これが桂林の景色 [広西チワン族自治区]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
本記事は以前に掲載したものですが、世界遺産の古村である宏村や西逓村を紹介したことを機会にリニューアルして再投稿いたしました。以前に空からの桂林も紹介したことがあります。
世界遺産の宏村と黄山など中国の景色をいくつか紹介いたしました。でも日本人の間で最も有名なのが桂林ではないでしょうか。桂林を流れる離江と呼ばれる川の両岸の景色は有名です。ここでは桂林の景色を紹介いたします。
上の写真は船から離江の上流を撮った写真です。
桂林に行かれる方の目的は船で川を下る「離江下り」です。
しかし上の写真は離江下りでは撮影出来ないのです。なぜ??
理由は「自分の航跡で水面が乱れるために鏡に写ったような写真が撮れない」です。
下流側なら取れるはずですが離江下りは下の写真のように沢山の船が出るため前の船の航跡が邪魔してしまい鏡のような景色は撮れません。朝早く出て先頭の船に乗れば撮れるかも! でも、それには、かなりの運が必要です。それだけ沢山の船が川を下るのです。下の2枚の写真は、以前に離江下りをしたときの写真です。ほとんどの写真はクリック(ポチッ)すると拡大写真が出るので見てみてください。
離江を遡れば出来るはずです。そして離江上りを実行しました。
これも離江下りの写真で沢山の船が出ます。
だけどツアーには離江上りはないので意外と離江上りを段取りするのは大変でした。地元のツアー会社の人と交渉して下の車と船とガイドさんを段取りしてもらいました。費用は丸一日の車のチャーター代も含めて全員で数万円程度です。一人一万円チョット!乗合いの離江下りでも一人一万円ぐらいは掛かるのですごく徳をした気分です。前日、夜中までの値段交渉したおかげ!です。
そして最も景色のきれいなところだけつまみ食いしてしまいました。
すべてがチャーターだから時間も自由!車を降りてのんびり歩くのも自由です。右の写真の左端の人が日本語がメチャ旨いガイドのおじさんです。
この白い船 009 が今回のチャーター船です。
これに5人だけで乗るのです。
離江下りの船がこの場所に到達するには3~4時間かかるのでイカダ以外の船はまったく通りません。まさに離江全体を貸しきった気分!です。
5人だけで大きな船(離江下りでは中くらいの船)に乗る訳ですからリッチな気分になります。
さらに鏡の景色をもう2枚紹介します。どこまでも鏡のような景色が続きました。
竹の"いかだ"が景色に溶け込んでいます。実は今回が5回目の離江です。桂林の町自体は7回くらいは来たと思います。
もう一枚、竹のイカダが景色に溶け込んだ写真を紹介いたします。生活の足が竹のイカダなのです。
20元札のデザインが離江の景色です。その絵の中にも竹のイカダが描かれています。わかりにくい場合は画像をクリックしてみてください。
この写真が20元札に近い場所の写真です。この写真は上流に向かって撮っていますが、もう少し下流側から撮るとかなり近い写真になったとは思います。
この20元札のモデルになった場所で右上の写真のように20元札を前に差し出したポーズで記念撮影するのが流行っているとのことなので、私もやってみました。
離江上りだけでなく車での移動の間もすばらしい景色に出会えます。
車は朝早く出るので日の出も見れます。この日は雲が出たために見えませんでしたが朝もやの景色がきれいでした。
そして池に映る景色です。 ここが朝日を見る絶好の場所だそうです。ちょっと残念!
川を渡る道のある景色
田園風景
普通の道
どれも普通の景色なのに、幻想的なすばらしい景色です。実はこのルートはプロのカメラマンの行く場所で道も良くないため桂林を訪れる観光客はほとんど行かないルートだそうです。ツアーの保険がきかないといっていました。右の写真はクリックすると拡大するので保険のきかない道の雰囲気が伝えられると思います。もちろん我々は自分で保険に入っているので心配要りません。
離江では景色ばかりに目が行きますがここにも生活があります。家が点々とありました。もしかしたらクリントン元大統領が訪問した小さな村「漁村」はこのあたりにあるのかもしれません。
洗濯は当然きれいな川でやります。
鵜飼もあります。鵜が竹のいかだの上に休んでいます。
水牛もいます。
このように異文化に触れられます。みんな助けあって生活しています。竹のイカダを我々の船で上流に運んであげている写真です。イカダで運んでいるのはザボンです。そしてザボンを沢山もらいました。
以前に離河下りもしたこともあります。川下りの代表的な景色を4枚ほど紹介いたします。これらの写真は2回目に離河を訪れた時の写真です。桂林を訪れていながら離河にこなかったことも2回ありました。写真をクリックすると拡大します。
その時は食事をしながら両岸のきれいな景色を見る優雅な観光です。
なにを見ても絵になりました。自然が好きな人には超おすすめ!
水墨画の世界です。
離江下りでは食事付きです。写真のようにボックス席になっており食事をしながらのんびり!と言うよりはビールを飲んでほろ酔い気分で景色を楽しみます。
下記は2015年4月時点の中国のユネスコ登録世界遺産ですが、不思議なことに桂林は世界遺産に登録されていません。登録の有無が桂林の価値を変えるものではありませんが、遠い昔に登録されていてもおかしくないと思います。年数は登録年です。登録年の前の「・」が、私が見たことが13ケ所の世界遺産です。
・ 1987年 万里の長城
1987年 北京と瀋陽の明・清王朝皇宮(2004年拡大)
1987年 莫高窟
1987年 秦始皇帝陵及び兵馬俑坑
1987年 周口店の北京原人遺跡
1987年 泰山
・ 1990年 黄山
・ 1992年 九寨溝の渓谷の景観と歴史地域
・ 1992年 黄龍の景観と歴史地域
1992年 武陵源の景観と歴史地域
1994年 承徳の避暑山荘と外八廟
1994年 曲阜の孔廟、孔林、孔府
1994年 武当山古建築
1994年 ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(2000年・2001年拡大)
1996年 廬山国立公園
1996年 峨眉山と楽山大仏
1997年 麗江旧市街
・ 1997年 平遥古城
1997年 蘇州古典園林(2000年拡大)
1998年 頤和園
・ 1998年 天壇
1999年 大足石刻
1999年 武夷山
・ 2000年 青城山と都江堰
・ 2000年 安徽南部の古村落—西逓と宏村
・ 2000年 龍門石窟
2000年 明・清王朝の皇帝墓群(2003年・2004年拡大)
2001年 雲崗石窟
2003年 雲南の三江併流保護区
2004年 高句麗前期の都城と古墳
・ 2005年 マカオ歴史地区
・ 2006年 殷墟
2006年 四川ジャイアントパンダ保護区群
2007年 開平楼閣と村落
2007年 中国南方カルスト(2014年拡大)
2008年 福建土楼
2008年 三清山国立公園
2009年 五台山
2010年 「天地の中央」にある登封の史跡群
2010年 中国丹霞
・ 2011年 杭州西湖の文化的景観
2012年 上都遺跡
2012年 澄江の化石出土地域
2013年 紅河哈尼棚田群の文化的景観
2013年 新疆天山
2014年 シルクロード : 長安-天山回廊の交易路網
・ 2014年 大運河