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香取神宮 [佐原 潮来]



初めて来た香取市の佐原(さわら)では佐原水郷植物園加藤洲十二橋舟めぐり佐原の町並みを見てカフェで一休みした後、最後に香取神宮に行ってみました。今まで香取神宮のことは名前程度しか知りませんでしたが、実際に見て、思っていた以上に立派で、歴史があったので紹介いたします。上の写真が参道入り口です。遠くに見える赤い鳥居までの参道の両側には沢山のお土産屋さんと食事処がありました。 

鳥居までの道の中間で撮った写真です。参道正面にある第二の鳥居で、鳥居の朱色と周囲の老杉の緑とが良く調和して、神域の入口にふさわしい美観を呈しており、桜の時期は見事です。


鳥居をくぐると、このような緑が豊かで道の両脇に石灯籠がある参道が続きました。木々鬱蒼とした玉砂利の参道の両側には、桜や楓が植えられており、春の桜花・秋の紅葉は見事で、多くの参拝者が訪れ目を和ませています。


緑の長い参道を歩くと総門が現れます。


総門の次に現れるのは桜門です。

正面から見た桜門です。


桜門をくぐると拝殿が見えるはずでしたが、工事用の足場にに覆われていました。拝殿の前にはワラで出来た輪が置かれていました。これは大祓と呼ばれる行事のための輪でした。


大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事です。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)というそうです。6月の大祓は夏越神事、六月祓とも呼ばれています。なお、今回の「夏越」は「名越」とも標記する。輪くぐり祭とも呼ばれています。


境内側からみた桜門です。大祓のための藁の輪の位置がよくわかると思います。


こちらが拝殿の中です。真中に鏡が配置されていました。


拝殿の後ろの御本殿です。


こちらは祈祷殿です。


こちらは校倉造(あぜくらづくり)の宝庫です。正倉院と同じような作りの建物でした。


境内には小さな神社だいくつかありました。その中のいくつかを紹介いたします。こちらは摂社匝瑳神社です。


こちらは末社櫻大刀自神社です。


工事用の仮の建物に覆われていた拝殿を見ると屋根の葺き替えを行っているところでした。香取市の香取神宮(高橋昭二宮司)は2014年4月17日から行われる、12年に1度の「式年神幸祭」に向けて、傷んだ拝殿や本殿の屋根で檜皮葺(ひわだぶき)と呼ばれるふき替え工事を行っていました。秋ごろ終える拝殿の工事終了後、本殿などの工事に入る予定で、工期は約1年間だそうです。
檜皮葺とは、ひのきの樹皮を用いる施工法で、日本古来から伝わる手法です。紀元前643年創建とされる香取神宮は、約12万2100平方メートルの敷地内に本殿や拝殿などを構えています。1700(元禄13)年に5代将軍徳川綱吉により造営された本殿は、国の重要文化財にも指定されています。


香取神宮を空の上から見た写真を紹介いたします。拝殿が工事中であることから新しい写真であることがわかります。地図上のアイコンマイナスを数回クリックすると周辺の雰囲気がわかってくると思います。利根川も近いです。利根川の向こう側には鹿島神宮があります。
神社の中で特別の由緒を持つものに限り神宮が使われています。日本の神宮は下記のとおりです。青色は皇室祖先神で、緑色は各時代の天皇を祀った神社で、橙色はその他です。
伊勢神宮、伊弉諾神宮、霧島神宮、鹿児島神宮、鵜戸神宮、英彦山神宮、
橿原神宮、宮崎神宮、気比神宮、宇佐神宮、近江神宮、白峯神宮、平安神宮、赤間神宮、水無瀬神宮、新日吉神宮、吉野神宮、北海道神宮、明治神宮、
熱田神宮、石上神宮、國懸神宮、日前神宮、鹿島神宮、香取神宮
以上の25のみが神宮です。ただし伊勢神宮の祭神天照大神を分霊し「大神宮」「皇大神宮」の名がつけられた神社は全国に沢山あります。したがって本来の神宮とは違うものとされているのが一般的だそうです。海外にも3つ(台湾1901年、朝鮮1925年、満州1944年)の神宮がありましたが、敗戦の1945年にすべて廃社となっています。