客寄せの妙案に脱帽 [淅江省]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
上海から350㎞離れた安徽省無湖市のホテルから車で高速道路を移動している時に寄ったサービスエリアで人だかりが出来ているところがありました。テントの下で何かが行われているようでした。
右側のテントには「水碓麻糍 10元/碗」と書かれていることから水碓麻糍 というものを10元(173円)で売っているようでした。
テントの中を覗いて見ると、手作りの餅つき機が置かれていました。
写真のように餅つき機が動かされていました。蒸器などのもつづくりに必要なものもそろえられているようでした。
餅をついているところの動画も撮ったので紹介します。上のアニメーションGIFよりもリアルだと思います。
餅は、この粉の中に入れて細かく切って
網ですくって紙の碗に入れられていました。
どうやら、表に書かれていた「水碓麻糍」は「きなこ餅」のようです。難しい文字の「糍」を調べてみると餅米を搗(つ)いて作った餅と書かれていました。「糍」は西南少数民族の食べ物だとも書かれていました。「水碓」は水力で回す米つき臼のことだそうです。この量で10元(173円)は安いと思います。結構、売れていました。
餅を網ですくって器に入れているところの動画も紹介いたします。是非とプレーボタン( ► )をクリックしてみてください。
沢山の人が集まっていたのは上で紹介の餅つき機が「人寄せ」になっていたようです。つまり「人寄せパンダ」ならぬ「人寄せ餅つき機」だったのです。
この「客寄せ餅つき機」があったのは上海と蕪湖を結ぶ高速道路の平望サービスエリア(平望服务区)でした。住所的には浙江省湖州市呉江区平望鎮となるようです。
航空写真で平望サービスエリア(平望SA)を紹介します。航空写真上のアイコンを数回クリックすると場所がわかってくると思います。
この際、この日2016年3月26日に車で走ったルートも紹介します。高速道路名は沪渝高速公路(G50)です。「沪」は上海を表し、「渝」は重慶を表しています。つまり上海と重慶を結ぶ高速道路なのです。
海螺国際大飯店
平望SA(平望服务区)
花園飯店(Okura Garden Hotel)
上海浦東空港
サービスエリア(SA)には同じルート(蕪湖-上海)を走るバスも停まっていました。私を蕪湖のホテルから上海のホテルまで送ってくれた車はフルタイム四輪駆動(4WD)のアウディA6Lでした。8時50分に出発して上海のホテルにチェックイン出来たのは14時でした。上海の入口まで3時間と順調でしたが、上海市内は大渋滞で市内だけで2時間を費やしてしまいました。
猫爺さんのコメントの中で、昔に足を使った餅つき機が使われていたことを知ったのでネットで検索して、その写真を転用させてもらいました。その餅つき機のことをダイガラ(台唐)と言うそうです。日本では平安時代の文献にすでに現れていて,江戸時代になってから一般に普及したそうです。餅もつきましたが脱穀が主な用途だったようです。