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北海道ならではの道路の景観 [積丹 余市 ニセコ]

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北海道らしい道路の景観を紹介します。北海道と言えば寒い場所との印象ですが、日本海ほどの豪雪との印象はありませんが、道路わきに建っている下向きの矢印()を見ると、やはり雪が多い地域であることを実感いたしました。この道路の両脇に立てられている矢印は通称「矢羽根」とよばれていますが、正式名は「固定式視線誘導柱」だそうです。
建築基準法で、積雪荷重として定められている積丹町の垂直積雪量は150cmでした。北海道のなかで数値が一番大きいのは幌加内町(250cm)でした。次に数値の大きい230cmし6町村で代表的なのがニセコ町です。
一番数値が小さいのは60cmで日高地方の、えりも町と門別町と新冠町と新ひだか町と様似町と浦川町と日高町の中の旧門別町の7つの町でした。
離島を除く東京都は30~40cmです。ちなみに東京都の離島は5~20cmです。

この矢羽根は北海道らしさを感じる風景のひとつで、今回は上の写真のような赤白の矢羽根を多く見ました。ところが下の写真のように黄黒の矢羽根も見かけました。何かの意味があって使い分けられているのか、状況を比べてみましたが思い当たることがありませんでした。調べてみると、単に統一されていなだけでメーカーにより異なるようです。夜間でも分かるようにLEDランプで出来た矢羽根がありました。右上の5枚の内、赤白の3枚はLEDが組み込まれていました。
矢羽根は道路の境界を示す標識で、雪のために外側線(白いライン)が見えなくても矢羽根のおかげで路肩を意識して走ることができます。吹雪や霧などの視界不良時にも役に立ちます。
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今回、初めて気が付いたのが写真の左側に並んでいる設備です。防風のための設備と感じましたが、調べてみると「防雪柵」と呼ばれるものでした。風を利用して道路上の雪を吹き飛ばす設備だそうです。軽くてさらさらした雪の北海道だから可能な設備なのだと感じました。用途によって「吹きだめ柵」「吹き止め柵」「吹き払い柵」「吹き上げ防止柵」の4タイプがあるそうです。
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ここの防雪柵では羽が全て上げられていました。
防雪柵の羽は角度を変えたり、位置を変えたり出来るようです。夏期に収納できるタイプもあるようです。
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もう一つ、北海道らしい道路の設備を紹介します。ただし、こちらの写真は今回のツアーで撮ったものではなくて、2010年3月27日に小樽に行った時に撮った写真です。この日に北海道に来て空港でレンタカーを借りて、千歳のホテルに帰るところでしたが、猛吹雪となり、視界が悪くなったのですが、道路の両側に立てられた緑と赤(オレンジ)のランプのおかげで、小樽観光をした後になんとか走ることが出来ました。
クリックすると拡大こちらは視線誘導灯と呼ばれているそうです。
中央分離帯側が赤(オレンジ)のランプでした。時間は16時ごろですがこの後、右の写真のように視界はさらに悪くなりました。下の写真はランプが3つまで見えますが右の写真は、一番近いランプしか見えません。
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kyonさんからのコメントをいただいたので竪型の信号の写真を紹介します。赤ばふん生うに丼を食べたお店「みさき」まで2kmの場所の信号です。写真の右下に「みさき」と「中村屋」の看板があるのが分かってもらえると思います。
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一枚だけでは実感がわかないと思い信号が写った写真から切り取りました。確かに横型の信号は一枚もなかったです。kyonさんのコメントにあるように積雪面積を減らす工夫だそうです。右側の2枚の写真をクリックすると分ると思いますが、最近の縦型信号機は一番上の赤のツバだけは長めで、下2つのツバは短い工夫もされているそうです。ランプの順番は上から「赤」「黄」「青」です。
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クリックが面倒な方のために、上の4枚の右上の写真の信号の部分を拡大いたしました。一番上の赤のツバだけ長いのが分かってもらえると思います。背景の山は羊蹄山(蝦夷富士)です。この信号機の住所は表示されているように北海道虻田郡倶知安町 南11条東1丁目です。信号の位置→ポチッ
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タグ: 道路 北海道
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