マウナケア・ツアー その4 マウナケア山頂(標高4205m)へのルートからの景色と山頂から見る沈む夕日 [ハワイ]
今年は7月に北海道に行くつもりでしたが、新型コロナのために中止しました。海外旅行も長く行っていないので、中断していたハワイ旅行の記事掲載を再開したいと思います。ハワイ島の標高4205mのマウナケア山(マウナケア)の中腹の標高2800mまで登ったところまで書いていたので、本記事では標高2800mのオニヅカ・ビジター・ステーションからマウナケア山頂までの景色と、山頂から見る沈む夕日を紹介したいと思います。実はオニヅカ・ビジター・ステーションでカメラに関して大失敗をしてしまったのです。カメラは一眼レフとコンデジ2台(1台は予備)を旅行には持ってきたのですが、夕日を撮ることからメインで使っている一眼レフの手動設定を調整している時にモノクロ(白黒)設定になってしまったのです。そのことに気がつかずに撮ったことからオニヅカ・ビジター・ステーションを出発してから翌日の14時頃までの写真が全て白黒になってしまい、そのために上の写真のように夕日が白黒写真になってしまいました。コンデシで撮った写真はもちろんカラーなのですが、山頂では1度も使わなかったために山頂の写真は1枚もカラーがないことになりました。予備のコンデシはオアフ島のホノルルのホテルに置いてきました。
Google地図の航空写真にルートを書き込みました。本記事(その4)はオニヅカ・ビジター・ステーション(❺)からマウナケア山頂(❻)までを紹介したいと思います。右の図はGoogle地図で表示されるプロフィールマップです。
オニヅカ・ビジター・ステーションには16時37分に到着して17時46分に出発いたしました。標高差(❻ - ❺)は1396mでした。写真には沢山の噴火口が写っています。下記に書いている標高はgoogle地図で表示された数字です。
車と同じルートですが徒歩でのルート表示も紹介します。→ポチッ
❺ 夕食および高度順応場所 オニヅカ・ビジター・ステーション(2805m)
❻ 沈む夕日を見た場所 マウナケア山頂近く(4201m)
記念写真撮影場所 カルテクサブミリ天文台の前(4077m)
出発地の標高2805mにあるオニヅカ・ビジター・ステーションです。ここはホテルを出発してから3番目の休憩場所でした。このハワイ旅行はネットからの次の3つの予約(契約)で構成されています。③のハワイ島ツアーの予約にはハワイ島の1泊のホテル代と、オアフ島とハワイ島の往復のチケット代と、オアフ島のホテルと空港のリムジン手配が含まれています。2つのツアーとは1日目がマウナケアツアーで2日目がハワイ島一周ツアーでした。オアフ島内の旅行は自分たちで前日に計画して路線バスやタクシーなどを使って行いました。
① 往復の航空券の予約 航空会社(JAL)
② オアフ島のホテルの予約 ホテル予約サイト
③ ハワイ島の2つのツアーの予約 現地旅行会社
出発地点から登っていく方向を紹介します。よく見ると写真の一番上の辺りに土ぼこりが写っています。ガイドの方の話では、ここから先は個人の車は入れません。先住民に許可された旅行会社などの車だけが登ることが出来るそうです。
土ぼこりの辺りを拡大いたしました。この道を登っていくのです。ジグザクの道が見えます。
出発してすぐのバスの中からの景色です。バスの中からはコンデシと一眼レフで撮りました。カラーの写真はコンデジで撮った写真です。先ずは山頂の沢山の天文台が見える標高4077mのところまでノンストップで登ります。そこでバスから降りて写真撮影をした後に目的場所である山頂(4205m)近くの約4200m(Google地図では4201m)のところまでバスで登りました。先ずは標高4077mまでのバスの中からの景色を紹介いたしますので登っていく雰囲気を感じてもらえれば幸いです。メインのカメラは白黒ですが、登っていく途中ではコンデジも作ったのでその写真だけはカラーです。見えている建物はオニズカ国際天文学センターで山頂にある天文台の人達などの宿泊設備もあるようです。
標識を撮ってみました。書かれている文字を手前から紹介します。真ん中の標識を見るとこの先に登るためには4輪駆動車が条件のようです。
WARNING ROAD WORK IN PROGRESS
USE YOUR FOUR WHEEL DRIVE
ROAD NARROWS PROCEEF WITH CAUTION
出発地点のオニヅカ・ビジター・ステーションが見えました。遠くに見えるなだらかな山は世界最大の体積(75,000㎦)のマウナロア(標高4169 m)です。マウナロアは今でも噴火を繰り返している危険な火山です。
ほぼ同じ場所から広い範囲を撮った写真です。
バスの中から進行方向の景色を紹介します。バスの右側の一番前の席に座っているのでこのような写真を撮ることが出来ました。窓からの景色も進行方向に対して全て右側の景色だと思ってみてください。
南東方向を撮った写真です。雲海が広がっていました。
同じ構図の広い範囲の写真です。上の写真はズームで撮った写真です。
少し上り坂が急になってくると道路は舗装はされていません。
道が細くなっているところもありました。
小さな火山の間に道が見えます。そこに建物が見えるところがオニヅカ・ビジター・ステーションです。遠くのなだらかなな大きな山がマウナロアです。
雲海が広がっている景色です。
山肌に沿って登っていきました。
少し緩やかになり左右が高い場所もありました。なかなか山頂は見えてきませんでした。
遠くに高くなっている場所がありました。それぞれが噴火で出来たのだと思います。
左端の高い山に向かって道が伸びています。
ひときわ高い山があり、これから登る道が見えることから山頂があるところだと思います。
その山を拡大いたしました。
ここは赤色の溶岩ですが黒い溶岩もありました。バスは揺れながら走っているので近いところはぶれています。
山に近づいてきました。
上の写真の道がある山の真下まで来ました。
その山を登っていくと天文台が見えてきました。一番手前が日本のすばる天文台です。
さらに近づきました。
すばる望遠鏡の間近まで来ました。山頂から夕日を見る場所からは、夕日が沈む方向に最も近かったのが、すばる望遠鏡でした。
正式名称 国立天文台ハワイ観測所 大型光学赤外線望遠鏡
愛称 すばる望遠鏡
運用組織 日本自然科学研究機構国立天文台ハワイ観測所
観測開始年 1999年
標高 4,139 m (13,579 ft)
観測波長 可視光・赤外線
形式 主焦点/リッチー・クレチアン/ナスミス式
口径 8.2m
分解能 0.23 秒 ウィキデータを編集
開口面積 53m2
焦点距離 16.4m(主焦点)
架台 経緯台
ドーム cylindrical dome
ツアーバスの中から、いろんな天文台を見上げる形で見ることが出来ました。窓に反射が見えるのでバスの車内であることが分かっていただけると思います。
冒頭で説明した通り標高4077mのところで車を下りました。主な目的は写真を撮るためでした。この時18時12分でした。このドームはカルテクサブミリ波天文台(Caltech Submillimeter Observatory)です。
この場所の航空写真はこちらです。→ポチッ1 ポチッ2
車から下りて撮った写真です。これから一番高いところにある天文台の辺り(標高4201m)まで登ります。標高差は124mですが、一旦は4042mまで下がってから159m登ります。
我々のバスを入れて上の写真と同じ方向を撮りました。
別の方向からも撮りました。ここには12基の望遠鏡があります。
1インチは25.4mmです。
カルテクサブミリ波天文台 カリフォルニア工科大学
カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡 カナダ、フランス、ハワイ大学
ジェミニ北望遠鏡 米国 英国 カナダ チリなど7ケ国
赤外線望遠鏡施設 NASA
ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡 英国 カナダ オランダ
すばる望遠鏡 日本国立天文台
サブミリ波干渉計 台湾 アメリカ
イギリス赤外線望遠鏡 英国
ハワイ大学88インチ望遠鏡 ハワイ大学
ハワイ大学24インチ望遠鏡 ハワイ大学ヒロ校
超長基線アレイ 米国
W・M・ケック天文台 カリフォルニア天文学研究協会
沢山の天文台が写った航空写真を紹介します。判りやすいように縮尺の違う2つの航空写真を掲載しています。ケック天文台の左下隣りに、すばる望遠鏡が入ったドームがあります。青色ラインがツアーバスが通ったルートで、❻がマウナケア山頂近くでツアーバスが駐車した場所で、が夕日撮影場所(標高:約4200m)で、が記念写真撮影場所(標高:4077m)です。
これは旅行でのメイン(一眼レフ)のカメラで撮った写真なので白黒のはずですがカラーです。実はガイドの方に記念写真を撮っていただくためにオート(自動)に切り替えたのです。つまりカメラを自動にしていれば全てカラーだったわけですが、記念写真を撮った後に自動に戻しました。暗くなっていないのに手動にする理由はピントを合わせるところをスポット(1点)にしたいためです。自動にすると多点になってしまうので自分でピントを合わせたい点が選べないからです。そのために普段も手動ですが、シャタースピードと絞りは自動なのです。
数少ないカラー写真なので、天文台の部分を拡大いたしました。
標高4077m場所での写真撮影が終わったら標高約4200mを目指して出発し、本写真の頂上への分岐点(標高:4042m)に戻りました。左から大きく外側をカーブして右から曲がってくる道が登ってきた道です。その途中から左に曲がっているのが山頂への道です。
山頂に向かって登り始めると視界が広がってきました。
雲海も遠くに見えています。
遠くに見える標高4169mのマウナロアも水平線と同じ高さになってきました。空もきれいでした。
最後の急阪です。外の景色を水平に撮るとバスが急阪を登っていることが実感していただけると思います。
外の景色を拡大いたしました。高さ4200mからの景色です。これだけ見ていると飛行機からの景色のようにも見えます。
山頂近くの天文台が見え始めました。
さらに進むと車を停める場所に近づきました。我々のバスが停めた場所は車で行ける最も高い場所でした。Google地図で確認すると4201mなので山頂の目指す場所の標高は約4200mといたしました。今までに飛行機以外で標高4000mを越えたのは今回が2回目です。初めては九寨溝・黄龍ツアーで雪山梁峠(標高4007m)を越えた時です。
バスの中から撮った最後の写真です。写真で見えている最も高いところがマウナケアの最高峰(4205m)です。最も近くなる位置で最高峰を撮りました。直線距離で260mです。反対側の窓が反射しています。その中に太陽も見えます。
車から下りて東方向を撮りました。雲にマウナケアの影が映っています。
ズームを広角にして広い範囲も撮りました。マウナケアの大きさが間接的に分かってもらえると思います。
皆さん、日没の瞬間を見るために西側に集まり始めました。右の方に夕日があります。左端のドームはイギリス赤外線望遠鏡(UKIRY)です。
雲から山が覗いています。我々が建っている標高4200mの高さが実感できる景観でした。
北西方向の景色です。太陽は左方向にあります。
上の写真よりもカメラを太陽方向に向けました。一番左の天文台が日本の「国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡」です。すばる望遠鏡のある標高は4139mです。
太陽に背を向けて東方向を撮った写真です。影が長く伸びていることから太陽から水平方向から日が差していることが分かっていただけると思います。右に見えている小山の部分がマウナケアの最高峰の標高4205mです。
こちらの場所から夕陽を見ました。皆さんが見ている雰囲気が伝わるでしょうか。右端の天文台がGemini Observatoryです。その左側がカナダ・フランス・ハワイ大学望遠鏡で、左端の天文台がNASAの赤外線望遠鏡施設です。
太陽を正面から撮れる暗さになってきました。太陽に最も近いのが、すばる望遠鏡です。すばる望遠鏡の右側の2つのドームがW・M・ケック天文台です。
上の写真から切り取りました。冒頭に使った写真でもあります。きれいな夕日でした。カラー写真で夕日を紹介出来なかったのが残念です。
すばる望遠鏡を中心に撮った写真です。
太陽から左方向の写真です。
少しづつ暗くなっていきました。
最も広い範囲で撮った写真です。
露出を少し変えて撮った写真です。実際の明るさは上と下の写真と同じです。
歓声が出る景色になってきました。
きれいな景色になったところで家内にポーズをとってもらいました。夕日が見れるかどうかは運次第のために夕日が見れない時もあるそうです。
朝出発した時から曇り空だったので実は心配していました。移動中も山頂には雲がかかっていたので、夕日が見えないこともあるとガイドさんが話していました。多分大丈夫だと感じたのはマウナケアに近づいてからでした。ハワイ旅行の目的の一つが達成された瞬間でした。
夕日は雲に隠れ始めました、これから見えなくなるまで早かったです。
拡大いたしました。すでに雲を通しての光になってきていました。
暗くなった来た雲海です。
少しづつ夕日が欠けていきました。
拡大するとカメラが露出調整するので、すでに太陽の一部が雲に隠れていることが分かりました。
上の写真よりさらに太陽が下がったことが分かっていただけると思います。
太陽の上の部分は雲に沈みました。雲の切れ目から太陽の一部が見えている状況となりました。肉眼では分かりませんがカメラを覗いていると判りました。
さらに太陽が沈んだ写真です。
上の写真から太陽の部分を拡大しました。
完全に太陽が見えなくなりました。
太陽が完全に沈んで見えなくなり、ツアー客の人たちも帰り支度を始めました。
さらに50秒後には人が少なくなりました。山頂に留まる時間は先住民の人たちとの間で決められているそうです。この時19時08分でした。バスに戻りながら振り向いて撮った写真です。
残念ながら山頂でのカラー写真が無いので比較のために下山途中の右の写真から切り取った写真を紹介します。時間は19時14分なので上の写真の6分後です。これを参考に山頂の白黒写真の色を想像してみてください。右の写真には道路脇にポールが立っていますが、下の写真ではそのポールを消しています。
バスに戻りました。オニヅカ・ビジター・ステーション(標高2805m)に到着したからマウナケア山頂(標高4201m)で夕日を見てしゅっば津するまでタイムテーブルは次の通りです。山頂で滞在時間は40分でした。標高2805mの出発地点から山頂までの所要時間は43分ですが途中ので10分間の写真撮影タイムがあったので標高差1396mの未舗装の道路を実質33分でツアーバスは登ったことになります。かなりのパワーがあるバスのように感じました。
標高 到着時間 出発時間 滞在時間
出発地点 2805m 16時37分 17時46分 1時間09分
記念写真撮影場所 4077m 18時12分 18時22分 10分
マウナケア山頂 4201m 18時29分 19時12分 43分
これから標高が約2800mの場所まで下ってツアーバスに積んであった天体望遠鏡を使って星座観測です。続きは、その5で紹介します。
その1とその2の記事でも掲載していましたが、分かりやすいように本記事でもハワイ島全体の航空写真にマウナケア・ツアー全工程を書き込みました。ホテルを13時50分に出発してホテルに戻ったのが23時頃だったので9時間を超えるツアーでした。さらに言えばオアフ島のホテルを朝の6時20分にチェックアウトしてからの旅だと考えるとこの日は16時間40分の旅だったと言えるかもしれません。翌日にはハワイ島一周ツアーに行きました。マウナケア・ツアーは全員がロイヤル・コナ・リゾートの宿泊客でしたが、翌日のハワイ島一周・ツアーはいろんなホテルの宿泊客で、ツアーバスはホテルを廻ってピックアップいたします。そのことからもマウナケア・ツアーの人気がうかがえました。マウナケア・ツアーでは同じ旅行会社のツアーバスを見かけました。マウナケア・ツアーもハワイ島一周・ツアーも我々のようにオアフ島から参加した人は我々2名だけでした。確認すると、ほとんどがJTBなどの日本の旅行会社のオプショナル・ツアーを申し込んだ人たちでした。
❶ チェックイン・ホテル ロイヤル・コナ・リゾート
❷ 夕食用弁当などの積込み Wolmart
❸ 最初の休憩場所 アイランド・グルメ・マーケット
❹ 2回目の休憩場所 マウナケア州立公園(1989m)
❺ 夕食および高度順応場所 オニヅカ・ビジター・ステーション(2805m)
❻ 沈む夕日を見た場所 マウナケア山頂(4201m)
❺ 夜空の星座を見た場所 オニヅカ・ビジター・ステーションの近く
❶ 宿泊ホテル ロイヤル・コナ・リゾート
追伸
2020年9月20日の早朝から関西に行きます。関西からは山口県まで日帰りで墓参りにも行ってきます。家に帰ってくるのは9月28日の夕方のフライトのため、それまではネット環境の関係で皆様のところに訪問出来ないことをお許しください。
2020年9月26日追記 タイトル:岩徳線に乗りました。
山口県の墓参の行き帰りのルートは下記の通りです。写真は岩徳線の一両編成のディーゼル車です。小学生の頃は蒸気機関車でした。周防久保(バス停名:久保駅前)は私の祖父・祖母が住んでいた場所です。私が子供の頃(右の写真)には広島の井口から祖父・祖母の家に行く時には岩徳線に乗りました。子供の頃の右の写真をクリックすると大きく拡大します。私が最後に岩徳線に乗ったのは20歳の時なので、今回の墓参りでは、岩徳線に乗るのも目的の一つでした。今までの墓参りでは母の弟にあたる私の叔父さんが新岩国から車で送ってくれたので岩徳線に乗る機会はありませんでした。叔父さんが車の免許を返納したため、徳山からタクシーで往復するのが一番順当な方法なのですが、新型コロナのために今回の墓参りは母は行かなかったので私一人で身軽だったことから岩徳線に乗ることにいたしました。近いうちに右下の写真の周防久保駅などを詳しく紹介したいと思います。
行き:逆瀬川→(阪急)→宝塚→(JR)→新大阪→(新幹線)→徳山→(防長バス 330円)→久保駅前
帰り:周防久保→(JR岩徳線)→岩国→(JR山陽本線)→広島→(新幹線)→新大阪→(JR)→大阪→(阪急)→逆瀬川
下の写真は山口県まで日帰りで墓参りに行ったときの帰りに広島駅で、その日の夕食用に買ってきた広島流お好み焼きと宮島口の名物の穴子飯です。2つ買ったお好み焼き(900円x2 税込)は母とそれぞれ食べて、1つだけ買った穴子飯(1400円 税込)は2つに分けていただきました。