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オルセー美術館 印象派展示室 [オルセー美術館]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大フランス旅行の最終日(7日目)の最初に訪れたのがオルセー美術館(Musée d'Orsay)でした。朝の8時50分に到着するとすでに紹介したように1番でした。その時の記念写真が右です。
9時30分に開館して中に入って最初に見た景色がが上の写真です。この空間はオルセー美術館がオルレアン鉄道のオルセー駅だったころは蒸気機関車が入ってきた空間でした。
クリックすると拡大右の写真はオルセー駅時代のものですが、正面の時計の下が、今のオルセー美術館の入口です。その場所から撮った写真が冒頭の写真なのです。
元、ホームがあった場所の中央はゆっくりとした上り坂のスペースが作られてその両側に展示室が設けられていました。冒頭の写真で左側がセーヌ川がある方で、そちらに2つの時計のある建物があり、その最上階も展示室になっていました。
クリックすると拡大1階は軽く見た後、すぐに、その最上階の展示室に向かいました。右の写真がオルセー美術館の外観です。建物に関してはすでに建物編で紹介いたしました。

最上階に向かう前に最初に入った1階の展示室はジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)とオノレ・ドーミエ(Honoré Daumier)でした。こちらの部屋はMilletの作品の部屋です。教科書で見たことのある作品が沢山展示されていました。
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ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)の作品を3枚紹介します。
 作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
    1814年~1875年(60歳)
 作品 Des glaneuses 落穂拾い
 制作 1857年
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 作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
 作品 La Fileuse 糸紡ぎの女 (オーヴェルニュの山羊飼い)
 制作 1868年~1869年
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 作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
 作品 La Printemps 春
 制作 1868年~1873年
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オノレ・ドーミエ(Honoré Daumier) の作品も紹介します。
教科書で見たことがあるような気がします。
 作家 オノレ・ドーミエ(Honoré Daumier) 1808年~1879年(70歳)
 作品 Crispin et Scapin クリスパンとスカパン
 制作 1864年
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紹介した絵画以外にも下記の作者の絵画の写真を撮りましたが、最上階に上がることを優先したので、後でゆっくりと鑑賞いたしました。左側がJules BretonのLe Soirで、中央がErnst HébertのLa Mal'ariaで、右側がAchille BenouvilleのLe Colisee vu du Palatinです。中央と右側の写真はクリックすると拡大いたします。
クリックすると拡大クリックすると拡大 Jules Breton
 Ernst Hébert
 Achille Benouville
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最上階に上がって撮った写真です。
正面の時計のあるところから入ってきてここまで上ってきました。この高さのところに、今回紹介する展示室があります。この高さに展示されている作品だと想像しながら見てほしいです。
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我々が最初に目的をもって訪れた展示室です。
展示室の名前は印象派展示室(Galerie des Impressionnistes)で、主な作家として5人の巨匠、ルノアール(Renoir)、モネ(Monet)、マネ( Manet)、セザンヌ(Cézanne)、ドカ(Degas)が書かれていました。最初にここに来たかった理由が分かってもらえると思います。時計塔の展示室パヴィヨン・アモン(Pavillon amont)もこの5フロアーにあります。2009年より2年をかけて改装工事が行われて2011年10月末にリニューアルオープンした中でも最大の目玉が今回の展示室だそうです。


もちろん作品は5人だけではなく沢山の印象派の作品が集められた空間でした。
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チケットの当日買の人たちの中で一番で入館できた上に、最上階にすぐに上がったおかげで、人の少ない空間で絵を楽しむことが出来ました。
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最上階の印象派展示室は濃いグレーの壁で統一されていました。
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ロダンの作品も展示されていました。
 作家 オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin) 1840年~1917年(77歳)
 作品 L'Homme qui marche 歩く男
 制作 1907年~1910年
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先ずはマネの絵を2枚紹介したいと思います。
どこかで見た絵でした。
 作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
 作品 Le Déjeuner sur l'herbe 草上の昼食
 制作 1863年
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こちらも見覚えがあります。
 作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
 作品 La Dame aux éventails 扇を持つ女性 
    Nina de Callias     ニーナ・ド・カリアスの肖像
 制作 1873年
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クリックすると拡大前記事のバラの花の名前となっているエドガー・ドガの作品を紹介したいと思います。
 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
    1834年~1917年(83歳)
 作品 La Classe de danse ダンス教室
 制作 1873年~1876年 (1874年頃)
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 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
 作品 Danseuses montant 階段を上がる踊り子
 制作 1886年~1890年
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この絵を描いていた1893年頃のドガは、ほとんど目が見えず、親指で絵の具を塗っていたそうです。それだけに印象的な色彩の絵になって、人気があるようです。
 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
 作品 Danseuses bleues 青い踊り子
 制作 1893年
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当然と言えば当然なのですが、踊り子以外のドガの絵も沢山ありました。
 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
 作品 Le Champ de courses
 制作 1876年~1887年
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ドガはこのような彫像も作っていました。これは話題のものです。ドガの生前に唯一発表された彫刻作品です。発表時はロウで作られていて死後に、ブロンズ像が鋳造されたそうです。ドガは、この彫像以外にも沢山の彫像を制作しましたが、すべて亡くなってから発表されたそうです。
 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
 作品 Petite Danseuse de Quatorze Ans 14歳の小さな踊り子
 制作 1881年
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こちらのブロンズ像の説明板は単独で撮っていないけれども作品と一緒に写ってい説明版の文字の雰囲気はEdgar Degasのようです。上の作品の近くに置かれていたことと、バレリーナのブロンズ像であることからエドガー・ドガと思われます。調べた結果、フランス語名は分かりませんでしたが英名は下記のとおりです。さらに後ろに並んでいるブロンズ像もドガの作品であることが分かりました。
 作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas) 
 作品 Dressed Dancer at Rest(英名) 予想仏語名:Danseuse de Reste
 制作 1895年頃
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アルフレッド・シスレーの作品も沢山ありました。その中から3枚を紹介します。
 作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley) 1839年~1899年(59歳)
 作品 La Neige à Marly-le Roi 
 制作 1875年
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 作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)  
 作品 Le Repos au bord du ruisseau 
 制作 1878年
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 作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)  
 作品 Canal du Loirg
 制作 1884年
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クロード・モネの作品を6枚紹介します。
 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 Em norvégienne
 制作 1887年
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 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 La Seine à Vétheuil
 制作 1879年
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こちらは2枚が並べて展示されていました。人物を風景画とした描いた「戸外の人物習作」で、この絵を描いた後は人物画を描かなくなったそうです。
1875年に描かれた有名な「日傘をさす女」と構図は似ていますが、11年後に描かれたこの2枚の作品は描き方は全く違うのです。クロード・モネによる最後の実験的人物画作品のひとつ「戸外の人物習作(Essai de figure en plein-air)」です。本作は画家の友人であり、印象派の有力な庇護者でもあったオシュデ夫妻の三女で、当時18歳であったシュザンヌ・オシュデをモデルにジヴェルニー近郊のオルティエ島の土手に立つ人物を描いた習作的な作品でした。
クリックすると拡大 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 Essai de figure en plein-air
    戸外の人物習作(左向きの日傘の女) と
    戸外の人物習作(右向きの日傘の女
 制作 1886年
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2017年7月1日にテレビ東京の番組「美の巨人たち」で今日の一枚として「日傘をさす女」がテーマーになっていました。11年後に描かれた今回の2枚との関係を詳しく説明されていました。


2枚の「戸外の人物習作」が描かれた7年前の1879年に32歳の妻を病気で亡くしたことが新しい作風への変化になったようです。妻を戻るにして描いた左の絵に比べて、右の2枚の顔がはっきりしていないのは妻の面影ともいわれています。その後、完全な風景画と変わっていったようです。
 1875年 日傘をさす女       1886年 戸外の人物習作(2枚)


 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 Meules
 制作 1890年
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 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 Vétheuil
 制作 1900年
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ポール・セザンヌの絵を3枚紹介します。
 作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)
 作品 Paysan assis 坐る農夫
 制作 1900年~1904年
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 作家 ポール・セザンヌ (Paul Cézanne)
 作品 Pont de Maincy
 制作 1879年
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 作家 ポール・セザンヌ (Paul Cézanne)
 作品 Montagne Sainte-Victoire
 制作 1890年
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ベルト・モリゾ(Berthe Morisot) の作品で、見た記憶があったので写真を撮りました。
 作家 ベルト・モリゾ(Berthe Morisot) 1841年~1895年(54歳)
 作品 Chasse aux papillons 
 制作 1874年
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1人の作家でも沢山の絵が所蔵されているようでした。娘が写真を撮っている壁面はカミーユ・ピサロ(Camille Pissarro) の作品で、奥の壁面には後で紹介するアルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin) の作品(イブリーの落陽)などが飾られていました。
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こちらがカミーユ・ピサロの作品です。
 作家 カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro) 1830年~1903年(73歳) 
 作品 Gelée blanche
 制作 1889年
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アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)の作品を2枚紹介します。
 作家 アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin) 1841年~1927年(86歳)
 作品 Soleil couchant à lvry イブリーの落陽
 制作 1873年
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 作家 アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)
 作品 Femme nue couchée
 制作 1877年
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こちらはギュスターヴ・クールベの作品です。
 作家 ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)
    1819年~1877年(58歳) 
 作品 La Mer orageuse 
 制作 1870年
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こちらは若くして亡くなった画家の作品です。モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌらの作品を買うなどして、画家たちを経済的に助けていたそうです。印象派美術展開催の費用も提供し、自らも画家として作品を出展したそうです。
 作家 ギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)
    1848年~1894年(45歳)
 作品 Raboteurs de parquet 
 制作 1875年
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本記事で紹介した作品の作家は、ミレー、オノレ・ドーミエ、Jules Breton、Ernst Hébert、Achille Benouville、ロダン、マネ、エドガー・ドガ、アルフレッド・シスレー、モネ、セザンヌ、ベルト・モリゾ、ピサロ、アルマン・ギヨマン、ギュスターヴ・カイユボットでした。
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 オルセー美術館 (Musée d'Orsay)
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