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世界遺産 道教の聖地 [四川省]

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すでに紹介した世界遺産の都江堰(デゥジャンイェン)と対で世界遺産になったのが青城山(チンチャンシェン)です。青城山は、中国・四川省都江堰市にある山地・景勝地。道教の発祥の地の一つとして古代より知られ、道教関係の重要な建築物が集中し、宗教・医療・音楽などの道教文化が伝えられてきたそうです。中国の中でも著名な歴史名山で古代の水利施設・都江堰とともに世界遺産(文化遺産)に登録されました。沢山の道教の建物の中で最も気にいったのが上の写真の朝陽洞です。

朝陽洞は断崖の岩に張り付くように建てられた木造建築です。岩の割れ目を利用して建てられていました。洞窟のような寺院兼住居だと思います。最も生活のにおいがする場所でした。多くの写真はクリックすると拡大するように設定しています。
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屋根を修理している姿が印象的でした。


青城山は険しい山の中に沢山の建物が点在しており、それらを訪れるのはかなり大変でした。
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岩を削って道が作られていました。


道から外れて一休みです。なぜか岩の割れ目には、つっかい棒のように木が立て掛けられているのが印象的でした。
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険しい長い道のため沢山の休憩所が用意されていました。
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歩いて登るのが難しいお年寄りなどのために籠も用意されています。
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籠はこのように担がれます。すこし恥ずかしいかな。
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朝陽洞から先の道(左の写真)は四川大地震で道が崩れたために行き止まりになっていました。ほとんどの人は引き返へしていましたが、細い山道(右の写真)を行くと、かなり遠回りなるけれども上清宮に進めると聞いてさらにチャレンジしました。しかし1260mの頂上に建つ老君閣へはいけませんでした。道が寸断されていたので朝陽洞は人が少なかった理由の一つであることをを知りました。実はメインの道から外れて遠回りをしたおかげで朝陽洞に、これたのでした。写真をクリックすると拡大します。
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そんな中で印象に残った建物の景観を紹介いたします。よく雰囲気を表しています。建福宮、円明宮、玉清宮、祖師殿(真武宮)など沢山の道教の建物がありました。こちらは天師洞の中の本堂の前の庭です。
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沢山の屋根や瓦が印象的でした。
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こちらの瓦の景観も芸術的でした。
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今回、最も高いところに登ったのが上清宮です。この上にあるのは頂上の老君閣だけの位置にありました。人が最も多く訪れる場所でもありました。その点は朝陽洞とは大違いでした。
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赤いローソクの炎がきれいです。クリックすると全体を表示します。


ローソクの炎の向こうの景色も印象的でした。
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上清宮の最も奥の場所です。沢山の線香がたかれていました。
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沢山の階段を登りました。早く歩きましたが、登りはじめてから4時間後にやっと降りて来ることが出来ました。
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入山券の裏にあった地図を掲載いたします。時計回りに全て歩いて廻りました。我々のように時計回りの人は少なく、ほとんどの人は先ず、上清宮に行く反時計周りの道を選びます。実は上清宮から朝陽洞へ行く道は通行止めになっていたのです。我々は通行止めの道から上清宮に来ました。
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もう少し詳しく説明いたします。反時計回りの道を人は上清宮で左の写真の看板があるので冒頭の写真の朝陽洞に行くのを断念していまいます。我々は看板の奥から出てきました。看板の奥は右の写真のような趣のあるところでした。この看板のおかげて朝陽洞は人が少なかったことを知りました。こちらの写真もクリックすると拡大します。
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四川大地震で道が寸断されたのでしょうね。湖の上に仮設の道が作られていました。
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スイス国境に近いフランスの避暑地であるアヌシーの記事にコメントをいただいたみんこさんの記事の中に本場の四川料理の記事がありました。スイス在住の方なのに四川料理の掲載をされていることに、つい興味をひかれて訪問したところ、成都出身のお友達が作られた四川料理の記事でした。この記事のコメントに青城山のブログのアドレスことを書かせていただいたところ、その成都出身の方にもブログをお見せするとのことでした。そこで印象に残った写真を追加させてもらうことにしました。

みんこさんのコメントです。
  SORIさん、教えて下さってありがとうございます。
  もうっ!!素晴らしいタイミング!先週、成都出身の友達がうちに
  遊びに来て、ここ「青城山(チンチャンシェン)」の話をしたばかり
  だったんです。チンチャンシェンの音がすごくキレイで何度も
  「もう一回言って〜」と言ってもらいました。道教の話と世界遺産
  話を聞いたばかり。すごく勉強になりました〜。今週も彼女が
  来るので、一緒にブログを見させてもらいますっ!
  by みんこ

ここから下の写真は全て撮影した順番に掲載しています。つまり歩いた順番です。気に入った写真があったらクリックしてください。拡大いたします。(拡大しないのも一部にあります。)

駐車場から登っていく途中で最初に目に付いた石碑です。中国語が読めればいいのですが、どのようなものかはわかりませんが雰囲気を出してくれていました。


最初の道教のお寺(道宮)です。唐代(724年)に創建された道宮で健福宮と書かれています。大きな道宮でした。紹介した地図にも記載されています。まだ青城山山門より下です。道教のお寺のことを道宮や道観と呼ばれています。最後に宮が付くのが道宮でそれ以外が道観のようです。
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これが青城山山門です。ここで入山料60元を払って山に入ります。


チケット(入山料)売り場も込んでいました。ちなみにパンダカードを持っていると半額になります。パンダカードは四川大地震で多くの支援をもらったお礼に発行したそうです。それにしても、ものすごい人気です。沢山の人がこられていました。


山門を入ると少し小さなお寺と土産物やがあります。そこから月城湖を通って山頂に直接向かうのが普通のコースですが左に曲がって山頂まで遠いルートを選びました。突然急階段があらわれました。ただし趣のある木作りの休憩所がところどころに設けられていました。こちらのルートを通ったことで冒頭の朝陽洞を見ることが出来たなど沢山のラッキーがありました。なんと言っても人が少なかったです。歩いている人よりも休んでいる人の方が多かったです。
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上を見上げると大きな木が生い茂っているのがわかります。暑い日で過酷な登り坂で汗を沢山かきましたが、疲れを癒してくれました。セミの声もすごかったです。青城山の主峰の老霄頂は海抜1,600m。森林は四季を通して青々とし、環状に連なる峰々(三十六峰)は城郭のように見えるため、青城山の名があるそうです。蜀(四川省東部)の名山の中でも、青城山の深さと幽玄さは、剣門関の険しさ、峨眉山の秀麗さ、瞿塘峡の夔門(きもん)の雄大さと並び称されています。(峨眉天下秀,夔門天下雄,劍門天下險,青城天下幽)
青城山は前山、後山に二分される。前山は青城山風景名勝区の主要部分で15平方kmの範囲に広がり、風景の優美さと道教関係の文物古跡の多さで知られ多くの観光客を集める。後山は100平方kmに及ぶ山岳で、交通が不便で地形も険しいが、原生林や渓谷が多く、より幽玄で自然が一層よく保存されているそうです。
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最初に現れた大きなお寺が天然図画です。奥に沢山の建物がありました。
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天然図画の奥の建物です。この参道を通って山頂を目指します。ここは、まだまだ下の方です。
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ここでは野生のキノコを売っていました。


天然図画からさらに登ると全真観と言うお寺(道観)がありました。山すそに沿って3階建てのようになっており、この写真は一番上の内部です。道士の方がおられました。内部の写真撮影は禁止のところがあり注意書きされていますがここはOKでした。写真撮影がOKの方が多かったです。
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登っていく最中には小川があり橋もかけられていました。休憩所も兼ねており沢山の方が休まれていました。
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次に現れた門には古常道観と書かれていました。ここはかなり大きなお寺(道観)だったので、おそらく地図でかかれている天師洞だと思います。天師洞は三清殿、三皇殿、黄帝祠などの楼閣からなる青城山の核心となる道観で、黄帝祠のそばには張陵が修行・説法したという洞窟が残るそうです。
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天師洞の本堂の内部は写真撮影が禁止されていたので、この角度で撮らしていただきました。
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すでに天師洞の写真は紹介しているので別の角度の写真を掲載いたします。この写真はお堂の左側から撮っていますが、以前掲載した写真は右側からのものなので探してみてください。
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天師洞の瓦の美しさはすでに紹介済みです。青城山の中でもずば抜けていました。これは沢山の建物がいりくんで建てられているためだと思います。
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天師洞を過ぎたあたりから岩が多くなってきます。岩をくり抜いた道を紹介しましたが、それも天師洞を過ぎたあたりからでした。面白いことに小さな岩の割れ目にも木の枝のつっかい棒がありました。岩が崩れてこないための、おまじないかな?


急な階段の山道が続きました。


息切れした頃に冒頭で紹介した断崖の割れ目に建てられた朝陽洞に着きました。この景色には圧倒させられました。しかし四川大地震でこの先の道が崩れて修理中で引き返すことになりそうでしたが、細い山道を教えてもらい、さらに進むことが出来ました。
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やはり、朝陽洞はどの角度から見ても圧巻でした。
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何とか上清宮に着きました。こちらも沢山の建物がありました。
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道士の方も雰囲気があるので撮らしてもらいました。


お堂の内部です。


帰りは月城湖の方から下山しました。月城湖の横には玉清宮がありました。上清宮と玉清宮の間には円明宮もありましたが、遅くなって車を待たしていたので写真は撮り損ねました。
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少し遠くから撮りました。左手の奥の方に今回紹介の景色があります。
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駐車場を後にして成都に帰りました。名残惜しい感じでした。この時17時50分で成都に着いたのは19時30分でした。