い方向だから感覚的にわかりやすいです。そのために九寨溝の道がYの字にたとえられています。下の道が樹正溝で右側が日則溝で左側が則査窪溝です。長海は則査窪溝で最も標高の高い(3103m)ところの湖でもあります。
地図はクリックすると拡大いたします。
九寨溝には男神達戈が恋人の女神色莫に贈った『風雲宝鏡』が割れて九寨溝になったという伝説があるそうです。

九寨溝の長海の場所を世界地図にプロットしてみました。ベトナムの真北に位置する場所でした。東京駅から徒歩で行くルートを検索すると4303kmで826時間と出ました。ただし海の上はフェリーを使います。