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ヴェルサイユ宮殿の礼拝堂 Royal Chapel  [ヴェルサイユ宮殿]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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ヴェルサイユ宮殿の中に1699年から11年かけて1710年に完成した礼拝堂(王室礼拝堂)があります。この礼拝堂(Royal Chapel)が建てられる以前から、現在のヘラクレスの間の位置に礼拝堂がありました。その礼拝堂は1682年に建てられたのですが、完成してすぐに狭すぎることが判り、今回の礼拝堂の建設が決まったのでした。写真の中央の建物が、今回紹介する礼拝堂です。

こちらの写真は宮殿を東の正面から撮ったものです。礼拝堂の位置を矢印(↓)で紹介しています。この写真から礼拝堂はヴェルサイユ宮殿で最も高い建物であることも分かってもらえると思います。
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空からの礼拝堂の画像も紹介します。
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こちらが王室礼拝堂のの内部です。礼拝堂の中には入れないことから入口からの写真での紹介になります。入口部分の天井のために礼拝堂の天井部分は見ることが出来ませんでした。かろうじで祭壇の上の天井画のみ見ることが出来ました。正面の祭壇の上にはパイプオルガンが配置されていました。地上階には身廊や側廊や周歩廊、階上廊には王の特別席が設けられているそうです。ゴシック建築様式の名残りとバロック様式の美的感覚が共存する独特な礼拝堂でもあるそうです。白と金が印象的な礼拝堂でした。
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こちらが祭壇です。
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祭壇上の天井画を拡大いたしました。入口部分の天井があるために、これ以上見ることが出来ないと思っていましたが、見ることが出来る場所がありました。
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その場所から撮った写真がこちらです。少し角度が違うのが判ってもらえるでしょうか。
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その場所は2階だったのです。こちらの大きなドアを入ると礼拝堂の内部を見ることが出来たのです。
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ここからは見事な天井画をみることが出来ました。
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2階から見た礼拝堂です。2階にあった王の特別席にはここから入ったのかもしれません。
フランスの君主制では王は神により選ばれ、その聖別式により王は神の「代理人」となるそうです。宮殿の礼拝堂の絵画や彫刻は、聖なる王の考えを、教会の外陣から王の座る祭壇にかけての一連のサイクルで描いているそうです。
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精一杯、見上げてみました。
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天井画の一枚を拡大してみました。
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祭壇上のパイプオルガンです。
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周囲にステンドグラスが配置された窓は洒落ていました。
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今回の礼拝堂が建てられる前の礼拝堂があったヘラクレスの間を紹介します。以前の礼拝堂は、この部屋の1階と2階部分を占めていたそうです。1710年に現在の礼拝堂が出来て、この国王の大居間が作られました。この新しい部屋を装飾するために、1712年に巨大なヴェロネーゼの「シモン家の宴」がかけられました。この絵は1570年にヴェネチアの セルヴィテス修道院の食堂にあったものだそうでが、1664年に総督がルイ14世に贈ったそうです。贈った目的は、対トルコへの支援を要請するためのものでした。太陽王の死により10年間中断されていたヘラクレスの間の工事は1736年まで続き、フランソワ・ルモワンヌがヴォールト(天井)の部分にヘラクレスの栄光を描いたそうです。
ヘラクレスの間は国王の居室の一つで、7つの連なった国王の居間の中の最大の居間でもあります。巨大な天井画と壁を飾る大きな絵画が印象的でした。
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タグ:礼拝堂