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素敵な時間に出会えました。 カワイアハオ教会 [ハワイ]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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ハワイ旅行3日目はワイキキビーチのレストランLu Lu’sで朝食を食べた後に路線バスを使ってワイキキの街の中にあるイオラニ宮殿を目指しました。イオラニ宮殿に近いバス停で降りたのですが歩き出す方向を間違えたために道に迷って、きれいな教会の前に出たので門の中にはいってみることにいたしました。教会の名前はカワイアハオ教会(Kawaiahao Church)でした。教会の名前にはハオ王女の聖なる水の池(Ka wai a Haʻo)という意味があるそうです。
横からのストリートビュー:https://goo.gl/maps/bBWnisJHGiM2

Google地図の航空写真で見るとカワイアハオ教会はイオラニ宮殿のすぐ傍でしたが、沢山の木があることイオラニ宮殿が判らなかったのです。カメハメハ大王像も近くにありました。このあとハワイ州立図書館の中にも入ってみました。ただし、図書館の中には沢山の人がおられたので写真は撮りませんでした。小さな写真はイオラニ宮殿とカメハメハ大王像です。
クリックすると拡大クリックすると拡大 カワイアハオ教会
 イオラニ宮殿
 カメハメハ大王像
 アリイオラニ ハレ


庭の中に入って撮ったカワイアハオ教会です。建物の前には白いリムジンが停まっていました。どうやら結婚式が行われているようでした。建物に近づいて中に入るかどうか躊躇していると、日本人のスタッフと思われる方が来られて、「今、結婚式のリハーサルが行われています。中に入って自由に見てください。」と言われたので中に入ってみることにいたしました。
こちらのカワイアハオ教会に関して調べてみると1842年に建てられた米国の重要文化財(1962年登録)のオアフ島最古の教会だそうです。クリックすると記事を表示外壁はすべて海面下3~6mからダイバーが掘りだしたサンゴの岩の厚板(約4kg/枚)×1万4千枚で出来ていて、ハワイ歴代君主の戴冠式や結婚式が行われた由緒ある教会でした。右の1857年の写真にも写っている塔の時計は1850年にカメハメハ三世から寄付されたボストンのHAWRD&DAVIS社製だそうです。右上の1857年の写真と今回の写真を見比べてみると塔の屋根の部分の形が変わっていました。現在は日本人が沢山結婚式を行う教会としても有名なようで、検索すると旅行会社の結婚式プランが沢山出てきます。さらに結婚式の写真も沢山掲載されていました。
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クリックすると記事を表示リムジンを拡大いたしました。海外の教会で結婚式を間近で見たのは右の写真のジャカルタの教会以来です。ジャカルタの教会は1901年に完成したジャカルタ大聖堂(Jakarta Cathedral)でした。インドネシアはイスラム教が76.5%(1億7000万人超)の世界最大のイスラムの国ですがキリスト教と共存している上に結婚式では教会が使われることがあるようです。
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教会の壁にA Centennial Memorial of HIRAM BINGHAMと書かれた石板が取り付けられていました。Hiram Bingham(1789年10月30日~1869年11月11日)に関する石板のようですが、その中に教会が完成した1842年7月21日(July 21,1842)が読み取れました。
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外壁に使われている176年前のサンゴの岩の質感を感じてもらいたくて本写真を掲載いたしました。クリックすると拡大した縦長の写真を表示します。
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中に入ると確かに結婚式のリハーサルが行われていました。
2017年のゼクシィの調査(全146ページの30ページ目)によると日本在住の日本人が海外挙式でハワイ選択はダントツ1位です。
そしてハワイ挙式の中で96.6%のカップルがオアフ島を選びました。
(オアフ島:96.6% ハワイ島:1.9% マウイ島:0.5%)
クリックすると拡大 1位:ハワイ       67.1% Σ:67.1%
 2位:グアム       16.5% Σ:83.5%
 3位:アジア        4.8% Σ:88.4%
 4位:オーストラリア    4.5% Σ:92.9%
 5位:ヨーロッパ      3.5% Σ:96.5%
 6位:南太平洋・インド洋  1.3% Σ:97.7%
 7位:アメリカ       1.0% Σ:98.7%
 8位:ニュージーランド   0.6% Σ:99.4%
 9位:サイパン       0.3% Σ:99.7%
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日本在住の日本人の7年間の海外挙式率は平均で7%で最近は約9%です。7年間を見る限りは増加傾向にあるようです。7年間の全調査数は17,959カップルです。年間64万組が婚姻してその中の35万組が結婚式を挙げると仮定すると、その9%の3万組が海外で挙式することになります。ハワイはその67.1%なので年間2万組の日本人がハワイで結婚式を行っている計算になります。
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クリックすると拡大クリックすると拡大自由に見ても良いとは言われましたが、さすがに中央の通路を通って近づきにくかったので、2階に上がって見させていただきました。祭壇の左右に立っているカヒリ(先端が鳥の羽根で飾られた棒)は王族のシンボルです。カヒリ(kahili)に用いられている羽のほとんどがオーオーという、現在では絶滅した固有種の鳥の羽から作られています。カヒリを完成させるには膨大な時間と技術と貴重な材料が必要であることから「王族のシンボル」とされてきました。この日に最後に訪れたビショップ博物館にはカヒリの部屋があり沢山の各時代の王のカヒリが保管・展示されていました。
クリックすると拡大黒い羽根の中に僅かな黄色い羽根を持つハワイ・オーオー(Hawaiʻi ʻOʻO)の日本名はムネフサミツスイ(胸房蜜吸)で、初代カメハメハ大王が着ていた黄色のケープ(ガウン)は全てこの羽根で作られたものです。他のカメハメハ王のケープは一部のみにか黄色羽根が使われないほど、その時代から貴重な鳥でした。鳥黐(とりもち)で捕獲して黄色の羽根を4枚のみ取って放したそうです。Hawaiʻi ʻOʻO以外にKauaʻi ʻOʻOOʻahu ʻOʻOBishop's ʻOʻOが生息していたようです。オーオー(ʻOʻO)以外の鳥の羽根を使う場合も飛翔に支障が出ないように数枚だけを取って放していたことから羽根から作られたケープやカヒリは貴重なものでした。
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2階から拡大した写真です。我々が建物を出るころに人が増えてきたので結婚式の本番が近づいて来たのだと感じました。本記事を見ている方の中にもこちらの教会で結婚式を挙げた方もおられるのではないでしょうか。
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庭の中の小さな建物ですが、LUNALILO KA MOI. 1874.と書かれていました。手前の説明板にはKING WILLIAM CHARLES LUNALIO と書かれていました。これらの記載からハワイ王国の第6代国王ウィリアム・チャールズ・ルナリロ(William Charles Lunalilo、1835年1月31日~1874年2月3日)の霊廟(墓)と思われます。ハワイ王国第5代国王カメハメハ5世が後継者を定めないまま1872年に亡くなったため、憲法に従い選挙によって選ばれるたのがルナリロ国王ですが、肺結核にかかり在位1年1ヶ月ほどでこの世を去ったそうです。彼の遺言によりカワイアハオ教会の墓地に母親と共に埋葬されたそうです。
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