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2014年 陽澄湖 上海蟹ツアー [江蘇省]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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2014年11月10日~11月17日まで中国に行っていました。上海から数百キロ離れた場所ですが、その町から陽澄湖で上海蟹のフルコースを食べる1泊2日のバスツアーに参加させていただきました。参加者は私を入れて右の写真の日本人28名でした。掲載写真は顔が判らないように小さい写真にさせていただきました。この写真は、食事をしたレストランの前での全員の記念写真です。
上海蟹の産地で伝説的に有名なのが陽澄湖(ようちょうこ)です。中国語では阳澄湖と書きます。場所は上海の西50kmの場所にあります。面積は119.04k㎡で平均水深 2mの淡水湖です。

バスツアーは11月15日(土曜日)の朝7時半に出発しました。ツアーには上海蟹フルコース以外の目的としては日本食材買物日本食食べ飲み放題無錫料理太湖観光ジャンク遊覧が含まれていました。お願いした旅行社は無錫市中国旅行社日本部でした。


途中の休憩所で撮ったバスの写真です。


上海に向かう高速道路に乗りました。


レストランの最寄りの巴城料金所(巴城収費站)で高速道路を下りて陽澄湖に近づきましたが、陽澄湖方面(左方向の道路)は大渋滞でした。全て上海蟹を食べるために来ている車のようでした。
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やっと目的地に着きました。この時12時40分だったので5時間かかったことになります。ここには沢山の上海蟹専門のレストランが並んでいました。


一番右側の店が我々が入ったお店です。
お店の名前は「金緑舫」でした。中国語では「金缘舫 」です。
 店名 金緑舫 / 金缘舫 → ポチッ ポチッ
 住所 江蘇省蘇州市 昆山市阳澄湖大闸蟹交易市场蟹舫苑8号码头
 電話 0512-5765-8708


料理は前菜を除いた全料理に蟹が入ったフルコース料理でした。料理のリストは出てきた順番です。⑬が最大の目的のメインです。
  ① 前菜8品
  ② 海老との炒めもの
  ③ 蟹みそと魚浮き物の炒め
  ④ 蟹みそいれの肉団子
  ⑤ 海老剥き身と蟹肉の炒め
  ⑥ 蟹みそと肉の餡のワンタン
  ⑦ 魚肉の千切りの甲羅盛り
  ⑧ 青梗菜とシイタケの炒めに蟹みそ乗り
  ⑨ 蟹みそと豆腐の炒め
  ⑩ 蟹みそ入れのシイタケと竹の子の羹
  ⑪ 蟹みそのチャーハン
  ⑫ 陽澄三宝スープ
  ⑬ 本場陽澄湖蟹丸蒸し雄雌2杯盛り付け
  ⑭ デザート
全ての料理の写真を紹介いたします。28人なので右上の3テーブル(9人+9人+10人)に分かれました。こちらも小さな写真にさせていただきました。
① 前菜8品
テーブルに前菜8品が置かれていました。
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前菜の8品を紹介いたします。
①-1 鶏肉の前菜です。
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①-2 漬物のようです。
こちらは個別に写真を撮るのを忘れたので全体から切り取りました。


①-3 カボチャの煮ものです。
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①-4 これは判りませんでしたが、ご飯に乗せて食べると美味しかったのことです。
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①-5 皆さんご存じピーターピータンです。
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①-6 枝豆です。
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①-7 こちらは焼豚です。
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①-8 小魚の唐揚げです。ビールにピッタリでした。蟹アレルギーの方もツアーに参加されていました。前菜はたべれるのですが、前菜だけでは可哀そうだとお店の方が無料でチンジャオロース(青椒肉絲)など用意していただけました。さらに、その人の食事代(350元)も免除されました。
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ビールも美味しくいただきました。


上海蟹と言えば紹興酒です。ここは紹興酒の名産地である紹興市にも近いのです。


いよいよここからが上海蟹料理です。上海蟹は日本での一般的な呼び名で中国では上海蟹とは呼びません。中国では大閘蟹(大闸蟹/ダージャーシエ)と呼びます。料理は出てきた順番に紹介します。
② 海老と蟹の炒めもの
半分に切っていますが、いきなり蟹の姿が出てきました。ミソがたっぷりでした。海老が隠れるように入っていました。蟹を食べ終わると皿の上に沢山乗っていました。
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ミソの部分を拡大いたしました。
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さらに拡大いたしました。クリックするとさらに拡大足します。
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③ 蟹みそと魚浮き物の炒め
黄色いものは不思議な食感の食材でした。これが魚のうきぶくろなのかもしれません。
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④ 蟹みそいれの肉団子
こちらは一人一人に運ばれてきました。こちら以外の料理は大皿に載って回転テーブルの上に置かれました。
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⑤ 海老剥き身と蟹肉の炒め
全て海老のむき身で食べごたえのある美味しい料理でした。海老の身も新しかったです。
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拡大写真を掲載します。当然かもしれませんが、これは格別に美味しかったです。これだけ海老をふんだんに使った料理も珍しいです。クリックするとさらに拡大します。
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⑥ 蟹みそと肉の餡のワンタン
これは名前の通り具の中に蟹ミソが入ったワンタンでした。
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⑦ 魚肉の千切りの蟹甲羅盛り
蟹の甲羅に乗った料理で淡白な魚が使われていました。
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⑧ 青梗菜とシイタケの炒めに蟹みそ乗り
チンゲンサイ(青梗菜)の料理もいいですね。緑の色が鮮やかでした。
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⑨ 蟹みそと豆腐の炒め
蟹ミソと豆腐の料理で何度か食べたことがありました。
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⑩蟹みそ入れのシイタケと竹の子の羹
羹は「あつもの」と呼び、料理では熱い汁物を表すようです。こちらの料理は撮り忘れてしまったと思いテーブルの中から消去法で、その料理を探すと右下のガラスの器に入っていた料理ということになります。右上の同じガラスの器に入った「 陽澄三宝スープ」と色合いがそっくりなので写真の中では同じ料理と思いました。
同じテーブルに同じ料理が2つ乗ることはないので、この器ということになります。
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その器に入っていたのが、こちらの写真です。シイタケらしいものが入っているので「陽澄三宝スープ」ではないと判断いたしました。
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ギターを片手の流しの人も盛り上げてくれました。一曲40元でしたが、幹事さんの交渉の結果、20元で1曲ほど伴奏してもらいました。写真は指で値段交渉しているところです。40元/曲→100元/4曲→20元/曲となりました。


⑪ 蟹みそのチャーハン
メインデッシュの前にチャーハンが出されました。こちらにも蟹ミソが使われていました。
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⑫ 陽澄三宝スープ
スープも出てきました。⑩の料理とあまりにも似ているので間違えて同じものが出たことも考えられますが、皆さん蟹を食べるのに一生懸命だったので気が付く方はおられませんでした。
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⑬ 本場陽澄湖蟹丸蒸し雄雌2杯盛り付け
最後にメインデッシュです。本場陽澄湖の雄と雌の上海蟹を丸蒸しにしたものです。これを食べるためのツアーと言っても過言ではありません。でも全料理に蟹が使われているのも値打ちがありました。


この中に雄蟹と雌蟹が一人当たり、それぞれ一杯(一匹)づつ乗っています。我々のテーブルは9人だったので、この皿に18杯乗っていたわけです。
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刻み生姜が入ったタレにつけて食べます。ミソを食べる場合はタレにつける必要ありませんでした。


これが私のとった雄と雌の蟹です。裏にすると判るので裏から撮った写真を掲載いたしました。上が雄蟹で下が雌蟹です。この違いを覚えておいてください。結構、大きな見事な上海蟹でした。
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こちらが雌蟹のミソです。これが卵になります。
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こちらが雄蟹のミソです。雌蟹のミソと違うことが判ってもらえると思います。人によって、雌蟹のミソが好きな人と雄蟹のミソが好きな人に分かれるほど、どちらも美味しいのです。雄蟹のミソは雌蟹のミソよりは柔らかいです。どちらかと言えば私は雄蟹のミソの方が好きですが、甲乙はつけがたい味と食感です。上海蟹はミソを食べる蟹なので、まだ食べたことが無い方は、是非とも両方を味わってほしいです。
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隣りの人が美味しそうな食べ方をしていたので撮らせていただきました。蟹みそチャーハンにさらに蟹ミソを乗せていました。これはいいですね。
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⑭ デザート
中国でデザートと言えばスイカが定番ですが、ここではキンカンとヒシの実が出されました。この辺りの名産品なのだと思います。ヒシの実は見たことがないくらい大きなものが出されました。


食事の後はレストランの蟹の水槽と生簀を見学させてもらいました。沢山の蟹料理に対応した規模の大きな生簀でした。上海蟹 / 大閘蟹の分類学上の名前はチュウゴクモクズガニ(Chinese mitten crab)です。
   界 : 動物界 Animalia
   門 : 節足動物門 Arthropoda
 亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
   綱 : 軟甲綱 Malacostraca
 亜綱 : 真軟甲亜綱 Eumalacostraca
 上目 : ホンエビ上目 Eucarida
   目 : エビ目(十脚目) Decapoda
 亜目 : エビ亜目(抱卵亜目)Pleocyemata
 下目 : カニ下目(短尾下目)Brachyura
   科 : イワガニ科 Grapsidae
   属 : モクズガニ属 Eriocheir
   種 : チュウゴクモクズガニ E. sinensis


レストランから出ても周りは渋滞していました。これから来る人、帰る人でいっぱいでした。今回の上海蟹のフルコース料理の値段は350元(6700円)でした。道沿いには沢山のレストランがあり、もっと安く食べれるところもあるようでした。
上海で上海蟹のフルコース料理を食べようとすると1人あたり約1000元(19170円)することから、上海を中心に遠くから沢山の人が訪れるのだと思います。


いたるところに蟹のレストランや販売所がありました。


道端では蟹を売っている人を沢山見かけました。


高速道路に乗るまでの一般道路には沢山の露店が出ていました。


やっと高速道路に乗りました。この日、宿泊する無錫のホテルに向かいました。


マークの場所が陽澄湖です。大昔は太湖の一部でした。この日は無錫(无锡)に泊まりました。現在の太湖の広さでも2250k㎡(琵琶湖の約3.4倍)ですが、昔はかなり広かったようです。さらに昔の古代には東シナ海でした。
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高速道路から巴城料金所で下りて上海蟹レストラン街で食事をして陽澄湖北料金所から高速道路に乗りました。レストラン街の辺りは中国語では「昆山巴城阳澄湖大闸蟹养殖基地」と呼ばれているようです。
  A  巴城料金所(巴城収費站)
  B  上海蟹レストラン街(巴城阳澄湖蟹舫苑)
  C  陽澄湖北料金所(阳澄湖北収費站)
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上海蟹レストラン街の航空写真です。マーク( B )のレストランで食事をいたしました。レストランが池の上に建っていることが判りました。上で紹介した蟹の生簀も池を利用したものだったのです。写真をクリックすると、はっきりとわかると思います。
今回のレストランのことをネットでは金缘舫水上餐船と呼ばれていることから水の上に浮いたレストランかもしれません。
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