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「西夏」の都 銀川 [寧夏回族自治区]

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最初はタイトル「シルクロードの町 銀川」で掲載とようと思いましたが、銀川を調べているうちに、もっと、この町にふさわしいタイトルが、あることに気づきました。
ここは中国ですが、なんとなくイスラムの雰囲気があります。内蒙古(内モンゴル)自治区に接する小さな自治区である寧夏回族自治区の区都(首都)の銀川です。

今回の目的地は内モンゴル自治区の南の端にある小さな町でした。飛行機が飛んでいる内モンゴルの包頭や呼和浩特からは遠いため、寧夏回族自治区の銀川から車で内モンゴルに入ったわけです。
        寧夏回族自治区                内蒙古自治区


銀川? 
馴染みの薄い名前ですが、四川省北部・青海省などで活動したチベット系民族のタングート(Tangut)の首長李元昊が建国した王朝西夏(1038年~1227年)の首都(興慶)だったそうです。と言うことで今回のタイトルをつけさせてもらいました。
東方のピラミッドと呼ばれる西夏王陵があることで有名です。西夏王陵はSMAPの香取慎吾主演映画西遊記のロケ地となったところでもあります。シルクロードの町としても知られています。
上の写真はイスラム寺院、いわゆるモスクですがクリックするとエジプトやトルコなどのイスラム圏にあるモスクとは、ちょっと雰囲気が違う事がわかってもらえると思います。
近づいて見学させてもらいました。瓦が使われているのが特徴ですね。イスラムと東洋の合体のような独特の建物でした。


これがミナレットに相当する塔だ思いますが、塔にも瓦が使われている上に漢字が書かれていました。独特の雰囲気ですね。


正面の門からの写真です。中国の漢字の省略文字(东关)はよくわからないのですが、「東関清真大寺」だと思います。
ネットで見ると銀川では「南関清真大寺」が有名のようです。「東関清真大寺」もネットで銀川にあることを見つけました。間違いなかったです。
ネットで検索すると東関清真大寺はいろんな町にあるようです。西寧(青海省) の東関清真大寺が有名のようです。


特別に、お願いして、お祈り風景の写真も撮らしてもらいました。やはりトルコやエジプトなどのモスクのお祈り風景とは大違いのような気がします。白い帽子が独特です。


見学させてもらっていると、この人が来られてイスラムの戒律やこのお寺のことを詳しく説明してくれました。もちろん中国語なので、まったく判りませんでした。通訳の人に説明してもらいながら案内してもらいました。ここは無料でした。
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さらに、ここの人たちが住んでいる部屋も見せてもらいました。なんとなくパオの中のような感じでした。家に入る時は右足からで、出るときは左足からと説明を受けてから家に入れてもらいました。


下記の衛星写真の緑色マークが上で紹介したモスク「東関清真大寺」で赤色ラインが車で走ったルートです。青色マークはモスク「南関清真大寺」です。空色マークが次に紹介する砂湖で、紫色マークが西夏王陵で、赤色マークが空港です。

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白い帽子の回族の人を町の中でも時々見かけました。西夏はシルクロードを押さえて強盛を誇ったが、モンゴルに滅ぼされた。その後、西方民族が流入してイスラム化が進行したそうです。


ここに来る前は銀川はイスラムの町と言われていたのですが、意識しないで写真を撮るとほとんど回族の人は写ることはありませんでした。これでも回族の人を意識して撮った写真なんです。他の街では雰囲気が一変すると言われました。
ネットで調べると自治区全体では回族の人は三分の一を占めているそうです。ネットの内容は「回族はイスラム教徒で長年の混血のため外見上は漢族と見分けがつかないが、起源は元代に中国に流入したトルコ人、ペルシャ人、アラブ人などの西域民族とされている。回族が自治区人口の三分の一を占め、残りは殆どが漢族である。」でした。


クリックすると拡大北京から銀川のフライトでは機内食が出てきました。すべての料理に「清真」のシールが張られていました。お気づきでしょうか?
東関清真大寺の中に「清真」の文字がありました。「清真」はイスラムの意味のようです。東関イスラム大寺となりますね。
機内食には豚さんが使われていない事を表現しているのです。中身はオムレツとソーセージとハッシュドポテトとパンとデザートでした。今から思えば、ソーセージは少しあっさりした味だったので鶏のソーセージだったと思います。食べたときはシールのことは気にしていなかったので豚のソーセージと思っていました。後でシールに気づき中国の人に聞き納得しました。銀川はイスラムに関係の深い町と飛行機の中から感じてしまいました。