川村記念美術館に行ってきました。 [川村美術館]
2020年10月末に千葉県佐倉市にある川村記念美術館に行ってきました。私の家から車で16.7kmの距離にあります。我々は短い方が呼びやすいので川村美術館と呼んでいますが1990年に開館した当時から川村記念美術館で、2011年にDIC川村記念美術館に変更されています。DICと名前が付いているように川村記念美術館はDIC株式会社(創業時は川村インキ製造所)の創業者の川村喜十郎をはじめとする川村家3代の収集品を公開するために1990年に開館した美術館です。
現在は新型コロナのためにオンラインでのチケットの事前購入での予約制なので手続きをして行ってきました。
上の写真は川村美術館の出入口部分です。その右側(写真の右端)に金属の大きなモニュメントがありますが、初めて来たときにジブリアニメの「ハウルの動く城」のように感じたフランク・ステラの作品「リュネヴィル」です。
先ずは美術館の前の広場からの景色を紹介します。目を引くのが美術館の前に広がる池のある景観です。常に雲水が出ていて、白鳥やガチョウなどの水鳥がいました。
美術館の方向から池に流れ込む小川がある景色も見事でした。今まではあまり気に留めていなかったのですがベンチに座っていて小川に気がつきました。
美術館の建物はいくつかに別れていて、見学に入って順路の最初に入る建物です。ここにはレンブラントやシャガールやピカソやモネやピサロやルノワールなどの作品を見ることが出来ました。こちらは建物の景観が最も美しい場所です。
10月末と寒い時期になっていましたが沢山の花も美術館の景観に貢献していました。ススキのある景観も計算されたようでした。
花を拡大いたしました。花の名前は スイフヨウ(酔芙蓉)です。スイフヨウはフヨウの園芸品種です。右の写真は原種に相当するフヨウ(芙蓉)です。花の色が朝は白、午後は桃色、夕方は紅色に変化するので、酔芙蓉と名が付いたそうです。
界 植物界 Plantae
門 被子植物門 Magnoliophyta
綱 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目 アオイ目 Malvales
科 アオイ科 Malvaceae
亜科 Malvoideae
属 フヨウ属 Hibiscus
種 フヨウ Hibiscus mutabilis
園芸種 スイフヨウ Hibiscus mutabilis cv. versicolor
少し離れた位置からの景色です。上で紹介したスイフヨウやススキや美術館の建物と池の位置が判ると思います。スイフヨウは皆さんか気がついたようで、多くの人が写真を撮るために近づいておられました。
池の一番奥が見える角度から撮った写真です。記事の後半でその奥から美術館側を撮った写真を紹介します。
広い芝生に一本の大きな木がはえていますが、その木はネムノキです。そのネムノキの奥に黒い彫刻が見えます。下の写真から、その黒い彫刻が写っている部分を切り取って拡大したのが右の写真です。高さは3m30cmと大きな彫刻ですが美術館の方向からはネムノキがあるために気がつく人は少ないと思います。
それでは美術館の紹介に入ります。2つのサイロのような建物は城をイメージしたものだと思います。その右側に入口があります。出口も同じところです。ここで検温をして手の消毒をして入りました。鮮やかな朱色のモニュメントは日本の抽象彫刻の第一人者である清水九兵衞(1922~2006)の作品「朱甲面」です。
美術館の建物を航空写真で紹介します。薄紫色( )のエリアが我々が拝観できる部屋で、緑色( )のエリアがそれらをつなぐ連絡通路及びエリアです。つまりいくつかの建物で構成されています。100番台とロスコ・ルームが1階の展示室で、200番台とトゥオンブル・ルームが2階の展示室です。背負ったリックは作品を傷つける可能性があるので、荷物は全てエントランスホールの左上(北西)側に隣接したエリアにあるロッカーに入れました。確かにリュックを背負っている人は腹側するかロッカーに入れるように言われていました。床に書かれたラインより作品に近づかないのも、万一の事故防止のマナーです。
美術館の展示室では写真が撮れないのでエントランスホール側から中庭を撮らせてもらいました。上の航空写真で、撮った位置と方向が判っていただけると思います。これ以降の美術館の内部の説明はホームページ(HP)や館内のショップで買ったものなどで紹介したいと思います。左側の建物がレンブランなどの作品が展示される1階建ての建物(101 102 103 110)です。この写真が美術館の館内に入った唯一の大切な証拠です。エントランスホールにはアリスティード・マイヨールのブロンズ像(作品名:ヴィーナス)が置かれていました。
美術館は1階建て建物と2階建の建物で構成されています。本図は1階の我々が入れるエリアの配置図です。下の配置図は、美術館の入口にあった案内図を撮った写真から切り取りました。右の写真のレンブラントの絵画は102にあります。
101 印象派とエコール・ド・パリ
102 レンブラント 広つば帽を被った男
103 抽象美術の誕生と展開
110 日本の1970年代-コレクションから
104 ダダとシュルレアリスムから
105 ジョゼフ・コーネルの七つの箱
106 マーク・ロスコの7枚のシーグラム壁画
エントランスホールから連絡通路を通って最初に101の部屋に入ります。多くの人が知っているモネやシャガールやピカソなどの絵は101の部屋にありました。下の作品は左からクロード・モネの睡蓮(1907年 油彩)、マルク・シャガールの赤い太陽(1949年 油彩)、パブロ・ピカソの肘掛椅子に座る女(1927年 油彩)です。シャガールの赤い太陽は大きな作品なので見ごたえがありました。あらために101の作家を紹介するとアンリ・ファンタン=ラトゥール、カミーユ・ピサロ、アンリ・ル・シダネル、クロード・モネ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、ピエール・ボナール、エミール=アントワーヌ・ブールデル、ジョルジュ・ブラック、パブロ・ピカソ(2)、藤田嗣治(レオナール・フジタ)、モイーズ・キスリング、マルク・シャガール、マリー・ローランサン、フェルナン・レジェの15人(16作品)です。
次に102の部屋で上で紹介した写真(右の写真が全体)のレンブラント・ファン・レイン(1606~1669)の「広つば帽を被った男」を見ました。「広つば帽を被った男」は1635年に描かれた 油彩です。民間の美術館でレンブラントの作品を所蔵しているのは稀なので本美術館の中でも貴重な一枚です。
その後に103の部屋に入ります。103には下記のような作品が沢山展示されていました。左からカジミール・マレーヴィッチ(1878~1935)のシュプレマティズム(1917年 油彩)、ヴァシリー・カンディンスキー(1866~1944)の作品(無題 1923年 水彩)、ラースロー・モホイ=ナジ(1895~946)のスペース・モデュレーターCH 1(1943年 油彩)です。103には4人の作家の6作品が展示されていて、4人の作家は紹介した3人とジョルジュ・ヴァントンゲルローです。
103を出た後、日本の1970年代の作家の作品が展示してある110を見ました。
110に展示してあったのは飯田善國(FLAG-HATA、HOPE-KIBO)、斎藤義重(「反対称」三角形)、荒川修作(そして/あるいは横顔)、高松次郎(平面上の空間 No.848、平面上の空間 No.849)、桑山忠明(無題)の5人/7作品でした。右の写真はネットから転用させていただいた飯田善國のHOPE-KIBOです。
110の作品を見た後は連絡通路を通って北側の建物に移ります。その連絡通路からも中庭が見れます。カメラはロッカーに置いてきたので写真は撮りませんでした。北側の建物に行くと右側に104と105があり、左に行くと106です。順路通り104の方に行きました。
104で印象的だったのかこちらの作品です。20世紀ベルギーを代表する画家のルネ・マグリット(1898~1967)の冒険の衣服(1926年 油彩)です。104にはルネ・マグリット以外にマン・レイ(4)、マックス・エルンスト(2)、ヴォルス(2)、瀧口 修造(4)、イヴ・クライン(1)、クルト・シュヴィッタース(5)の作品がありました。
104の奥の105の小さな部屋にはアメリカ生まれのジョゼフ・コーネル(1903~1972)の箱をテーマにした7つの作品が置かれています。左から無題(オウムと蝶の住まい 1948年頃)、無題(ピアノ 1947~1948年頃)、鳥たちの天空航法(1961年頃)です。
川村記念美術館では他の美術館ではあまり見ることの出来ない作家の作品が沢山あります。その中でマーク・ロスコ(1903~1970)の作品が7点も見ることが出来ることが川村美術館の最大の特徴のように思います。ロスコの作品のみで出来上がった空間は、世界に4ケ所だけだそうです。その一つが106のロスコ・ルームです。こちらはホームページに掲載されている写真です。7作品の内4作品が写っているので背中側に3枚が展示されていて真中のソファーに座ると360°にロスコの絵があることになります。写真では明るく写っていますが、意識的にかなり暗い空間になっています。
川村記念美術館の最大の目玉作品と思いますので7作品をすべてを紹介したいと思います。1枚目がこちらです。
タイトル:「壁画 No.4」のためのスケッチ(1958年) 2658 × 3794mm
部屋も暗く、作品の色も暗いので部屋に入って目が慣れるまで部屋に留まってじっくりと見ることをお勧めします。以前に来た時に学芸員の人に見方を教えていただきました。
タイトル:「壁画 No.1」のためのスケッチ(1958年) 2667 × 3048mm
元々はレストランの一室の装飾のために作られたものだそうです。そのために2作品は横幅が4.5mの大きな作品になったそうです。
タイトル:無題(1958年) 2648 × 2521mm
ロスコが新境地を開いた(シーグラム壁画)ですが、完成後にレストランに飾られることはなかったそうです。一足早くオープンした店を訪れたロスコがその雰囲気に幻滅し、契約を破棄してしまったからだそうです。一度は行き場をなくした絵画群は1970年にロンドンのテイト・ギャラリー(現テイト・モダン)に9作品が寄贈され、その中の7作品が1990年に川村記念美術館に収蔵されたそうです。
タイトル:壁画スケッチ(1958年) 1524 × 1676mm
これらの作品に360°囲まれていることを想像願います。この部屋には窓はありません。絵が窓なのかもしれません。
タイトル:壁画スケッチ(1959年) 1829 × 2286mm
こちらの作品は長く部屋に居て目が慣れてから見ると判りやすいと思います。是非とも現物をじっくりと見てほしいと思います。
タイトル:壁画セクション 1(1959年) 2667 × 4559mm
こちらの作品も横長の大作です。
タイトル:無題(1959年) サイズ:2667 × 4559mm
7枚の絵画の大きさの違いを知っていただきたくて、上と同じ順番で同一スケールで並べてみました。美術館のHPで紹介されているのは1番目と3番目だけなので、絵葉書に書かれていたタイトルで順番を確定いたしました。最初は縦横比で決めましたが絵葉書に書かれていたタイトルと一致しました。1枚目と3枚目はクリックすると特別に大きく拡大するので、暗くした部屋で拡大した画像を見ていただくと少しだけ雰囲気が伝わるかもしれません。上段一番の高さは2m66.7cm(2枚目の絵)で、下段で一番の高さは2m66.7cm(最後の絵)です。
ここからは北側の建物の2階の部屋の作品を紹介したいと思います。こちらが2階の展示室の配置図です。ロスコ・ルームの前の階段を上ると200のトゥオンブリー・ルームの入口の前に出ました。
200 トゥオンブリー・ルーム
201 抽象表現主義からミニマリズムへ
202 企画展など
203 企画展など
こちらが200のトゥオンブリー・ルームです。1階にあったロスコ・ルームとは違い、こちらは窓から光が入ってくる明るい空間の部屋でした。この部屋には、通常は部屋の名前となっているサイ・トゥオンブリー(1928~2011)の絵画と彫刻が下の写真のように置かれています。
昔に来た時には右の写真のバーネット・ニューマン(1905~1970)の作品が置かれていてニューマン・ルームと呼ばれていました。ネットで調べてみると2013年10月4日付発表によると、バーネット・ニューマンの作品「アンナの光」はDICの財務体質の強化のために売却されたそうです。手数料を差し引いた譲渡益は103億円で、譲渡益から税金などを差し引いた純益は64億円だったそうです。
下記の写真がサイ・トゥオンブリーの彫刻(無題 1990年)と絵画(無題 1968年)です。ただし、私が訪問した時は企画展(2020年6月16日~11月29日)会場の202の部屋に置かれていました。その部屋のタイトルは「さわひらき × サイ・トゥオンブリー」でした。主がいなくなったトゥオンブリー・ルーム(200)にはネットで確認するとコンスタンティン・ブランクーシ(1876~1957)の彫刻(眠れるミューズ II 1922/76年)とロバート・ライマン(1930~2019)の絵画(アシスタント 1990年)が置かれていると書かれていました。ただし記憶では彫刻は別のタイプだったかもしれません。
サイ・トゥオンブリーの作品の部屋(200 トゥオンブリー・ルーム)の次の大きな部屋の201ではジャクソン・ポロック、モーリス・ルイス、中西 夏之(2)、ジョゼフ・アルバース(2)、ブリジット・ライリー、オノサト・トシノブ、アド・ラインハート、フランク・ステラ(8)などの沢山の作品が並べられていました。
左端の大きな作品はフランク・ステラのヒラクラ III(1968年)です。その右側に写っている作品も全てステラの作品です。美術館の入口近くに置かれていたモニュメントもフランク・ステラの作品です。つまり川村美術館はステラ作品の宝庫なのです。
202と203の部屋では「ふたりのまどか-コレクション×5人の作家たち」というタイトルの企画展が行われていました。つまり次の10人の作家たちの作品です。企画展は2020年6月16日(火)~11月29日(日)に行われていました。
チラシ(PDF: 2,585.05 KB)
作品リスト(PDF: 687.02 KB)
プレスリリース(PDF: 3,236.49 KB)
福田尚代 (1967~) × ジョゼフ・コーネル (1903~1972)
野口里佳 (1971~) × ジョアン・ミロ (1893~983)
渡辺信子 (1948~) × エルズワース・ケリー (1923~2015)
杉戸洋 (1970~) × ラリー・ベル (1939~)
さわひらき (1977~) × サイ・トゥオンブリー (1928~2011)
202の部屋は第2会場となっていた9-1~9-8がさわひらきの作品で、10-1~10-2がサイ・トゥオンブリーの作品です。
さわひらき (1977~) × サイ・トゥオンブリー (1928~2011)
左がさわひらきのSouvenir IV(9-3 2012年)で、右がサイ・トゥオンブリーの作品(無題 10-1 1968年)です。
こちらが8人の作家の作品が展示されていた203です。
福田尚代 15作品(1-1~1-15) × ジョゼフ・コーネル 1作品(2-1)
野口里佳 16作品(3-1~3-16) × ジョアン・ミロ 1作品(4-1)
渡辺信子 4作品(5-1~5-4) × エルズワース・ケリー 1作品(6-1)
杉戸洋 3作品(7-1~7-3) × ラリー・ベル 1作品(8-1)
福田尚代 (1967~) × ジョゼフ・コーネル (1903~1972)
左が福田尚代のラ・シャット・エマイヨールへの手紙(1-3 2009-2019年)で右がジョゼフ・コーネルのラ・シャット・エマイヨール(1-1 1964年頃)です。2人共にラ・シャット・エマイヨールをテーマにしています。
野口里佳 (1971~) × ジョアン・ミロ (1893~983)
左が野口里佳のクマンバチ #1(3-9 2019年)で、右がジョアン・ミロのコンポジション(1-1 1924年)です。
渡辺信子 (1948~) × エルズワース・ケリー (1923~2015)
左が渡辺信子のWhite and Red(2017年)で右がエルズワース・ケリーのブラック・カーヴ(1-1 1994年)です。渡辺信子のWhite and Redは作品リストの中にはありませんでした。
杉戸洋 (1970~) × ラリー・ベル (1939~)
左が杉戸洋のUntitled(7-1or7-2 2019年)で右がラリー・ベルの作品(8-1 無題 1969年)です。ちなみにUntitledは無題の意味です。
ミュージアムショップで、お土産をいくつか買いました。家内が妹の誕生日が近いので誕生日プレゼントにロスコのカレンダーを買っていました。
建物の外に出てレストランの方に目をやると店内に光が見える上に人影もありました。新型コロナのためにレストランの開店はまだ先だと思って昼食用のお弁当を持ってきていたのです。さっそく自然園(庭園)を散策しお弁当を食べた後にレストランでデザートをいただくことにいたしました。
帰宅後にネットで確認してみると10月30日以降は電話予約さえすれば平日に限りレストランだけでも利用できると書かれていました。つまり美術館の利用者は以前から予約なしでレストランが利用できるということでした。
さっそく自然園(庭園)の散策に出発いたしました。川村記念美術館は自然園を含めた敷地面積は3万坪だそうです。初夏のきせつには左の斜面には沢山のヤマユリを見ることが出来るそうです。敷地内には10種250本の桜の木が植わっていて春にはく種類ごとに次々と咲くそうです。今は咲いていませんが春には美術館の建物の近くの林の中ではカタクリや雪割草の花も見ることが出来ます。
美術館から見て池の一番奥の対岸から見た景色です。ここには藤棚がありました。藤の季節はきれいだと思います。紅葉も始まっていました。
ズームで撮った対岸の美術館の入口です。
紅葉もきれいでした。
さらに南に散策路を進みました。
芝生の一番奥にある東屋で持ってきたお弁当をいただきました。
昼食を食べ終わって東屋の下にあった池に下りてみました。この池には大賀蓮が植わっているそうです。蓮の季節もきれいだと思います。
Google地図にDICさんが登録されたストリートビューで大賀蓮の池の辺りを表示させてみました。表示から判断して撮影されたのは2018年6月(フランス語:juin)です。矢印をクリックしていくと、いろんな場所に進んでいきます。左向きの矢印をクリックすると昼食を食べた東屋の場所の表示に変わります。そこで画面を水平に回転させると東屋を見ることが出来ます。
睡蓮(すいれん)の池には白鳥がいました。近い距離で見ることが出来ました。モネは右のような睡蓮の絵を沢山かいているので、自然園でもモネの睡蓮の景色を意識して作られているのかもしれません。右の写真は川村美術館が所蔵しているモネの睡蓮の絵です。HPにもモネの睡蓮を意識してこの周辺の庭を作っていることが書かれていました。
睡蓮の池の脇の小道を歩いています。
赤い実と紅葉し始めた葉がきれいでした。
自然園(庭園)の中にはきれいに手入れされた芝生の大きな広場がありますが、その広場の真中に大きな作品が建てられていました。高さは4m42cmあるそうです。この作品を含めて屋外(野外)でジョエル・シャピロなど6作品を見ることが出来るそうです。.
作品の説明板があったので撮りました。右の小さな写真(以前に撮影)を見ていただくと、この作品が広い広場の真中に建っていることが分かってもらえると思います。
作者 ヘンリー・ムーア
名前 ブロンズの形態
製作 1985年
材質 ブロンズ
高さ 4m42cm
ジョエル・シャピロの屋外作品の写真を撮っていなかったので昔に来た時の写真を探すと2013年6月20日に来た時に撮った写真があったので紹介します。美術館の前の池の畔に建っています。写真をクリックすると彫刻だけを特別に大きく拡大するように設定しています。本記事の最初の辺りで、池に面した芝生に生えているネムノキの奥に見えていて黒い彫刻がジョエル・シャピロの彫刻だったのです。屋外の6作品の内の4作品は上で紹介しましたが、残りの2作品の飯田善國の「動くコスモス」と佐藤忠良と「緑」は美術館の敷地に入るバスのロータリーがある周辺にあります。
作者 ジョエル・シャピロ
名前 無題
製作 1988~1989年
材質 ブロンズ
高さ 3m30cm
清水九兵衛の野外彫刻も大きな写真で紹介したいと思います。こちらも2013年6月20日に撮りました。朱色の表面を見ていただきたいのでクリックすると特別に大きく拡大するようにいたしました。
作者 清水九兵衛
名前 朱甲面
製作 1990年
材質 鋳造アルミニウム、ステンレススチール、コンクリート、アクリル
高さ 3m30cm
フランク・ステラの屋外彫刻も大きな写真を紹介します。こちらは2019年11月7日に撮りました。
作者 フランク・ステラ
名前 リュネヴィル
製作 1994年
材質 ステンレススチール、アルミナブロンズ
高さ 7m17cm
佐藤忠良の作品も紹介いたします。こちらも2019年11月7日に撮りました。
作者 佐藤忠良
名前 緑
製作 1989年
材質 ブロンズ
高さ 1m90cm
飯田善國の作品は送迎バスのロータリーの中央にあることからバスで来た人は気がつくと思うのですが、車で来ると見逃してしまい写真に撮っていなかったのでGoogleのストリートビューで紹介します。次回に行った時に写真を撮って入れ替えたいと思います。これで屋外彫刻の6差個品全てを大きな写真(+画像)で紹介したことになります。
作者 飯田善國
名前 動くコスモス
製作 1968年
材質 ステンレススチール
高さ 2m65cm
2021年11月24日に川村記念美術館に来て写真を撮ったので追加掲載させていただきます。
自然園(庭園)の散策の紹介に戻ります。真っ赤に変わった紅葉もところどころで見ることが出来ました。右側が上で紹介の広場です。
林の中に小径があったので歩いてみました。
見事なツワブキの群生がありました。
リンドウの花は自然園全体のあらゆるところで見ることが出来ました。まさにリンドウの季節でした。
ホトトギスの群生も圧巻でした。ホトトギスはリンドウの次にいろんな場所で見ることが出来ました。庭園内の総花数では、群生があるのでリンドウよりもホトトギスの方が多いように感じました。
デザートを食べる予定のレストランが木陰の中に見えてきました。
赤いライン(━━)が散策ルートの一例です。美術館の出入口から自然園を散策してレストラン( )の入口に行くルートです。実際には複雑に歩いたので4回通ったところもあり、景色の良い藤棚には3度行きました。概ね3倍ぐらいの距離を歩いたと思います。上で紹介の散策時の写真はこの赤いルートを歩いたと仮定した順番に掲載しています。ツワブキの群生を見ることが出来る森の中のルートはヘンリームーアの広場からでは見つけるのが難しいので、最後の頃に反対ルートで発見いたしました。黄色のライン(━━)で示している自然園の散策エリアでも大切な野草を踏みつけてしまうので、散策路や広場以外には立ち入らないようにお願いします。美術館のHPによると、私が黄色のライン(━━)で囲ったエリアは5haですが、多目的広場や周辺の森や噴水のある池周辺などを含めた美術館としての敷地は約2倍の約10ha(約3万坪)あるそうです。
レストランでは我々を含めて2組であったことから、写真の左側の眺望の良い席に案内していただきました。その後に1組が来られたので、最大3組になりましたが最初組の方が帰られたので2組の時が多かったです。
こちらは季節のデザートのメニューです。二人ともに無花果のタルトにいたしました。別のものを頼んで味見させてもらう手もありました。今までに来た時にいつもそうしていました。
さっそく紅茶が出てきました。
無花果のタルトが出てきて紅茶と一緒に撮りました。
こちらが無花果のタルトを拡大いたしました。乗っている花は食べられるとの節目がありました。食べてみると抵抗なく食べられたので驚きました。もちろんハーブも全ていただきました。
ケーキ(タルト)の断面を紹介します。食べてから聞くと家内の花は黄色い別の花だったそうです。てっきり同じ花だと思って写真を撮らなかったのを後悔いたしました。
実は景色がよく見れるように並んで座ったので、気がつかなかったのです。対面に座っていたら花の色が違うことに気がついたと思います。我々の後から入ってきてランチを注文した人も我々と同じように座っていました。
こちらが窓からの景色です。次はランチを食べることにいたしました。かなり前ですがデザートやランチを食べた時の記事のタイトルを紹介します。タイトルをクリックすると記事を表示します。
2013年10月11日 川村美術館でティータイム
2013年06月20日 川村美術館でランチ ベルヴェデーレ
広域地図で場所を紹介します。緑のマークが川村記念美術館/ベルヴェーレの場所です。
美術館 レストラン
名称 DIC川村記念美術館 ベルヴェデーレ
住所 千葉県佐倉市坂戸631 同左
電話 050-5541-8600 050-5325-0782
川村美術館ではいろんなお土産を買いましたが、部屋に飾ったのは絵葉書付のバネ式写真立て(フォトフレーム)です。絵葉書の絵はブリジット・ライリーのアレスト I(1965年 北海道立近代美術館所蔵)です。2018年にブリジット・ライリー展が川村美術館で行われたようです。写真立てはシンプルな金属のバネで出来ていました。 後ろの猫ちゃんの皿はアメリカに初めて行った時にケンタッキー州のルイビルで刈ったメリカの陶芸家North Eagleの作品です。右側の鳥のティーポットもNorth Eagleの作品です。→ポチッ