SSブログ

世界遺産 旧ハノイ城跡 [ハノイ]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックするとパノラマ
上の写真は旧ハノイ城跡の端門(Doan Mon)です。端門は城を囲む第1城壁に一つだけ配置された正門で見るからに立派な門でした。敬天殿への入口とされています。
世界遺産という文字をタイトルに入れましたが、旧ハノイ城跡と言う名の世界遺産はありません。でも今回紹介する建物などは世界遺産なのです。世界遺産の名称は「タンロン遺跡」です。
実はタンロン遺跡は、旧ハノイ城跡周辺とタンロン城跡をあわせたエリアを指し、7世紀から19世紀頃にハノイの行政中心地だった場所なのです。ベトナム諸王朝がここに都を置いたため各時代の遺跡が重なっているのです。
ベトナム最初の長期王朝を築いた李太祖(リー・タイトー)が1010年に今のハノイへ遷都を行った際、1匹の黄金の龍が現れたことから、都をタンロン(昇龍)と名付けたことに由来しています。つまりタンロン(昇龍)はハノイの旧称です。タンロン遺跡のベトナム語は「Di tích Hoàng Thành Thăng Long」です。ベトナム語として漢字が使われていた時代(1945年以前)では「遺跡皇城昇龍」となります。漢字の正式廃止は1954年で比較的最近でした。この年から紙幣から併記されていた漢字も消えました。

タンロン遺跡そのものは現在発掘中で時々公開されているようなので、その敷地の周りを廻りましたが残念ながら入口はありませんでした。今はだめだったようですが塀越しに写真を撮りましたが工事現場のような雰囲気でした。タンロン遺跡は一番下に掲載している地図のレーニン廟と後楼の間にあります。
基本的には自分で撮った写真しか掲載しないようにしているのですが、現在のタンロン遺跡を紹介するためにネットの写真(下記2枚)を使わさせていただきました。
タンロンの王城は11世紀に李王朝によって築かれたものであり、大越の独立を示すものだそうです。紅河のハノイのデルタ地帯を埋め立てた干拓地の上に7世紀に建てられた、中国の要塞跡の上に建設されたそうです。13世紀の間絶えることなくこの地域の政治的権力の中心であり続けたそうです。北は中国、南はチャンパ王国の影響がある交差点に位置していることから、紅河渓谷下流に特徴的な、独特の東南アジア文化が生まれたのであり、タンロンの王城の建築と18のホアン・ディエウ遺跡がそれを反映しているそうです。

[発掘場所は大きな屋根で覆われています。]       [屋根の下の発掘場所です。]

近くから見た端門です。門は3段になっており一番上まで上がってみました。


端門の前から左側の城壁を撮ったものです。右側も同じでした。
クリックすると拡大

分厚い木の門の下には車がついていました。


内側から門の通路を撮ったものです。城壁の厚みが実感してもらえると思います。
クリックすると拡大

門の上の建物に上がる階段です。


門の上は広い庭のようになっておりそこに2階建ての建物が建っていました。


2階(地上からだと3階)に上がるとなにかが祭られていました。


部屋の中からの景色です。国旗掲揚台が広場の向こうに見えます。


屋根には龍が飾られていました。
クリックすると拡大

2階(地上からだと3階)に上がる階段です。急な階段でした。


歴代の皇帝が居を構えた宮殿跡である敬天殿(Dien Kinh Thien)には1467年につくられた写真の龍の階段が残っています。この階段を登ったところは龍の丘と呼ばれているそうです。その丘に建っている現存の建物はフランス統治時代のフランス軍司令部だそうです。
クリックすると拡大

敬天殿の後ろ側の後楼との間に、このようなものがありました。クリックすると拡大昔は地下に入る入口だったのでしょうか。関係は不明ですが、近くには右の写真の「D67の家」と呼ばれる建物があります。ベトナム戦争時に重要な会議が行われた建物には大きな地下室があったそうです。「D67の家」の写真は撮っていなかったのでネットから拝借いたしました。


これは後楼(Hau Lau)です。皇帝に仕えた側近たちが控える場所とされたところです。この建物はフランス統治時代に復元されたそうです。
クリックすると拡大

後楼の屋根の瓦も趣があるので掲載いたしました。
クリックすると拡大

後楼の中にも、なにか祭られていました。


クリックすると拡大最も北側の壁です。小さな門の出入口はコンクリートで塞がれていました。このような壁で敷地全体が囲まれていました。この塞がれた門の奥に北門があります。一旦、外に出て道路を歩いて行くと右の写真の北門に行けたのですが、そのことを知らなかったために写真を撮ることが出来ませんでした。右の北門の写真はネットから拝借いたしました。
クリックすると拡大

紹介の建物の位置関係を地図で紹介します。すでに紹介したホーチミン廟も近くにあります。クリックすると航空写真を表示します。
クリックするとGoogle地図を表示