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2014年10月8日 皆既月食 [日々]

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 18時44分 ISO3200 F5.6 1/60s   月食開始から20分経過  食甚 -70分
この日は皆既月食が見れることに気が付いて、すぐに2階のバルコニーから写真を撮りました。この時、夕食を食べる時間で準備は進んでいたのですが、食事は後にしました。先ずは自動露出で撮りました。月を撮ったとしては露出過多ですが地球の影が月に映っていることを実感できる写真だと思います。写真をクリックしてみてください。
使用したレンズの焦点距離は、最初(400mm)と最後(760mm)の2枚の写真を除き、すべて400mmのレンズに2倍のエクステンションを付けて800mm(400mmx2倍)で撮りました。

自動露出では月が真白だったので露出は手動にして月の模様が見えるように上の写真の65分の1に調整して撮りました。少し暗くしすぎたようです。次からはもう少し明るくすることにしました。
 18時49分 ISO3200 F11 1/2000s 月食開始から25分経過  食甚 -65分


地球の影が広がって月の明るい面積が狭くなってきました。
 19時03分 ISO3200 F11 1/160s  月食開始から49分経過  食甚 -51分


少しづつ地球の影で月がかけてきました。
 19時09分 ISO3200 F11 1/125s  月食開始から55分経過  食甚 -45分


明るい部分が、さらに小さくなってきました。
 19時16分 ISO3200 F11 1/125s  月食開始から62分経過  食甚 -38分


暗くなってきたのでシャッタースピードを遅くしました。
 19時21分 ISO3200 F11 1/25s  月食開始から67分経過  食甚 -33分


太陽のあたる部分はわずかになりました。シャッタースピードを皿に遅くしたので影の部分も月面の模様が写るようになりました。第2接触(19時24.6分)寸前の状態です。これから皆既日食の状態に入ります。
 19時24分 ISO3200 F11 1/10s  月食開始から70分経過  食甚 -30分


皆既月食の状態に入り月が暗くなったのでISOは6400に上げシャッタースピードは1/6sまで遅くしました。感度を揚げたので影の部分も写っています。赤色の月です。正確には19時24.6分に皆既月食に入りました。
 19時31分 ISO6400 F11 1/6s  月食開始から77分経過  食甚 -23分


さらに遅いシャータースピードにしてみました。ISO3200の1/125sに比べると100倍の露出です。ISO3200の1/125sのままだと真黒で何も映っていないと思います。
 19時33分 ISO6400 F11 0.4s  月食開始から79分経過  食甚 -21分


少しシャッタースピードあげて1/5sで撮った写真です。約1時間ほど皆既月食が続くと聞いていたので、一旦、写真撮影を中断して食事にすることにいたしました。
 19時35分 ISO6400 F11 1/5s  月食開始から81分経過  食甚 -33分


上の写真の48分後の写真です。左側が明るくなってきました。
 20時23分 ISO6400 F11 1/5s  月食開始から129分経過  食甚 +29分


さらに左側が明るくなってきました。20時24.5分に皆既月食が終了しました。
 20時29分 ISO6400 F11 1/5s  月食開始から135分経過  食甚 +35分


太陽の光が直接にあたりはじめたようです。光があたっているところは真白です。
 20時36分 ISO6400 F11 1/5s  月食開始から142分経過  食甚 +42分


ISOを3200に戻しシャッタースピードも1/50sに上げました。そのために影の部分は真黒になりました。
 20時41分 ISO3200 F11 1/50s 月食開始から147分経過  食甚 +47分


太陽のあたる部分が広がってきました。シャッタースピードも1/125sに戻しました。
 20時46分 ISO3200 F11 1/125s 月食開始から152分経過  食甚 +52分


地球の影が遠のいていくのが判ります。
 20時57分 ISO3200 F11 1/125s 月食開始から163分経過  食甚 +63分


地球の影は約40%になりました。
 21時09分 ISO3200 F11 1/160s 月食開始から175分経過  食甚 +75分


雲が西から流れて来たので撮影終了です。この後、月が全く見えなくなりました。
 21時20分 ISO800 F11 1/10s  月食開始から186分経過  食甚 +86分


月食の変化を判りやすくするために、上で紹介の写真の最初と最後を省いた16枚の写真(-65分~+75分)を小さくして並べてみました。





月食は地球の影が月に映る現象です。2014年10月8日の月食の経過は次の通りです。19時24.6分~20時24.5分が皆既月食となります。
  18時14.5分 第1接触 月が地球の本影に入り始めた瞬間   -100分 
  19時24.6分 第2接触 月が地球の本影に完全に入った瞬間  -30分 
  19時54.6分 食甚   食の最大              ±0分 
  20時24.5分 第3接触 月が地球の本影から出始めた瞬間   +30分 
  21時34.5分 第4接触 月が地球の本影から完全に出た瞬間 +100分 
21世紀の100年間で皆既月食85回、部分月食57回生じるそうです。
一方、日食は21世紀の100年間では金環食を含めた皆既日食は147回で部分日食は77回であることから月食の発生頻度は日食より低いけれども特定の場所に住んでいる人にとっては月食は頻繁に見ることが出来ますが日食は滅多に見れない現象です。これは月食の場合は地球の影が月に映る現象なので夜の地域の人は晴れていれば全員が見ることが出来るのに対して、日食は月の影に入る一部の人しか見ることが出来ないためです。

タグ: 皆既月食