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樹齢3000年の老柏 晋祠 [山西省]

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山西省の晋祠(Jinci Temple)という場所です。日本人には、ほとんど知られていないと思いましたがネットで見ると結構出てきたのに驚きでした。そして実際に行ってみると歴史のある立派な場所でした。
晋祠の創建ははっきりしていないそうですが、起源をたどれば紀元前(BC)11世紀からの歴史があるようです。本格的には北魏の時代に周の成王の弟周叔慮を祭る祠を建てたのがこれだけの施設になった始まりだそうです。したがって創建は北宋天聖年間(1023年~1032年)とするのが妥当なようです。その始まりが上の聖母殿のあたりの建物のようです。聖母殿の横の倒れかけた木は樹齢3000年と言われている老栢だそうです。つまり、この老栢は紀元前(BC)11世紀ごろからの晋祠(しんし)の歴史を見て来たことになります。ここには千年を超える老木が20本残っているそうです。

このあたりは雨が少ないので、ここでもレンガの建物がほとんどですが聖母殿は木が使われていました。柱には竜の彫り物がつけられていました。
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こちらが聖母像です。両脇の女性の像は色彩が鮮やかに残っておりパンフレットにも使われていました。
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クリックすると拡大聖母殿の前は人が多かったです。下の石橋「魚沼飛梁」も聖母殿と同様に北宋の遺構です。右の写真の献殿は金代の建築です。それ以外は明・清代および、それ以降の建物だそうです。聖母殿、魚沼飛梁、献殿が晋祠三大国宝建築です。残念ながら献殿の写真は撮ってなかったので右上の献殿の写真はネットから転用させてもらいました。
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聖母殿の裏の高いところに建てられている三台閣です。このあたりはもっとも古い歴史のある部分という印象を受けました。配置的にも聖母殿と三台閣は大事な場所に建てられている気がします。
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三台閣にも上がりましたので、三台閣の景観を紹介します。
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レンガで作られた三台閣のアーチも見事でした。
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上から見ると屋根がきれいでした。日本の寺院とは雰囲気が違います。
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ここの全貌が判りにくいと思いますのでパンフレットの地図を見てください。博物館と書かれていますが中国の博物館と日本の博物館と意味合いが違うようです。日本のように文化財を集めた場所ではなく、文化財の場所を有料にした場所も博物館と呼ぶようです。したがって日本の金閣寺なども中国流に言えば金閣寺博物館になります。
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こちらの場所の航空写真(衛星写真)も紹介しておきます。

広大な敷地の中には沢山のお寺がありました。古い樹齢の木が多く植わっており長い歴史の中で建てられたようです。
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樹齢1000年を超える木の一つです。この木は約1400年前の隋の時代に植えられたそうです。和名はエンジュです。このあたりは大きな古い木が沢山あるので時代的には古建物だと思います。
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塔もありました。
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趣のある建物です。今回はガイドさんを頼まなかったので建物の目的はわかりません。


このような建物が沢山ありました。
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敷地内には、いろんな寺院がありました。クリックすると左右対称を実感できると思います。晋祠の雰囲気を例えるのは難しいのですが、テーマパークに、お寺のパビリオンが沢山あるような感じでした。昔の人は驚いたと思います。
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中国の人が中心の観光客の団体が沢山来られていました。


撮影も行なわれていました。このあたりはあまり知られていないけれど「平遥古城」や「喬家大院」など名勝が沢山ある所でした。


航空写真で晋祠の場所を紹介します。
山西省の省都である太原市内中心部から車で24km(30分)の距離です。
  太原市内     晋祠
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