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太陽の塔の内部見学 第77回ハイク [大阪]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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前記事で大阪モノレールの万博記念公園駅から太陽の塔の内部への入口までの景観を紹介しましたが、いよいよ太陽の塔の内部を紹介したいと思います。右の入口は地下にあるのですが、本記事の説明上は統一するために1階と表現させていただきます。1階(実際には地下)あるいは1階(地下)と表現している場合もありますが、すべて同じ最下部の階です。

太陽の塔の内部見学を予約していただいた方が手に持っているのか予約確認のQRコードをプリントした紙です。もちろんQRコードをスマホ画面で出して入館券と交換もできます。受付を行うのは代表者1名のみで他の人は待っています。


これが入館予約QRコードです。もちろん個人情報の保護のためにコード模様は変更しております。
建築基準法による安全確保のため入館できる人数は30分で80人(16人 X 5回)としていることから、10時~17時で1120人(1日)になります。貴重な体験だと言えると思います。


そしてこちらが我々の入館券で、人数分の11枚をもらい各自が持ちます。入館時間は「10時30分から11時00分」と書かれています。裏面に入館開始時刻の20分前には太陽の塔受付窓口に来るように書かれています。入館開始時刻は10時30分なので、10時10分までに受付をする必要があります。したがって、余裕を見て10時に受付に来れるように駅での待ち合わせ時間を9時45分にしたのでした。入館すると記念のスタンプを裏面に押してもらいました。
太陽の塔の英文はWikipedia にも書かれていませんでしたがTOWER OF THE SUN MUSEUMであることが判りました。
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皆で改札を通るところです。この時、10時13分でした。


入ってすぐに岡本太郎の直筆の太陽の塔の構想図が展示されていました。
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クリックすると拡大その構想図を紹介します。1967年06月01日の時点では現在の太陽の塔とは違うイメージですが、徐々に似てきて来るが判ります。7月17日で初めて近いものになり9月09日の構想図は現在の太陽の塔に近くなったことが判りました。6枚の内5枚はクリックすると拡大いたします。
 1967年06月01日    1967年06月20日    1967年06月26日
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 1967年07月17日    1967年08月08日    1967年09月09日
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1967年09月09日の額付きの構想図を紹介します。クリックすると面積で16倍に拡大するように設定しました。拡大してみると沢山の落書きが書かれているのが判ると思います。
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構想図が展示されていたトンネルを過ぎると第4の顔が展示してある部屋に出ました。地上には現在、未来、過去を表した顔(太陽)が表現されていますが、内部の1階(実際には地下)に第4の顔がありましたが、万博終了後は閉鎖され行方不明となったそうです。解体業者の証言により1977年頃に神戸市立王子動物園内の施設に移設され、その施設が解体された1984年に夢洲に埋め立てられた説が有力だそうですが、それ以上は判っていないそうです。元の図面は残っていないので、写真や関係者の聞き込みを元に
 第1の顔 正面の白い顔 現在の顔
 第2の顔 金色の顔 太陽の顔 未来の顔
 第3の顔 黒い太陽 過去の顔
 第4の顔 地底の顔 地底の太陽 太古の太陽
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残念ながら第4の顔は、元の図面は残っていないため、写真や関係者の聞き込みを元に復元されたそうです。この場所には万博開催時には世界中から集められた神像や仮面が展示されていていました。現在はその一部が展示されていて残りは国立民族学博物館に展示されています。
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この場所は生命の樹のある中央の吹き抜けエリアに入る待機場所でもあるのです。中央のエリアには16名単位で入ります。中に入ると各階におられる方から説明がありその説明が終わると、上の階に上がっていくのです。我々より先の16名の人が説明を受けて上の階に上がるまではここのエリアで待機するのです。単に待機するだけではなく自由に写真撮影や動画撮影が出来ます。列から離れて作品と列の間のスペースを自由に使って撮影することも許されています。ただし、フラッシュと三脚は禁止です。先ずは、ここで撮った写真を紹介したいと思います。
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ここの展示物のことを説明していただいた方から自由に撮影してよいことを聞いて私も含めて皆さん撮影されていました。
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暗いので露出調整してみました。
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左右のコロナが写った写真です。人が沢山いるので難しいのですが、やっと取れました。
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万博開催中の第四の顔の写真を見たい方も多いと思いますので写真をネットから転用させていただきました。女性のユニホームで昔の写真であることが判っていただけると思います。色は金色のように見えます。復元された第四の顔の形はコロナも含めて正確に再現されているようです。


顔の部分と背景の部分は色んな模様と色に変わります。左右のコロナの部分には背景のプロジェクトの色が映し出されないので、顔の部分と背景は別のプロジェクターが使われているようでした。背景はコロナの下に置かれている装置から映されているものと推測されます。
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色んな模様に変わりました。
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顔の部分を拡大いたしました。
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動画でも紹介します。


自由に撮れるので左側からも撮れます。
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展示されていた像や仮面の写真も沢山撮りました。
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こちらは大きな像でした。
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世界中から集められたそうです。
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こちらも不思議な像です。
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鮮やかに色付けされた仮面もありました。
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集められた数は650点にもなるそうです。その一部が万博開催中も太陽の塔の内部に置かれたそうです。
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我々の前の16人が階段を登り始めましたので、我々も中央のエリアに入る順となりました。我々のグループは11人でタイミングが悪ければ2つのグループになってしまうのですが、幸いにも1つのグループになることが出来ました。他に5名の人が16名の中に入ったわけです。手ぶれもありますが、人が動いているので、ぶれたようです。


これが生命の樹です。現在は太古からの生命の模型が183体ついています。生命の樹の高さは45mです。左側には40mまで上がる階段が沢山見えます。
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木の根元にはポリプやアメーバーや海ユリが配置されていて、幹の最下段には三葉虫が取り付けられていました。
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内側の壁が赤いろであり照明も赤色のようでした。
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写真が撮れるのは1階(地下)のみのためか、皆さん写真を熱心に撮られていました。1階以外が写真禁止なのは安全のためです。吹き抜けの部分を高さ40mまで階段を歩いて昇るので、写真撮影に気をとられて転倒や転落をすると怪我だけでなく命にかかわるからです。


動画で太陽の樹を紹介します。


1階の景色を紹介します。
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中央の白いものはアメーバーを表しているようです。入館前にエレベーターを使うことを伝えるとシールを服に貼ってくれます。シールが貼ってあると説明が終わると係りの人がエレベータに案内してくれます。高さ40mを上る自信がない方は事前に申し出て、シールを貼ってもらうことも忘れないようにしてください。エレベーターを使用する場合は、すべての説明が聞けません。エレベーターの止まらない階でも説明があるからです。説明が抜けるのは1回か2回だったと思います。
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耐震強度を上げるために壁は200m厚くしたそうです。内側の音響効果のための凸凹のパネルは当時の最新のものが、使われているそうです。いろんな場所で使い分けられているとの説明もありました。
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こちらが三葉虫です。
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右の説明板はネットから転用させていただいた当時のものです。
クリックすると拡大 三葉虫時代
  三葉虫 サソリ オーム貝 巻貝
  アンモナイト
  オルトセラス・ペルキドウム
  キルトセラス・デクリオ
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三葉虫時代より上の部分でクラゲや魚類があります。うえ
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当時は292体(33種)の生物模型があったそうです。安全性を考えて現在は183体にしたそうです。29体を修復し、153体を新規に制作したそうです。合計すると182体(=29体+153体)ですが、1体は長い年月を感じてもらうために修復しないでそのまま取り付けたそうです。是非とも探してみてください。自分で見つけることは難しいと思いますが、心配いりません。ちゃんと説明してもらえます。当時の生命体の模型は電動で動くものが多かったそうです。292体のうちの約40体が動いていたそうです。現在は動く模型はありませんが、当時よりもリアルに作られているそうです。
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より上も入れて撮った写真です。
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上の写真と同じ場所を撮った写真でも壁の色が違うので、照明が変化しているのだと思います。
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写真撮影が許されている1階(実際には地下)から精一杯のズームで首長竜(水生爬虫類)や恐竜時代を撮った写真です。これより上にはブロントザウルスなどの大型恐竜や哺乳類や類人猿や人などが展示されていたのですが、さすがに1階からは撮ることが出来ませんでした。
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最も大きな恐竜ブロントザウルスの写真をネットから転用させていただきました。これは現在ではなく修復前の写真ですが、この模型の重さは1トンにもなり、口もパクパクと動いていたそうです。今のブロントザウルスの口は動きませんでしたが、大きなブロントザウルスは他の模型と比べても抜きんでた存在感がありました。


生命の樹上部のゴリラのみは経年を表すため頭がもげ、内部機構が出た状態で展示されています。本写真は内部が改装前に撮られたものですが、この状態で展示されています。こちらの写真もネットから転用させていただきました。
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太陽の塔の内側の一番頂部の写真をネットから転用させていただきました。


クリックすると拡大当時は階段ではなくエスカレーターでした。耐震性を上げるために重量のあるエスカレーターは階段に付け替えられました。エレベーターは当時と同じように設置されているので足の不自由な人や車椅子の人でも見学は出来ます。エスカレーの写真はネットから転用させていただきました。当時のエレベーターは国賓専用でした。
 当時 エスカレーター+エレベーター   見学後は大屋根展示室へ
 現在 上り階段+エレベーター+下り階段 見学後は下り階段で下りる
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当時の国賓用のエレベーターの写真もネットから転用させていただきました。エレベーターはB1、1F、2F、3F、4F、5F、6Fの7ケ所に止まりました。当時の1F(地下)が今回の記事で1階(地下)と表現している場所と同じ階です。写真の右の図は当時の太陽の塔の内部を表しています。ネット内の昔の写真を見ていると1Fから2Fへは現在と同じようなカーブした階段で上がり2Fから6Fに4本のエスカレーターを乗り継いで昇っていたように感じます。
現在、第四の顔(地底の太陽)は1階(地下)に展示されていますが、当時はさらに下の階のB1にあった地下展示室にありました。
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クリックすると拡大右の図のように当時は太陽の塔の右腕の内部にはエスカレータが設置されていて大屋根に作られた空中展示室に移動するのが見学ルートでした。現在は右腕のエスカレータは撤去されていて見ることが出来ませんが、左腕に設置されていた非常階段は現在も残されているので腕の内部構造も含めて見学中に見ることが出来ます。ただし、1階(地下)しか写真を撮ることが出来ないので、下のエスカレーターと非常階段の2枚の写真はネットから転用させていただきました。
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    右腕のエスカレーター          左腕の非常階段

現在の太陽の塔の内部の図です。左腕部の非常階段は描かれていますが、右腕部のエスカレーターはありません。クリックすると万博開催中の内部の図を別画面で表示するので比較してみてください。面倒ですが内部見学には事前予約が必要ですが、その予約の前にユーザー登録が必要です。尚、予約に空きがある場合に限って当日券の販売も行っているそうですが、休日は予約の空きはないようです。平日の朝早くにぶらっと行ってみるのはいいかもしれません。
 予約方法説明 → ポチッ
 ユーザー登録 → ポチッ
 内部見学予約 → ポチッ (クレジットカード必要 支払完了で予約成立)
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見学が終わって下り専用階段で1階(地下)に下りてきました。1階の展示室が下のように、ちらりと見えました。写真を撮っている場所の左側にお土産などを売っている売店があります。入館券が無くても売店には入れたと思います。
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入った入口と同じところから外に出ます。ガラス戸に地上までの階段が写っています。
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入口ドアから階段側を撮った写真も紹介します。ここを下りてきて内部見学の後に上がっていきました。QRコードで受付を行ったのが10時07分で、受け取った入館券で内部に入ったのが10時13分で、見学後にこの場所に出てきたのが11時00分でした。したがって47分間の内部見学ツアーであったことになります。
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地上に出て太陽の塔を見上げた景色です。
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