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武田尾温泉に泊まりました。 マルキ旅館 [武田尾]


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2015年10月2日~3日に実家がある兵庫県の宝塚の近くにある武田尾温泉に泊まりました。長く宝塚に住んでおり武田尾温泉の存在は知っていましたが泊まるのは初めてでした。埼玉県川越市に住んでいる叔父さん(母の弟)が姫路で大学の同窓会をしたのを機会に母とその兄弟たちが集まりたいとのことで、武田尾温泉の旅館を予約したのです。そして私も参加させてもらったわけです。私は実家の宝塚からレンタカーで母と行きました。叔父さんたちは姫路に14時ごろに待ち合わせて最寄駅の武田尾駅までJRで来て、そのあと旅館の車でここまで来たわけです。

今回泊まった旅館は武田尾にある4つの旅館の一つであるマルキ旅館です。その旅館は武庫川の渓流沿いにありました。写真に写っている建物はすべてマルキ旅館です。創業は118年前の明治30年(1897年)で、長い歴史の中で増改築をしたきたのだと思います。ここに写っている建物が全てではなく左の小さな小川沿いにも建物が続いていました。
 名前 マルキ旅館
 住所 兵庫県西宮市西瀬町名塩5313-35
 電話 0797-61-0221
 HP http://www.marukiryokan.jp/
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玄関に飾られていた昔のマルキ旅館の写真です。当初の建物は今の場所ではなく、現在よりも駅側にあったそうです。
武田尾温泉自体は歴史が古く、この近くに隠れ住んでいた豊臣方の落ち武者であった武田尾直蔵(たけだお なおぞう)が374年前の1641年(寛永18年)に、薪拾いの際に発見した湯だそうです。武田尾の名前も発見者である武田尾直蔵から来ているそうです。寛永18年は江戸幕府になって38年目で、第4代将軍である徳川家綱が生まれた年です。
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こちらはネットから転用させていただいた同時期の武田尾温泉の全景写真です。建物の形からマルキ旅館が中央より少し右にあることが判ります。


上の昔の全景写真に近い構図の現在の写真です。川の中の大岩は今もあります。大岩の位置から全体の位置を比べることが出来ると思います。
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関西の温泉で有名なのは、日本最古泉と言われている有馬温泉ですが、周りに自然以外は何もない武田尾温泉は隠れ家的な温泉なのです。
  A  武田尾温泉  西宮市 / 宝塚市
  B  有馬温泉   神戸市
  C  宝塚温泉   宝塚市


玄関をくぐったところです。
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中に入って玄関を見た景色です。
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玄関脇にはくつろげるロビーがありました。
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別の角度から見たロビーです。
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階段で2階にあがり長い廊下を進むと我々の泊まる「立花の間」の前に出ました。写真に写っている2つのドアが「立花の間」の入口です。
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立花の間は2部屋で構成されていました。こちらの部屋にはトイレと洗面所がありました。窓の外は武庫川が流れていました。縁側にある椅子で母がくつろいでいます。
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こちらが、もう一部屋の写真です。床の間の左側の扉は専用露天風呂の入口です。
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部屋の配置図がホームページにあったので掲載させてもらいました。8畳+7畳の広さがあります。

こちらが立花の間の露天風呂です。
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総ひのき造りの露天風呂でした。正面には「よしず」が下げられていました。
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二階の「よしず」の部分が、今回の「立花の間」の露天風呂です。一階は「南天の間」の露天風呂です。2つの部屋以外に専用の露天風呂がついているのは「ふきの間」と「ぼたんの間」と「せんだんの間」と「あおいの間」です。
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実は去年の2014年10月17日にも散策のために武田尾に来たことがあります。その時、川の向かい側からマルキ旅館の写真を撮っていたのです。この写真で立花の間の2部屋と露天風呂の場所が判ってもらえると思います。
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実は昨年に武庫川渓流を挟んだ対岸から今回泊まった旅館を見て一度、泊まってみたいと思ったのです。その思いが一年後に実現したわけです。旅館の右端の2階部分の2間が我々の泊まった「立花の間」です。
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夕食と朝食はこちらの部屋でいただきました。こちらの部屋もくつろげる空間でした。5人で食事するには贅沢な広さがありました。
夕食は三田牛のすき焼きでした。
こちらの写真は朝食風景です。後日、夕食と朝食を紹介したいと思っています。
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こちらの旅館のすばらしいところは、窓の外の景色です。
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正面の川の景色です。川の向こう側は4軒ある旅館の一つである紅葉館です。
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露天風呂から上流側を見た朝もやの景色です。
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露天風呂からの下流側の朝もやの景色です。遠くに趣のある吊橋が見えました。
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明るいうちに撮った吊橋です。名前は武田尾橋です。武田尾駅から旅館までの間にある吊橋で駅からは、個の吊橋を通ってきます。
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お風呂に行く渡り廊下を外から撮りました。左側の建物にマルキ旅館のお風呂があります。
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旅館のお風呂に行く渡り廊下の窓から小川の上流を見た景色です。別の旅館である「河鹿荘」が見えます。小川の左側の建物で「よしず」がかかったところがマルキ旅館の室内のお風呂です。露天風呂は武庫川沿いの建物の最上階にあります。
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河鹿荘の茅葺の建物です。
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河鹿荘よりさらに奥に別の旅館である「武田尾温泉・元湯」があります。
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武田尾温泉の周辺には4軒の旅館しかありません。その4軒の旅館の場所を紹介いたします。この辺りの川の北側は宝塚市で、南側が西宮市のため、紅葉館は宝塚市で、他の3つの旅館は西宮市になります。最も古い創業なのが1887年「武田尾温泉・元湯」で、次が1893年の「紅葉館」です。紅葉館は2004年の台風23号で壊滅的な被害を受けましたが4年後に新館を建てて廃業の危機を乗り越えたそうです。
   紅葉館・別庭あざれ     無料の足湯
   マルキ旅館         駅からのルート(590m)
   河鹿荘
   武田尾温泉・元湯 (元湯旅館)
   JR武田尾駅


2018年5月のGoogleの航空写真ではマルキ旅館の建物は取り壊されて、何らかの建設工事が行われているように見受けられます。ネットで検索してみると2015年11月30日に武庫川河川改修工事のため、取り壊し一時閉館で、3年後を再開予定と書かれていました。なんと我々が泊まった2015年10月2日の2ケ月後に閉館したのでした。