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今年初めて、新蕎麦をいただきました。 静和屋 [蕎麦]

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2015年11月1日に偶然に新そば / 新蕎麦に出会えました。
家内とJR佐倉駅の近くに出かけて、家に帰る途中で、ちょうど昼時だったので、以前に行ったことのある手打ち蕎麦のお店に寄ってみることにいたしました。幸運なことに新蕎麦だったのです。
この時期に食べる新蕎麦は9月~11月収穫されるもので、俗に秋新(あきしん)と呼ばれています。これに対して6月~8月に収穫される新蕎麦を夏新(なつしん)と呼びます。一般的に夏新よりも秋新の方が香りがよく、色や食味も優れています。そのため、初物好きの江戸っ子も首を長くして待ったのが秋新でした。そんな歴史からか新蕎麦と言えば今の時期の秋新を指すようになったそうです。

私は「もりそば」600円を頼みました。あきらかにいつもの蕎麦の色と違います。今回の蕎麦は北海道石狩沼田産のキタワセ種でした。
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新蕎麦らしく見事な緑の蕎麦が出てきました。写真は大盛り(+150円)です。
石臼挽きの自家製粉の蕎麦を使っているそうです。
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思いっきり拡大してみました。クリックするとさらに拡大いたします。
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こちらのお店のお蕎麦は、蕎麦粉9割、小麦粉1割の九割蕎麦です。


お店に入ると最初にサービスで揚げ蕎麦とお茶が出されます。


家内は温かいお蕎麦を頼みました。
蕎麦の原産地は中国の雲南省付近ではないかと言われています。日本では縄文時代の遺跡から蕎麦の実や花粉が見つかっていることから、遅くとも3000年以上前から栽培されていたと考えられています。ただし現在の麺状の蕎麦切りで食べられるようになったのは、二八蕎麦を題材にした記事で紹介した通り、江戸時代の初期からのことなのです。蕎麦の実が食べられるようになった初期のころは脱穀した実を茹でたり、粟や稗などの雑穀と混ぜて粥と食べられていたと考えられています。鎌倉時代に中国から挽き臼が伝来すると、そばがき、すいとんの具、蕎麦饅頭、蕎麦団子などが登場し、江戸時代初期に蕎麦切りが発明されたのでした。
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半熟玉子が入った薄揚げが乗ったお蕎麦です。
蕎麦は種を蒔いてから2~3ケ月で収穫出来る上に日照りや冷涼な気候にも強く、痩せた土地でもよく育つことから、稲が凶作の時には蕎麦が蒔かれて人々を飢えから救ってきたそうです。平安時代初期に編纂された勅撰史書「続日本記」では飢饉に備える救荒作物として蕎麦が取り上げられています。
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以前に来た時の蕎麦もいくつか紹介します。
こちらは「天もりそば」1250円です。蕎麦用のつけ汁以外に天ぷら専用の天つゆと塩があるのはうれしいです。
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蕎麦を拡大いたしました。こちらの蕎麦は8月14日に食べたもので新蕎麦ではありませんが、喉ごしの良い蕎麦でした。蕎麦の色を比較してもらうと判るように、新蕎麦の色が鮮やかな緑色なのが判ってもらえると思います。
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天麩羅は大きな海老にキスや舞茸や獅子唐など7品がついていました。天ぷらが美味しいと蕎麦も美味しいです。
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天ぷらはよく注文があるようです。天かす(揚げ玉)がテーブルに置かれており、お店の出口にはサービスで天かすが入った袋が置かれていました。
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こちらは「かき揚げ天もりそば」980円です。
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美味しいかき揚げを拡大いたしました。
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こちらは「かき揚げ天ぷらそば」980円です。
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こちらがお店の入口です。


お店を紹介いたします。手打ちうどんもやっています。
  店名 静和屋(せいわや)
  住所 千葉県佐倉市生谷1515-162
  電話 043-487-3585
  営業 11:15~15:00  17:00~20:00
  定休 水曜日


地図で場所を紹介します。中央の臙脂色のマーク( )が静和屋です。最寄駅は京成電鉄の京成臼井駅です。

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