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九寨溝でバター茶を初体験 [九寨溝 黄龍]


写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

九寨溝から降りて来て九寨溝の入口に着いたのは17時10分でした。こことホテルの間のレストランで夕食を摂ることにしました。バスに乗って10分で上のレストランに到着いたしました。観光地の中心なのか大きなレストランでした。
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入口ではチベットの民族衣装の人たちが迎えてくれます。レストランの内側から撮った写真です。白い布を首にかけていますが、似たような習慣が内モンゴルでもありました。チベットでは帽子をかぶる習慣が一般の地域よりも多いようです。標高が高く夏でも涼しいので冬は極寒の世界だからかもしれません。
右の写真の女性の帽子が印象的でした。男性もたくましい服装でした。


こちらはレストランの外側で迎えてくれたメンバーです。地域の特徴なのか、観光地のためなのかわかりませんが、美人の人が多かったのも印象的でした。
 店名 夢幻九寨 Jiuzhai Dream
 住所 301 Provincial Rd, Jiuzhaigou Xian, Aba Zangzuqiangzuzizhizhou, Sichuan Sheng


このようにセットされていました。特徴なのが右上の茶色の器です。これは木製の器ですが、この器でタイトルに書いたバター茶を飲むのです。食前には普通の中国茶も出てきました。


この日はチベット料理と四川料理の中から選ばれたと思いますが、このようなチベットの特徴のある肉料理が多かったです。
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これはヤクの胃袋の料理だと思います。これもチベットを感じさせてくれる特徴のある料理でした。


これもヤクの肉だと思います。ビーフジャーキーのような燻製肉のような保存性のある肉だと思います。
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沢山の料理が出てきました。すべての料理を紹介したいので一部を小さな写真にさせていただきました。左上がキュウリを味噌で食べる料理です。右上は野菜を同じように味噌で食べます。左下は地元のビールですが、ここも標高が高いのでビールを飲んだのは私だけでした。右下は沢山のキノコが使われた料理でした。野生のエノキのような茸でした。



こちらがバター茶を木の器に入れてくれているところです。陶器の大きな急須で、各自の器のバター茶が減ってくると入れてくれます。
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クリックすると拡大こちらがバター茶です。飲んでみると意外な味でした。バターの感じはなくどちらかというと麦の香ばしさがあるミルクティーのような感じでした。ただし甘みはありませんでした。バター茶は主にチベットを中心としたアジアの遊牧民族の間で飲まれる茶飲料の総称で部族によって味が違うのかもしれません。ネットで作り方を調べると、煮出したお茶にヤクバター(ヤクの乳から作ったギー)と岩塩を加えてドンモと呼ばれる専用の撹拌器具を使って、脂肪分を分散させてつくると書かれていました。右のドンモを使ってバター茶を作っているラマ僧の写真はWikipediaから拝借いたしました。今回のバター茶に関して聞くと、やはり煎った麦が入っていると言われていました。


この日のメインであるヤクのリブステーキ(焼肉)です。まさに骨付きカルビを焼いたものです。


このヤクの骨付きカルビは拡大写真も掲載させてもらいました。


そして四川料理の麻婆豆腐です。今回の成都と九寨溝の食事では朝食以外ですべて麻婆豆腐を食べました。これはやっぱり外せないですね。
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ここでも出てきました生のドクダミのサラダです。以前に成都で食べて以来でした。さすがにドクダミは不人気でしたがドクダミが生で食べられていることを知っただけで値打ちがありました。(笑)  もちろん食べてみました。やっぱりドクダミでした。いろんな大きなキノコの料理が右上です。左下は鶏肉とキュウリの料理で右下はゼンマイの料理です。こちらでは肉と野菜が中心でした。



こちらもヤクの肉料理です。お皿には一緒にキュウリが乗っていました。
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ヤクの肉がさらに出てきました。こちらのお皿にはポテトが乗っていました。チベットはやっぱり肉料理が多かったです。そして肉料理には必ず山盛りの乾燥粉末の唐辛子がついてきました。
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途中から目の前の舞台でチベットの踊りや歌が披露されました。まだ早かったこともあり2チームだけでした。女性が1チームで男性が1チームでした。
クリックするとYouTubeに登録した動画を表示します。

動画も撮ったので紹介します。


女性は踊りで男性は歌を披露してくれました。レストランに着くのが早すぎたようです。もう少し遅く来ると、もっと沢山の人が次から次へと舞台に上がるのだと聞きました。


さらに食事は続きました。やはり野菜と肉料理ですが、後半は饅頭に挟んだり乗せたりする料理も2種類出てきました。さらにデザート系の甘い料理も出てきました。周りのテーブルも盛り上がっていました。



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スープも美味しかったです。こちらのレストランでは魚料理は出てこなかったです。チベットでは魚を食べる習慣がなかったことが関係しているのかもしれません。

九寨溝 犀牛海(さいぎゅうかい) [九寨溝 黄龍]



上の写真は九寨溝・樹正溝地区にある犀牛海(さいぎゅうかい)です。
九寨溝はYの時の谷あいに沢山の景勝地がある場所ですが、大きく3つに分かれています。それは則査窪溝と日則溝と樹正溝で、午前中に長海五彩池がある日則溝を見て、諾日朗センターで昼食を食べた後に五花海珍珠灘などがある日則溝を見ました。日則溝の珍珠灘瀑布を見た後、最後に樹正溝を見ました。樹正溝は九寨溝の中でも入口に近い地区で標高も2000m~2400mの場所です。ここを上から下がりながら見ていくのですが樹正溝の最も高いところにあるのが犀牛海なのです。
徒歩で散策したのは犀牛海の次の湖である老虎海から樹正瀑布を通って樹正海だったので犀牛海は車の中からの写真での紹介となりました。
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犀牛海は全長約2.2kmの樹正溝内最大の高山湖で標高は2400mのところにあります。変化に富む風景が特色だそうです。水深は平均17mでもっとも深いところは40mを越えとも言われています。


伝説では、重病のチベット族のラマ僧があの鎧のような動物であるサイ(中国語:犀牛)に乗ってこの湖を訪れ、この湖の水を飲むと、奇跡のように病気が回復したそうです。そこで、ラマ僧は日々湖の水を飲み、この地に残ることを切望して、最後にはサイ(日本語:犀)に乗ったまま湖に入り永遠にこの地に住むことになったことから、この湖は犀牛海と呼ばれるようになったとのことです。日本語で言えば「サイの湖」というところですね。珍しい名前の湖でした。


確かに大きな湖で、いろんな景色を見せてくれました。あの透き通ったブルーを見せてくれた五花海と同じ水が流れているのです。この辺りはかなりの深さなのでしょう。濃い青色を見せてくれていました。


こちらは対岸の景色が湖に写った景色です。深さが10mから数mになってくると湖底もくっきりと見えて九寨溝ブルーを見せてくれます。上の写真と同じ水、同じ湖とは思えないほど場所によって変化に富む湖でした。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海


九寨溝で結婚写真 [九寨溝 黄龍]


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すでに紹介した九寨溝を代表する五花海の写真です。この中で結婚写真が撮られていました。写真をクリックして拡大するとわかると思います。

クリックするのが面倒な方のために、その部分のみの拡大写真を掲載いたします。この場所が結婚写真の名ポイントだと思います。ネットで見ているとこの場所で結婚写真を撮っているところがよく出てきました。


こちらが少し場所を変えて撮った写真です。こちらだと遠くからでもはっきりとわかりました。


こちらも部分拡大を行ないました。


上の写真は手摺に座ったしゃしんですが、こちらは立った姿の写真です。


いろんなポーズで撮られていました。ちょっと羨ましいかな。
いい思い出の写真になるのでしょうね。


座った姿でもとられていました。中国ではほとんどの人が結婚式の前に写真集を作ります。そして一番お気に入りの等身大の写真を披露宴会場が行なわれる入口に飾ります。


5月の標高2700m 朝の散歩 [九寨溝 黄龍]


再掲載を機会に写真をクリックすると拡大するようにいたしました。
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九寨溝で泊まったホテルは標高が2700mの場所にありました。
早朝にホテルの外に出て散策した写真を紹介いたします。朝の霧と針葉樹林は幻想的な景色を見せてくれました。

木々の先端も美しいシルエットを見せてくれていました。
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アザミの種類の実でしょうか、ひんやしとした透き通ったきれいな空気を感じされてくれていました。
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苔に覆われた地面と針葉樹の幹も独特の雰囲気を感じさせてくれました。
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この辺りにも、すでに紹介したような沢山の花が咲いていました。
特に多かったのが写真の野イチゴの花でした。
花からも静けさを感じてもらえると思います。
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九寨溝の魚は一種のみ 嘉陵裸裂尻魚(かりょうられつこうぎょ) [九寨溝 黄龍]


再掲載を機会に写真をクリックすると拡大するようにいたしました。
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クリックすると拡大九寨溝を代表する五花海(五花湖)で沢山の魚を見かけました。九寨溝で実際に魚を見たのは五花海と熊猫海(パンダ湖)でした。上の写真は五花海の魚です。驚いたことに九寨溝には大きな湖が沢山あるのに魚が一種類だけなのです。一種類の魚しか住んでいない湖は珍しいのではないでしょうか。そのことだけでも隔離された特殊な環境の驚きの世界といえるのではないでしょうか。ガイドさんは高山裸鯉魚と説明されました。正式名は嘉陵裸裂尻魚(かりょうられつこうぎょ)でチベット高原の河川やその支流、湖に広く生息する鱗(うろこ)がないコイ科の魚だそうです。鱗がないと書かれていましたが、ほんとうに鱗がないかどうかは専門的なサイトが見つかっていないので定かではありません。鱗のない魚と思われている鰻も顕微鏡レベルでは鱗があるそうです。アナゴやナマズやアンコウは、ほんとうに鱗がないそうです。鱗のない魚もいるので、九寨溝の魚も、ほんとうに鱗が無いかもしれませんが、とりあえず嘉陵裸裂尻魚は鱗が無いように見える魚ということにしておきます。

嘉陵裸裂尻魚が一種類のみ九寨溝で太古から生き延びてきたのは鍾乳洞の中の水と同じように石灰分(Ca)が飽和状態に溶け込んで、非常に澄んだ状態のためにプランクトンなどの餌が少ないことが関係しているそうです。餌らしいものは偶然に水面に落ちてくる虫くらいなのです。したがって水底の石灰中のバクテリアなどを石灰ごとまる飲みし、あとでエラから石灰分のみを排出して栄養にしていると書かれていました。
さらに魚にとって運が良かったことにチベット族の人は魚を神聖なものとし魚を食べる習慣がないために生き延びたともいえるかもしれません。天敵となる大型の肉食魚も、いくつもの滝に阻まれて昇って来れないのだと思います。運よく入り込んできても特殊な水質に順応でき無かったのではないでしょうか。
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下の写真は熊猫海(パンダ湖)の嘉陵裸裂尻鱼です。成魚の体長10~25cm程だそうです。Wikipediaでの中国語記載内容は次の通りです。
嘉陵裸裂尻鱼(学名:Schizopygopsis kialingensis)为輻鰭魚綱鯉形目鲤科裸裂尻鱼属的鱼类,俗名小白飘、冷水鱼,是中国的特有物种。分布于嘉陵江上游等。该物种的模式产地在嘉陵江。
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 界:動物界 Animalia
 門:脊椎動物門 Chordata
 綱:条鰭綱 Actinopterygii
 目:コイ目 Cypriniformes
 科:コイ科 Cyprinidae
亜科:裂腹鱼亜科 Schizothoracinae
  屬:裸裂尻鱼属 Schizopygopsis
 種:嘉陵裸裂尻魚 Schizopygopsis kialingensis
学名:Schizopygopsis kialingensis
俗名:冷水魚, 小白飘  鱼(中国語) = 鱼(日本語)
産地:嘉陵江
分布:嘉陵江上流 九寨溝 
ネットの中には時々、九寨溝の固有種との記載がありますが九寨溝の固有種ではなく、生息しているのは九寨溝も含めた嘉陵江の上流の山岳地帯の特殊な環境に住んでいるのです。九寨溝を流れる川は白龍江の支流で、そこから白水江を通って 嘉陵江につながっています。嘉陵江は重慶で長江(揚子江)につながっています。右上の魚の小さな写真はネットから転用させていただいています。
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この地図のラインが九寨溝から重慶までの白龍江/白水江/嘉陵江です。緑のライン(━━)は平地です。赤いライン(━━)が五花海から白龍江に合流するまでの九寨溝の川のラインです。だいだい色(━━)のラインで示している黄龍にも嘉陵裸裂尻魚が生息しています。水系が違い40km離れた黄龍でも生息している魚は嘉陵裸裂尻魚の一種類なのです。同じように石灰分が飽和状態の世界です。黄龍も石灰分が飽和状態の環境なので、やはりこの魚だけが生き延びたのかもしれません。紫のライン(━━)は黄龍から嘉陵江へつながる山岳地域の川です。
 宿泊したホテル インターコンチネンタル九寨パラダイス
 今回の旅で最も標高が高かった4007mの雪山梁峠
 世界で5番目に高いところにある四川九寨黄龍空港 標高3447.65m
 ━━ 五花海から白龍江に合流するまでの九寨溝の川
 ━━ 山岳地帯 九寨溝→広元
 ━━ 平地の川 広元→重慶
 ━━ 黄龍
 ━━ 黄龍から嘉陵江へつながる山岳地域の川
 ━━ 平地の川 江泊→重慶