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200年前のレンガ造りの監視塔 [ハノイ]

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帰国する日に時間があったのでハノイの町を散策していると趣のあるレンガ造りの塔があったのでさっそく行ってみました。ここはザーロン帝によって1805年から7年間かけて作られた宮殿のための監視塔でした。今は国旗掲揚塔(旗の塔)として残っていました。八角柱が印象的な塔で高さは33.4メートルです。国旗掲揚台(フラッグタワー)とも呼ばれていました。

塔はレンガ造りの正方形の2段の建物の上に建設されています。建物の1段目は1辺が42メートル、2段目は1辺が15メートルで東西南北の4面に扉があります。
インドシナ戦争末期の1954年3月から5月にかけてのディエンビエンフーの戦いでフランス要塞が陥落し、同年10月10日にベトナム軍が首都を解放しました。その際にベトナム軍及びハノイ市民により、この塔に現在のベトナム国旗である金星紅旗が掲げられました。この国旗は当時のベトナム民主共和国の勝利の証であり、ベトナムが独立・自由・幸福を得た新たな歴史の幕開けを飾ったそうです。


この塔はレンガ造りで、塔内には54段の螺旋階段あり、上に登れるとのことなので、さっそく登ってみました。右の写真は親子が登ってくるところです。写真のように螺旋階段は狭いために登る人と降りる人のすれ違いが大変でした。この写真は降りるときに撮ったものですが、なんとか登りきることが出来ました。一番上に展望室の八面からはハノイ市内や目の前にある遺跡を見ることが出来ました。


こちらが展望室です。


展望室内は沢山の人でいっぱいでした。


展望室からハノイ市内の方向の景色です。


これは目の前のハノイ城跡の端門です。この左側に最近発見された世界遺産のタンロン遺跡がありました。ちなみに正面の端門も含めて世界遺跡に認定されました。
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端門から見た国旗掲揚塔です。


タンロン遺跡や旧ハノイ城跡の端門との位置関係は下記の地図でわかると思います。軍事歴史博物館がすぐそばでした。


監視塔の前には昔の大砲と石の砲弾が展示されていました。
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