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新鮮な生イカでイカ丼を作りました。 [料理]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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昔はよくスーパーで生イカが売られていて、それを買ってきて家で捌いてイカ刺しやイカ丼を食べましたが、最近は近くのスーパーで生イカが売られていることが見かけなくなりました。原因にはイカの不漁もあると思いますが、自分でイカを捌く人が減ったのも理由なのかもしれません。そんな中で生スルメイカが売られていたのです。クリックすると拡大それも色からして新鮮そうな生イカなので買いました。上の写真は夕食の前に撮ったものですが、買った午前中はもっと金色に光っていました。大きなスルメイカだったので、大きさを知ってもらいたくてボールペンも一緒に撮りました。価格は480円でした。

捌いて皮をむいた状態です。細く切り始めてから写真を撮りました。右側が細く切った身です。生イカにはアニサキスがいることがあるので、捌く時や皮を剥く時はよく見ながら作業を行いました。
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下足(げそ)やヒレ(耳 エンペラ)の部分は塩を振りかけてオーブントースターで焼きました。ヒレも刺身にするつもりで片面は皮を剥いたのですが、もう片方の皮を剥くのが面倒になり下足と一緒に焼くことにいたしました。
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イカ丼と刺身として食べるために細く切ったイカです。スルメイカの分類を紹介します。偶然ですが、前記事に出てきたクイーン・コンク貝(Aliger gigas)も軟体動物でした。ただしクイーン・コンク貝は腹足綱で、スルメイカは頭足綱です。参考ですがタコとイカとは亜綱の鞘形亜綱(Coleoidea)まで同じです。上目はイカが十腕形上目なのに対してタコは八腕形上目(Octopodiformes)です。右の小さな写真は函館に行った時に函館の朝市で撮った活イカです。もちろん函館では活イカの刺身と活イカ丼をいただきました。→ポチッ1 ポチッ2
クリックすると拡大  界 動物界     Animalia
  門 軟体動物門   Mollusca
  綱 頭足綱     Cephalopoda
 亜綱 鞘形亜綱    Coleoidea
 上目 十腕形上目   Decapodiformes
  目 ツツイカ目   Teuthida   
     (開眼目     Oegopsida)
 亜目 スルメイカ亜目 Cephalopoda
  科 アカイカ科   Ommastrephidae
 亜科 スルメイカ亜科 Todarodinae
  属 スルメイカ属  Todarodes
  種 スルメイカ   Todarodes pacificus
 漢字 鯣烏賊
 英名 Japanese Flying Squid Japanese Common Squid 
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イカ刺しの好きな方のために拡大いたしました。活イカほどではないけれども真白で透明感のある刺身であることから、新鮮なイカであることが分かっていただけると思います。朝食べたらもっと活イカに近かったと思います。おそらく青森の漁港から直送されてきたのだと思います。
単にイカ(烏賊)というと十腕形上目の総称になります。十腕形上目を大別するとコウイカ目とツツイカ目の2目で、5目に細かく分類する場合は、コウイカ目はコウイカ目とダイゴイカ目とトグロコウイカ目の3つに別れ、ツツイカ目は閉眼目と開眼目の2つ別れ計5つの目に分類されます。つまりイカを2目に分類する場合はスルメイカはツツイカ目となり、5目に分類する場合は開眼目となるわけです。世界最大のイカであるダイオウイカや小さなホタルイカも開眼目に分類されています。閉眼目の中にはヤリイカやアオリイカやケンサキイカが入ります。
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イカ丼のために用意したワサビ醤油とシソ(大葉)です。シソは大きな袋に入って99円で売られていたもので、別の日に同じものの枚数を数えてみると45枚入っていました。
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先ずは炊き立てご飯の上にイカを乗せました。その上からワサギ醤油をかけました。
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イカの美味しさを感じてもらえるかもしれないので熱々のご飯の上のイカを拡大いたしました。この写真もクリックすると拡大するので是非ともクリックしてほしいです。
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イカ刺しの部分を拡大いたしました。その上にシソを乗せて、その上にイカ刺しを乗せてワサビ醤油をかけて、最後に海苔をふりかけて完成です。
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味噌汁を並べて完成です。イカ刺しは単独でもいたただ来ました。もちろん日本酒(剣菱)の熱燗も用意いたしました。
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こちらが味噌汁です。大根と大根の葉の味噌汁です。
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単独で食べたイカ刺しも紹介します。
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下足焼きの写真も紹介します。乗せている皿は刺身を乗せている皿と同じで、栃木県那須郡珂川町にある小砂焼の国山窯で買ってきた皿です。
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やっぱり新鮮なイカのゲソ焼きは美味しかったです。
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イカ丼もイカ刺しもゲソ焼きも熱燗にピッタリでした。萩焼のお猪口と備前焼の徳利です。
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イカ丼の2杯目す。イカ刺し、シソ、イカ刺しの順に乗せてワサビ醤油をかけたところです。
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海苔を乗せて完成です。こちらも美味しくいただきました。今までに我家でイカ丼を作った記事は2つありました。→ 2010年 2013年
もしかしたら7年ぶりに作ったイカ丼なのかもしれません。
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スルメイカの漁獲量(日本)が少なくなってきているニュースを毎年聞きます。気になったので1951年からのスルメイカと全イカの漁獲量の推移をグラフにしてみました。使ったデーターは全国いか加工業共同組合のホームページです。元の資料は農林水産省大臣官房統計部の漁業・養殖業生産統計年報だそうです。
別の資料などによれば2019年は2018年の98%(=4.4万トン÷4.5万トン)に下がり、2020年にはさらに下がると予想されているようです。
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上のグラフでは最近の数値が読みずらいので2008年からのグラフを紹介します。クリックすると拡大我々の口に入りにくくなっていることがグラフからも伝わってきました。私が函館で右の写真の活きイカ丼活イカ刺しを食べたのは2007年と2008年なので、スルメイカの漁獲量が大きく落ち込む前だったことが分かりました。このグラフを作ってみて、今回の新鮮なスルメイカが貴重だったことが分かりました。


全イカの漁獲量に関しては明治27年(1894年)からデーターが揃っているのでグラフで紹介します。イカの漁獲量は明治・大正・昭和初期と拡大を行ってきましたが、温暖化の気候変動などの影響が大きくなると共に漁獲量は減ってきたようです。1926年~1950年のスルメイカ単独の集計は抜けていますが、この期間のスルメイカの漁獲量は全イカの約90%だと思われます。太平洋戦争が終わって復興と共にイカの漁獲量も急速に伸びたことがうかがえます。本グラフをクリックすると拡大グラフを表示するように設定いたしました。
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タグ: 刺身 イカ
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