SSブログ

鱧の蒲焼と鱧鍋 2019年7月18日追記 [料理]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2019年7年14日掲載 タイトル: 鱧の蒲焼と鱧鍋
クリックすると拡大
2019年7月12日から関西に来ています。宝塚の実家に泊まるので飛行場から実家に行くときに逆瀬川の駅の近くのスーパーで夕食用の刺身を買ってから行きました。その時に生はも(鱧)の骨切りが売られていたので、翌日の7月13日の夕食は鱧鍋(はも鍋)をやってみることにいたしました。

そこで7月13日の朝10時に前日鱧を見たスーパーに行き、生の鱧を骨切りしたものを3パック買いました。丁度今が鱧の旬のようで沢山売られていました。朝一に行ったのはいい鱧を選ぶためでした。これは大正解でした。
左の山口県産を2パックと、大分県産を1パック買いましたが、それぞれの中で一番いいものを選びました。その時に、からし酢みそと、柚子ぽん酢醤油を買いました。これはお袋との2人前の量です。鰻の蒲焼のタレも写真に写っていますが、これは鱧鍋だけでなく鱧の蒲焼も作ってみたくなって夕方に鰻の蒲焼のタレを買いに行ったのです。結婚して神戸市須磨区に住んでいたころに板宿の市場で買ってきた生鱧の骨切が売られていて蒲焼にすると美味しかったことを思い出したのです。
クリックすると拡大

こちらが山口県産の鱧です。鱧の分類を紹介します。
クリックすると拡大  界 動物界    Animalia
  門 脊索動物門  Chordata
 亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
  綱 条鰭綱    Actinopterygii
  目 ウナギ目   Anguilliformes
  科 ハモ科    Muraenesocidae
  属 ハモ属    Muraenesox
  種 ハモ     Muraenesox cinereus
 英名 Dagger-tooth pike conger  Conger pike
クリックすると拡大

クリックすると拡大鱧と言えば、みをつくし料理帖のハモが出てくる場面を思い出します。たしか、右の写真の「ふっくら鱧の葛叩き」だったと思います。その「ふっくら鱧の葛叩き」の入った動画の頭から39分のところが主人公の澪(みお)が鱧の骨切りをする場面です。その鱧の骨切りの場面を紹介します。
クリックすると拡大

さらにネットにあった鱧(ハモ)の骨切りの動画も紹介します。


こちらが大分県の鱧です。今回の場合は大分県産の鱧は山口県産の鱧よりは厚肉で立派でした。同じ大分県産の鱧に比べも見事な鱧でした。朝一で来たからこそ手に入った鱧でした。上の山口県産の鱧も沢山の山口県産の鱧の中で、トップ1とトップ2なのです。いずれの鱧も刺身でも食べれると思われるほど新鮮なものでした。ただし穴子や鰻同様に血に毒性があるために加熱は必須です。その血液毒の名前はイクシオトキシン(ichthyotoxin)で、致死量は血液の量で約1リットル(1kg)だそうですが、フグの毒であるテトロドトキシンと違い、熱には弱く60℃で分解するため生で食べなければ問題ないわけです。したがって食べる段階での心配はありませんが、血液が目に付くと炎症を起こすので魚をさばいている時に最も気を付ける必要があるそうです。ちなみに血液をすべて抜いて、酢でしめれば刺し身で食べることは可能だそうですが、専門店で食べることをお薦めします。ichthyotoxinの「ichthyo」は「魚の」、「toxin」は「毒」の意味です。毒の致死量を参考に記載します。体重の8%が血液とすれば1kgの血液は約400gの鱧30匹(12.5kg)の全血液量に相当します。
  テトロドトキシン 1~2mg   300℃でも分解しない(焼却処理)
  イクシオトキシン 1kg(血液量)  60℃で分解
  青酸カリ     150〜300mg
クリックすると拡大

値段も他のスーパーと比べてもダントツに安かったです。山口県産も同程度の価格でした。3パック合計で1673円(税別)でした。関東だと湯引きした鱧は売っていますが、生の骨切りした鱧は簡単には手に入りません。手に入っても2~3倍はすると思います。鱧を買ったお店を紹介します。確認はしていませんが、骨切りはお店でおこなわれているようです。お店の板前さんはフグの調理免許も持っておられ高い技術を持っておられるようです。最近では年末のテッチリとテッサのフグもこちらのお店で買っています。
 店舗 KOHYO(光洋) 逆瀬川店
 住所 兵庫県宝塚市逆瀬川1-2-1 アピア1 B1F
 電話 0797-71-5400
クリックすると拡大

材料などを切って鍋の準備が出来たら蒲焼を作り始めました。先ずはレンジで鱧を白焼きにしました。大分産と山口産の半枚づつを蒲焼ように焼きました。つまり鍋用は大分産は半枚と山口県産が1.5枚でした。
クリックすると拡大

焼きあがった白焼きに1回目のタレを付けたところです。
クリックすると拡大

こちらは厚肉の大分県産の方の鱧に1回目のタレを付けたところです。
クリックすると拡大

1回目のタレを付けて焼いて、さらに2回目のタレを付けて焼いて完成したところです。数分で出来ると思いましたが、意外と白焼きが焼きあがるまでに時間がかかることが判りました。次にやる時は早めに蒲焼を作り始めることにしたいと思います。
クリックすると拡大

これが鱧の蒲焼を皿に乗せたところです。これが出来たところで鍋も食べ始めました。スーパーで売られているウナギの蒲焼よりは、今回の焼きたてのハモの蒲焼の方が美味しく感じました。
クリックすると拡大

先ずはビールです。ビールの美味しさは鮮度が重要なので製造年月日は1ケ月以内のものを買うようにしています。日本のビールの場合は銘柄よりも製造年月日を優先しています。今回はキリン・クラシックにいたしました。
クリックすると拡大

オクラの煮物はお袋が作ってくれました。
クリックすると拡大

鱧は、このように短冊状に切りました。この切り方は大正解でした。
クリックすると拡大

野菜は水菜とキノコ2種類を用意いたしました。
クリックすると拡大

野菜と鱧を鍋に入れたところです。鍋と言っても、骨切りされているため火の通りがいいのでシャブシャブのように食べる時に湯通しするのです。
小さなお子様がおられる家庭では、うなぎ目の魚(鰻、穴子、ハモ、ウツボ)には血液毒(60℃で分解)があるので生の部分が残らないように大人がシャブシャブしてあげた方が無難だと思います。ただし、切り身に付着している血液成分は僅だし、生で沢山食べたとしても下痢程度なので、さほど神経質になる必要はないと思います。
クリックすると拡大

そのやり方を動画紹介します。最初の鱧はからし酢みそで食べて、次の鱧は柚子ぽん酢醤油で食べました。右手に箸を持って、左手にカメラわ持って撮ったので被写体が真ん中からづれたりしていますが、ご愛嬌としてください。


こちらが柚子ぽん酢醤油です。野菜はこちらですべて食べました。
クリックすると拡大

拡大写真も紹介します。
クリックすると拡大

ビールも進み2缶目となりました。
クリックすると拡大

鱧を鍋に入れると皮側を中心に丸くなります。水に昆布を入れただけですが、食べ終わると鱧から味が出たのか素晴らしいだしが出来ていました。今回は作りませんでしたが、次回からは〆にオジヤを作りたいと思います。
クリックすると拡大

こちらが、からし酢味噌です。こちらも美味しかったです。湯引きされたものも売れらていますが、新鮮さが違う上に、温かいことが美味しかったのです。
クリックすると拡大

こちらも拡大写真を掲載いたしました。ぽん酢と甲乙つけがたいおいしさでした。Wikipediaによると関西の鱧の消費量は、関東の鱧の消費量の10倍だそうです。フグやクエも関西が多いけれどもハモほどの差はないように感じます。関西に比べて関東が多いのは、やはりマグロだと感じています。
クリックすると拡大


2019年7月18日追記 タイトル: 鱧鍋の後に”おじや”をしました。
7月13日に実家で鱧の蒲焼と鱧鍋を報告いたしましたが、美味しくて母にも好評だったので4日後の7月17日に2回目の鱧の蒲焼と鱧鍋(鱧しゃぶ)をやってみることにいたしました。せっかくなので1回目でやらなかった締めの”おじや”をやってみました。それが、この写真です。おじやは雑炊(ぞうすい)とも呼ばれています。つまり、はも雑炊なのです。
クリックすると拡大

こちらが7月17日に用意した4パックの鱧(はも)です。
クリックすると拡大1回目と同じように最初に店頭に並ぶと思われる10時に買いに行きました。この日は兵庫県産の鱧でした。7月13日は山口県産と大分県産だったので、いろんな場所から仕入れられていることが判りました。4パック合計で1451円(=378円+433円+250円+390円)でした。合計の重さは365gで100g当りの単価は大分県産と同じ398円でした。
クリックすると拡大

上の写真の左下の433円のパックのハモを蒲焼にすることにいたしました。先ずは15分焼いてタレに漬けて5分焼き、もう一度タレを漬けて5分焼きました。
クリックすると拡大

これが出来上がった鱧の蒲焼です。
クリックすると拡大

3パックの鱧は1回目と同じように切りました。野菜は1回目の時に半分残しておいたので同じ食材となりました。
クリックすると拡大

もちろんビールは欠かせません。
クリックすると拡大

1回目と同じく、柚子ぽん酢醤油と、からし酢味噌でいただきました。
クリックすると拡大

〆の”おじや”を作り始めました。といた玉子を入れたところです。味付は塩だけです。
クリックすると拡大

必要な汁を鍋に残して余分の汁は取り出しました。その汁がこちらですが濃厚な味になっているのが分かっていただけると思います。ダシとして入っているのは最初に入れた昆布と、鱧とキノコと水菜(京菜)です。醤油などの調味料は入っていません。
クリックすると拡大

こちらが出来上がったおじやです。好みで醤油をたらせるように塩味は薄目にしています。少しだけ醤油をたらしました。
クリックすると拡大
nice!(127)  コメント(38)