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九寨溝 火花海と火花瀑布 [九寨溝 黄龍]



紹介した臥龍海より下流側にある景観は走るバスからの景色となります。かなりのスピードで走っているので手前の景色は流れてしまいます。火花海(かかかい / ひばなかい)は海抜2187メートルのところにある湖で、水深9メートル、総面積36352㎡にもなります。真青な水面に太陽が照りつけ、さざ波が立つとまるで火花が散るようにきらめくために火花海の名前がついたそうです。

火花海は双龍海と臥龍海の間にあり、周囲は緑に囲まれていて、幾重にも重なった緑の中で鏡のような水面が翡翠のように輝くそうです。よく見ると、さざ波が立つているようにも見えます。


火花海から双龍海に流れ落ちている滝が火花瀑布(かかばくふ / ひばなばくふ)です。火花瀑布の特徴は湖に直接に流れ落ちていることでした。落ちている湖は次に紹介予定の双龍海(そうりゅうかい)です。右の写真がネットから拝借した双龍海へ流れ落ちる火花瀑布の写真です。この右の写真で判るように双龍海も素晴らしい色を見せる湖なので間近で見ると素晴らしい景色なのだと思います。速く走るバスの中からしか見れなかったのは残念です。


滝を拡大いたしました。この次は是非とも歩いて見てみたいところでした。100分の1から200分の1に縮小すると日本の鍾乳洞の中の棚田状の景観になるのが九寨溝です。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海  

九寨溝 臥龍海(がりゅうかい) [九寨溝 黄龍]



九寨溝の樹勢溝で歩いて散策をしたのは老虎海~樹勢瀑布~樹勢群海まででした。樹勢群海の下流にも素晴らしい景色が続いているそうなので歩いて見れないのが残念です。でも樹勢群海の一つ下流側にある臥龍海(がりゅうかい)はバスの待っている駐車場から見ることが出来ました。
こちらが臥龍海です。臥龍海は海抜2215メートルのところにある小さな高山湖です。

伝説では、かつてこの湖の近くの川に黒龍がおり、それが付近に住む人々を苦しめていたが、それに同情した白龍が住民を助けようとして黒龍と戦いになったと伝えられています。白龍は力尽きてこの湖に沈んでしまったが、湖の底で黄龍に変わったと伝えられています。人々はこの伝説にちなみ、臥龍湖と呼ぶようになったそうです。
湖底には左の写真のように龍の姿に見える岩があることからも、その名が付いたとも言われています。その岩は、石灰分が析出して出来たトラバーチンの、かつての堰で、地形が変わって水位が上がり水没したものだと思われます。上の写真で左の方の白っぽいところが、その岩だと思います。下の写真では右の方の白ぽいところが、その水に沈んだ石灰分で出来た堰だと思います。


この写真の一番奥が臥龍海で手前の方が樹勢群海と思われます。


臥龍海や樹勢群海がきれいに見える駐車場です。無料の巡回バス乗り場があり、九寨溝の入口から上がってきたバスが転回しているところです。


九寨溝の樹正溝の中の湖の写真を特定するのは意外と難しいのです。特にあまり知られていない湖は悩みます。今回の臥龍海に関してはブログの中には火花海より下流側にある記載もありました。ネットで掲載されている湖も微妙に違いました。そこで3種類の地図を比較してみました。記載していない湖や滝がありましたが順番に違いはなかったことから臥龍海は樹正群海と火花海との間にあるのは間違いなさそうです。このようにして場所の検証をして掲載しています。
  屏牛海             屏牛海             屏牛海
  老虎海             老虎海             -
  樹正瀑布           樹正瀑布            樹正瀑布
  -                樹正群海            樹正群海
  臥龍海             臥龍海             臥龍海
  火花海             -                火花海
  火花瀑布            -               -
  双龍海             双龍海             -
  蘆葦海             芦葦海             芦葦海
  盆景海             盆景海             盆景灘