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南桑駅の動画 錦川清流線の上り(岩国行き) [錦川清流線]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

前々記事で錦川清流線の清流みはらし駅の動画を紹介したので、次の駅の南桑(なぐわ)駅の動画を紹介いたします。是非ともプレーボタン( )をクリックしてみてください。下り(錦町行き)の動画はすでに清流新岩国→根笠の記事で紹介したので、今回の動画で往復共に紹介したことになります。乗った列車は根笠駅10時09分発南桑駅10時13分着でした。

本記事でも動画から切り取った静止画(写真)を3枚紹介いたします。遠くに錦川と反対側(右側)に南桑駅のホームが見えます。国鉄岩日線の開業と同時に南桑駅も開業いたしました。
 開業 1960年11月01日 国鉄岩日線の開業と同じ
 住所 山口県岩国市美川町南桑字南桑 現在(2006年3月20日以降)
    山口県玖珂郡美川町大字南桑  開業時(1960年11月1日)
 路線 錦川清流線(錦川鉄道)     現在(1987年7月25日以降)
    岩日線(国鉄)         開業時(1960年11月1日)
    岩日線(JR西日本)      1987年4月1日~7月25日
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駅のホームに上がってくる階段が見えます。人家は対岸側にあるので斜張橋の歩道橋を渡って乗り降りします。カジカガエル生息地が国の天然記念物に指定されているのは2ケ所で、その中の一つが今回の南桑駅周辺でした。もう1ケ所は岡山県の湯原温泉です。湯原温泉は会社に入社当時に仲間と行って川原の露天風呂に入った思い出深い場所です。
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これが南桑駅のホームです。趣のある駅のため、降りてみたくなりますが、列車から降りてしまうと次の列車は2時間40分後の12時53分発になってしまうので周防久保での墓参りが厳しくなってしまうことから下りることはできませんでした。右下の写真はwikipediaから転用させていただいたカジカガエルで、体長はオス3.5~4.4cmでメス4.9~8.5cmです。錦川の本流や支流には、日本固有種で美声で鳴くカジカガエル(河鹿蛙)が生息しています。特に、南桑付近に多く生息しており、南桑駅の上流約1.9kmから下流約9.4kmの範囲は国指定の天然記念物南桑カジカガエル生息地となっています。→ 鳴き声
クリックすると拡大  界 動物界     Animalia
  門 脊索動物門   Chordata
 亜門 脊椎動物亜門  Vertebrata
  綱 両生綱     Amphibia
  目 無尾目     Anura
 亜目 ナミガエル亜目 Neobatrachia
  科 アオガエル科  Rhacophoridae
  属 カジカガエル属 Buergeria
  種 カジカガエル  Buergeria buergeri
 英名 Kajika frog
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既に紹介した下り(錦町行き)の動画ですが、まだ見ておられない方のために掲載させていただきました。初期画面で見えている橋が南桑駅と対岸を結んでいる斜張橋の南桑橋です。


錦川清流線の前身の国鉄岩日線が開業した1960年には今のような新しいタイプの斜張橋ではなかったと思われることから、昔はどのような橋が架かっていたのか気になって調べてみると左側の写真の吊り橋でした。ちなみに昔の南桑橋が完成したのは1960年で、現在の南桑橋が完成したのは1996年です。今は右側の写真のように吊り橋の橋脚(主塔)だけが残されているようです。左側はレイルラボ(RailLab)にナカジマさんが錦川・キハ45系 - 鉄道フォトのタイトルで掲載した1987年5月2日に撮影された写真です。右側はホームページ「鉄路の響きを追って」の錦川清流線ふたたび II ~南桑駅~に掲載されていた写真です。大きな写真を見たい方は写真をクリックすると各サイトが表示されるのでオリジナルの写真を見ることが出来ます。昔の吊り橋の橋脚(主塔)をストリートビューでも探してみました。→SV1 SV2
  昔の南桑橋(1960年~1996年)      残されている橋脚(主塔)
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南桑駅周辺の航空写真を紹介します。この航空写真からも駅側に人家がないことが判っていただけると思います。ただし、国鉄岩日線が開業する以前には25分ほど山に入ったところに高左手集落があったそうですが、南桑駅と南桑橋が出来た1960年より前に人が住まなくなったそうです。高左手集落に人が住んでいたころには川を船で渡り南桑小学校(現在:美川小学校)に通っていたそうです。緑色ライン(━━ 2.844km)の部分(南桑駅の上流約1.9kmから下流約9.4kmの範囲)が天然記念物指定域なので南桑駅を中心とした地域だと判っていただけると思います。下流(右下方向)の薄緑色マーク( )のところに「かじかの滝」があります。
 青色ライン(━━) 23.5km 錦川清流線(川西駅~根笠駅) 乗車区間
 紫色ライン(━━) 9.2km 錦川清流線(根笠駅~錦町駅) 未乗車区間
 緑色ライン(━━) 2.84km カジカガエル天然記念物指定域 
 橙色ライン(━━) 1.63km 根笠駅周辺散策ルート

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カジカガエル生息地が国の天然記念物に指定されているのは2ケ所で、クリックすると拡大その中の1つが今回の南桑駅周辺(1936年指定)でした。もう1ケ所は岡山県の湯原温泉(1944年指定)です。湯原温泉は会社に入社当時に右の写真の3人で泊まって夜に川原に下りて露天風呂に入った思い出深い場所です。下の写真が泊まった時に撮った湯原温泉の写真です。右は大山の鬼女台で撮った写真で私は一番右です。
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日本固有種のカジカガエルは全国に生息していると思いますが、国が生息地を天然記念物にしているのは2ケ所だけです。その2ケ所の位置を広い範囲の地図で紹介します。
 南桑カジカガエル生息地 南桑駅周辺 1936年09月03日指定
 湯原カジカガエル生息地 湯原温泉  1944年06月26日指定
南桑の詳細解説
かじかがへるノ棲息地トシテ有數ノモノナリ かじかがへるハ本邦固有ニシテ主トシテ溪流ニ棲ミ七、八月頃玲瓏タル聲音ヲ發ス
湯原の詳細解説
カジカガエルの棲息地として有数のものなり。カジカガエルは本邦固有にして溪流に棲み5月より7月に亙り玲瓏たる声音を発す

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