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三陸海岸沿いの鉄道 [東北]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

クリックすると拡大前記事で八戸線の陸奥湊駅の前の朝市と食堂を紹介したのをきっかけに八戸線(はちのへせん)を調べてみました。昔(1909年~1924年)は八ノ戸線でした。
東北本線は1891年9月1日に盛岡~青森が開通して上野 ~青森が全通開業しましたが八戸駅(尻内駅)は発展していた現・本八戸駅周辺である海沿いの八戸市街から離れていたことから1894年1月4日に尻内駅(現:八戸駅)から八ノ戸駅(現:本八戸駅)を結ぶ支線を敷設したのが始まりだそうです。現在は盛岡~青森を「青い森鉄道」が2002年12月1日(盛岡~八戸)と2010年12月4日(八戸~青森)に引き継ぎました。八戸線が久慈駅まで全線開通したのは1930年3月27日です。陸奥湊駅は1926年7月11日に新設されました。写真はWikipediaから転用させていただいた八戸線のキハ40形(上)とキハ110系TOHOKU EMOTION(下)です。
クリックすると拡大 名称 八戸線(はちのへせん)
 所有 東日本旅客鉄道(JR東日本)
 開業 1894年1月4日
 距離 64.9km 八戸駅~久慈駅
 駅数 25駅
クリックすると拡大 軌間 1,067mm
 線路 単線
 電化 全線非電化
 速度 最高 85km/h
 車両 キハ40形・キハ48形 キハ110系700番台

下記の地図の八戸駅( )から久慈駅( )までが八戸線です。
 八戸線の沿革
 1894年01月04日 東北本線の支線として開業 尻内駅~八ノ戸駅
 1894年10月01日 八ノ戸駅~湊駅(━━)を開業
 1909年10月12日 八ノ戸線と命名(制定)
 1924年11月10日 八ノ戸駅~種市駅を開業 八戸線へ改名
 1925年11月01日 種市駅~陸中八木駅を開業
 1926年07月11日 陸奥湊駅を新設
 1930年03月27日 全線開通
 1985年03月14日 湊駅が廃止(廃駅) 貨物支線(━━)の廃線と同時
 2011年03月11日 東日本大震災の大津波により全線不通
 2011年03月18日 八戸駅~鮫駅で運行を再開 この後随時再開
 2012年03月17日 全線再開  最終区間:種市駅~久慈駅
 駅名変更
 尻内駅 (1891年9月1日)      →      八戸駅 (1971年4月1日)
 八ノ戸駅(1894年1月4日)→八戸駅(1907年11月1日)→本八戸駅(1971年2月1日)



陸奥湊駅を通っている八戸線は三陸海岸沿岸を走行する鉄道の一つで、起点の八戸駅から下記の6つの線を乗り継ぐと前谷地駅(宮城県石巻市)まで行くことができます。リスト内の北リアス線と南リアス線は2013年4月1日~9月28日に放送されたNHK朝ドラ「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道です。それ以外はJR東日本です。北リアス線の堀内駅が物語の中の「袖が浜駅」です。
クリックすると拡大 八戸線    64.9km 25駅       八戸駅   久慈駅
 北リアス線  71.0km 17駅       久慈駅   宮古駅
 山田線   157.5km 28駅 盛岡駅 宮古駅   釜石駅
 南リアス線  36.6km 10駅       釜石駅   盛駅 
 大船渡線  105.7km 31駅       盛駅    気仙沼駅 一ノ関駅
 気仙沼線   72.8km 24駅       気仙沼駅  前谷地駅
 乗り継ぎ駅 八戸駅 久慈駅 宮古駅 釜石駅 盛駅 気仙沼駅 前谷地駅
 東北地方太平洋沖地震 震源 北緯38度6分12秒 東経142度51分36秒


ルート検索をしてみました。想像していた表示ではありませんでした。
現在、山田線の宮古駅から釜石駅は東日本大震災のため運休中のため岩手県北バスと岩手県交通バスを乗り継ぐことになります。復旧後は三陸鉄道へ移管される予定なので三陸鉄道は久慈駅から盛駅へ一本でつながることになります。さらに大船渡線の盛駅から気仙沼駅までと、気仙沼線の気仙沼駅から柳津駅も東日本大震災のため運休中のため代替えのバス(BRT)の利用となります。つまり東日本大震災(2011年3月11日)から6年が経過しても山田線と大船渡線と気仙沼線がいまだに復旧していないのです。八戸線以外は復旧していないJR東日本に比べて三陸鉄道がいかに頑張ったかが感じられます。画面をクリックするとルート検索のオリジナルの画面を表示するように設定しています。
 ━━━━ 鉄道運行中
 ━━━━ 鉄道運休中 バスによる振替輸送 バス専用線輸送(BRT)
クリックするとルート検索

八戸駅を出発して当日に前谷地駅に着けるのは5時35分発だけで15時間32分かかります。翌日に着く列車は5本(7:1412:2216:2317:1520:26発)あり、20時間6分~23時間56分かかります。ちなみに東京駅から八戸駅まで新幹線で3時間30分です。枠内は山田線の本日の注記です。
東日本大震災の影響で、本日も宮古~釜石駅間の運転を見合わせています。なお、岩手県北バス・岩手県交通への振替輸送を行っています。(3月29日 05時00分掲載)
クリックするとルート検索

各路線の写真を紹介したいと思います。写真は全てフリー百科事典のWikipediaから転用させていただきました。
八戸線             北リアス線

山田線(運休)            南リアス線

大船渡線(運休)           気仙沼線(75%運休)

大船渡線(BRT)           気仙沼線(BRT)


参考に東日本大震災の東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日14時46分18.1秒)の前震・本震・余震の大きさ(マグニチュード)と震源深さのマップを右に紹介します。本震、最大前震、最大余震は下記のとおりです。
・前震 3月09日11時45分 M7.3
・本震 3月11日14時46分 M8.4
・余震 3月11日15時15分 M7.6
・震度4以上の余震
 2011年3月 ・113回
 2011年残・・225回
 2012年・・・ 52回
 2013年・・・ 35回
 2014年・・・ 24回
 2015年・・・ 11回
クリックすると大きな地図を表示します。下記は「潮騒のメモリー」などの動画です。



注: をクリックしても起動しない場合は画面をクリックすると動画が起動します。
朝ドラの「あまちゃん」に名前が登場する北三陸鉄道(北鉄)の駅は、主に北三陸駅、袖が浜駅、畑野駅、宮古駅の四つだそうです。モデルとなった実際の駅は次のように考えられています。ロケ地の中でも、特に堀内駅周辺での撮影は多かったようです。下の駅名標(駅名板)の隣駅表示には磯野(Isono)駅、陸中白浜(Rikuchushirahama)駅、御崎(Osaki)駅が出てきます。
        久慈駅            北三陸駅(架空)
        堀内駅(ほりないえき)    袖が浜駅(架空)
        田野畑駅           畑野駅 (架空)
        宮古駅            宮古駅 (実名)
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宮古駅← 島越←田野畑駅→普代     白井海岸←堀内駅    →久慈駅
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