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ホノルル美術館 特別展編 Erick Swenson [ハワイ]

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クリックすると拡大ハワイに到着した当日に行ったホノルル美術館に関しては絵画編Art of Hawaiʻi編を紹介しました。本記事では我々が行った時に行われていた特別展示に関して紹介したいと思います。ホノルル美術館の入口の両サイドの柱に不気味なパネルが設置されていました。そのパネルの作品の制作者であるエリック・スウェンソンの作品の展示会が行われていたのです。その作品のいくつか紹介したいと思います。

ホノルル美術館のホームページのイベントのページを見るといきなり下記の画面が出てきました。彼の作品はグロテスクなものが多いために写真は沢山撮りませんでした。今思えば撮っておけばよかったと後悔しています。これも撮っていない作品の一つなのでホームページから転用させていただきました。クリックするとホームページを表示しますが、将来変更になる可能性があるので画面のハードコピーを表示します。エリック・スウェンソンに関して少しだけ紹介させていただきます。
日本では知っている方は少ないと思いますがアメリカでは注目され始めているそうです。展示されている場所は彼の住んでいるテキサス州が中心ではありますが、他の州や海外でも展示されているそうです。
クリックすると拡大 名前:Erick Swenson (Erick Lawrence Swenson)
 生れ:1972年ペンシルバニア州フェニックスビル
 出身: North Texas大学、School of Visual Arts
 現在:テキサス州ダラス在住
 作品の展示場所
  ダラス美術館             ダラス     テキサス州
  ナッシャー彫刻センター        ダラス     テキサス州
  ワース現代美術博物館         ワース     テキサス州
  ヒューストン美術館          ヒューストン  テキサス州
  ホノルル美術館            ホノルル    ハワイ州
  ホイットニー美術館          ニューヨーク  NY州
  シェルドンメモリアルアートギャラリー ネブラスカ大学 ネブラスカ州
  マラモッティコレクション       レッジョ・エミリア イタリア
  サーチ・ギャラリー          ロンドン イギリス
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今回のエリック・スウェンソンの作品が展示されていたのはホノルル美術館の敷地の中の最も右上に位置する建物の1階にありました。赤色の枠で囲った部分です。案内図には、この展示室はTemporary Exhibititinsと書かれています。今回の展示は2018年3月1日~7月29日とホームページに書かれていました。
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沢山の作品があったのですが撮った3枚の写真を紹介します。入口に入って目の前に展示されていたのがこちらの作品でした。頭がハンマーのようになったシュモクザメです。照明の関係で少し色が付いているように見えますが純白でした。きらきらと光っており大理石できていると思われたくらいです。説明板によるとウレタン樹脂にアクリル塗装を行ったものだそうです。
 作品 Present in the Past (Swimming with shark)
 制作 2018年
 材料 Urethane resin, acrylic paint
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こちらも有名な作品のようです。入口にこちらの作品の大きな写真が貼ってあったので代表的な有名な作品だと思われます。作品の意味を示す説明はありませんでしたが、類人猿をイメージした作品のようです。材料の中のガラス(glass)は目に使われているようです。ネット上では彼女(She)という表現が使われていました。
 作品 Ebie
 制作 2002年
 材料 Urethane resin, glass, oil paint
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類人猿と言えば、現代の人類(ホモ・サピエンス)につながる進化は概ね下図の①→⑨に進化してきたと言われています。Ⓐ~Ⓙは同時期に存在し絶滅した人類です。人類の進化に関する学説はいろいろあり下記の図は現時点における一つの学説です。今後、研究が進めば変化していくものと考えるのが自然だと思います。最近脚光を浴びたルーシーと名付けられた猿人は⑤で、ジャワ原人は⑦になります。北京原人は⑦の亜種とされています。上の作品は現在のチンパンジーなどの類人猿なのか、人類につながる600万年前以前の類人猿を意識したものでしょうか。
 ① サヘラントロブス・チャデンシス(類人猿 700~600万年前)
 ② アルディピテクス・カダバ(猿人 580~520万年前)
 ③ アルディピテクス・ラミダス(猿人 580~440万年前)
 ④ アウストラロピテクス・アナメンシス(猿人 420~390万年前)
 ⑤ アウストラロピテクス・アファレンシス(猿人 390~290万年前)
 ⑥ ホモ・ハビリス(240~140万年前)
 ⑦ ホモ・エレクトス(180~20万年前)
 ⑧ ホモ・ハイデルベルゲンシス(60~40万年前)
 ⑨ ホモ・サピエンス(現代人 ネアンデルタール人のDNAを約2%含)
  ブルテレの足(340万年前)
  パラントロプス・エチオピクス(270~230万年前)
  パラントロプス・ボイセイ(200~120万年前)
  パラントロプス・ロブストス(250~200万年前)
  アウストラロピテクス・アフリカヌス(300~200万年前)
  アウストラロピテクス・セディバ(180万年前)
  アウストラロピテクス・ガルヒ(200~300万年前)
  ホモ・ナレディ(不明)
  ネアンデルタール人(40~2.8万年前)
  ホモ・フロレシエンシス(? ~5万年前)
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ネアンデルタール人は約40万年前に出現し2万数千年前に絶滅しましたが、現代人であるホモ・サピエンスのゲノム(DNA)の中にネアンデルタール人の遺伝子が約2%混入している説が2010年5月7日のサイエンスに発表されたそうです。その内容はNHKの人類誕生第2部でも紹介されました。下記は世界各地の現代人の遺伝子の中のネアンデルタール人DNAの割合を示した地図です。
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 ヨーロッパ 1.8~2.4%
 アジア   2.3~2.6%
 アフリカ  0.0%
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3つ目の作品を紹介します。沢山のカタツムリがビールジョッキに群がっている作品です。カタツムリは本物と見間違えるほどリアルでした。これ以外のErick Swensonで確認してみてください。→ポチッ
 作品 Schwärmerei
 制作 2012年
 材料 Acrylic on resin, silicone
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欧米では珍しく撮影禁止の作品が1つだけありました。リアルなカタツムリが無数に並べられている作品でした。そのリアルさを紹介したいのでネットから一部を転用させていただきました。確かにカタツムリの作品のノウハウが詰まっているようで撮影禁止にしているのもうなづけました。
今回のホノルル美術館でのErick Swensonの展示会の記事を書かれている方がおられたのでその方の記事のURLを紹介します。偶然ですが同じ3作品の写真を撮って掲載されておられます。
記事を書かれた方によると「生物に時間が与える影響をテーマに、超現実主義彫刻を作るアーティスト」と表現されていました。
 URL:https://ameblo.jp/hawaii-ni-sumu/entry-12356932369.html
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