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家に飾りたくなるイネ科の植物 [植物]


          
家の近くで気になる植物が群生していました。聞くと遠くから写真を撮りに来る人もいるとのことでした。植物の名前は調べるとコバン草でした。

少し拡大してみました。


さらに拡大してみました。

雑草のように見えますが図鑑で調べると昔は鑑賞用だったようです。観賞用だったことは納得でした。
バラのように派手な色はありませんが同じ形の花が群生している姿はきれいです。コバンソウは名前のように花の形が小判の形をしていることから付けられたようです。
さっそく家でも生けてみました。下に図鑑の説明を掲載させてもらいました。
スイスの記事を書かれていたみんこさんの記事の中でスイスの小判草が出てきていました。→ポチッ


上の写真は千葉県の小判草ですが、兵庫県の六甲山の麓の住宅地でも見つけました。すでに色が変わってきていました。形だけでなく金色も小判草の名前がついた由来になっているように感じました。海外でもbig quaking grass 、great quaking grass 、large quaking grass 、blowfly grass 、rattlesnake grass 、shelly grass 、shell grassなどの呼び名があります。動物に例えているのはクロバエ草(Blowfly草)、ガラガラヘビ草(Rattlesnake草)などです。


緑が残った小判草もありました。でも千葉の小判草には紫色が少しありましたが。、こちらの小判草にはありませんでした。少し千葉の小判草と色合いが違うようです。先端も千葉のコバンソウは尖っていましたが、こちらは丸みをおびていました。
  門  : 被子植物門   Magnoliophyta
  綱  : 単子葉植物綱 Liliopsida
  目  : イネ目      Poales
  科  : イネ科      Poaceae
  属  : コバンソウ属  Briza
  種  : コバンソウ    B. maxima
  学名: Briza maxima Linnaeus


牧野 富太郎 の牧野新日本植物図鑑 より
こばんそう(たわらむぎ)
Briza maxima L. いね科
欧州の原産であるが、明治年間に渡来し鑑賞品として栽培した一年草で、現在では逸出して帰化状態を呈している。茎は細くて直立し、高さ30~40cmで上部は非常に細くなっている。葉は立ち、線状の長皮針形をなし、長さは8cm程あり、多少ざらつき、葉鞘は無毛である。小舌は卵形で先端が裂けている。6月に茎の頂にまばらな円錐花序を出し、非常に細い枝小数数本を分かち、各枝の先端に、大型の小穂を下げる。小穂は扁平であるが厚く、卵状楕円形で長さは1~2cm、幅1.2cm内外に達する。初めは緑色で熟してから後に黄緑色になり美しい。花15個内外が左右に並び、広大な護穎ははっきり麟次し上半部には毛がある。第1、第2の2包穎があって護穎と同様である。護穎は広い卵円形で長さ8mm内外で左右からたたまれて丸くなり、心臓の底のようになっている。内穎は護穎に比べて甚だ小型である。
[日本名]小判草および俵麦はともに花穂の形にる基づくものである。