宝塚市立文化芸術センター 大久保英治展 [宝塚]
現在、関西に来ています。千葉に帰る予定は2021年8月17日なので少し長い滞在になっています。そこで、2021年8月7日は実家がある宝塚の宝塚市立文化芸術センター(Takarazuka Arts Center)にやってきました。実は7月12日にも宝塚市立文化芸術センターに来て看板にある大久保英治展を見学したのですが、通り雨が来たために建物の写真が撮れなかったことから、建物を撮る目的で8月17日に訪れました。ポスターの作品の名前は「宝塚・地の層」です。
宝塚市立文化芸術センターは、古くは宝塚ファミリーランドの跡地でもあり2013年に閉園した宝塚ガーデンフィールズの跡地に2020年4月19日にグランドオープンした施設です。
駅方向からの入口です。左側の通路が建物の屋上の緑地(屋上庭園)に上がる道で、右側の通路がメインギャラリーがある建物の2階に行く道です。その左側の階段を下りると1階入口に行けます。
こちらが2階の入口に通じている通路です。
建物への入館は無料ですが、大久保英治展が行われているメインギャラリーは有料(800円)でした。ただし、中学生以下は無料でした。こちらが展示会のチケットです。シンプルなチケットで裏に日付がスタンプされます。上が表で、下が裏です。
入口に飾ってあった大久保英治の写真です。展覧会のタイトルは「山と川のはざま・宝塚の時間を求めて」でした。うれしいことに写真撮影は全てOKでした。
会期 2021年7月10日~8月22日
休館 毎週水曜日
時間 10:00~18:00
最初の展示は床に石を並べたものでした。最初のエリアの真ん中に置かれていたので空間も楽しむのだと思います。今回、展示されていた作品の中で一番新しいものでした。本作品は中国の五行思想を表す5色の石が同心円状に床に並べ、天井から吊るされた石との間にわずかな「はざま」を形作っているそうです。
作品名 水・宝塚
制作 2021年
少し上の角度からの写真も紹介します。中央に立っているように見える長い石は天井から黒い糸で吊るされています。
次のエリアです。
部屋の真ん中には長い作品が置かれていました。紙に土が塗られた作品でした。
作品名 折本 宝塚の山里を歩く
制作 2020年
材料 折本 土
作品名「折本 宝塚の山里を歩く」の一部を紹介します。折本の作品には「折本 宝塚の川筋を歩く」がありました。
壁にかかっていた作品です。沢山の棒のように見えるのは土が入った試験官です。
作品名 宝塚の土
制作 2020年
材料 試験官 土 小瓶 木箱
この部屋には、冒頭の写真に写っていたポスターの作品の写真がありました。写真をクリックすると特別に大きく拡大するので土の層がよくわかると思います。
作品名 宝塚・地の層
制作 2020年
材料 土 小鬢 木箱
材料が地図と紙なのが面白いです。
作品名 宝塚・山と川のはざま2
制作 2019年
材料 地図 紙
自然の材料を使った作品でした。
作品名 宝塚の山里
制作 2020年
材料 土 石 枝 写真 他
上と似た作品がもう一つありました。
作品名 宝塚の川筋に沿って
制作 2020年
材料 土 石 写真 他
立体感を感じてもらうために斜めから撮った写真を紹介します。石を糸で止めているのが判っていただけると思います。
不思議な作品もありました。
作品名 サイト202006 サイト202004 サイト202003 サイト202002
制作 4作品ともに「2020年」
材料 4作品ともに「和紙 鉄粉 鉛筆」
大きな作品も紹介します。
作品名 宝塚の川筋に沿って
制作 2021年
材料 ダイヤル鍵 土 瓶 木箱 バナー
上の作品の真ん中に置かれていたのはこちらです。
次のエリアです。床に並べられた大作が印象的でした。
5つの中の一つを紹介します。いろんなデザインが並んでいます。
さらに拡大いたしました。
鏡を使った作品が5つ並んでいました。
作品名 うつろ・ふ TAKARAZUKA 2019-3
制作 2019年
材料 缶 鏡 木
鏡の範囲から飛び出しているのが特徴のようです。
作品名 うつろ・ふ OSAKA 2020-5
制作 2020年
材料 金属片 鏡 木
鏡を使った5作品の残りの3作品を紹介します。正面から撮ると鏡に自分の姿が写りこんでしまうので、すべて斜めから撮っています。右の小さな写真が5作品の説明カードです。クリックすると拡大します。
作品名 うつろ・ふ
OSAKA 2019-2/OSAKA 2020-4/OSAKA 2020-6
制作 2019年/2020年/2020年
材料 缶 鏡 木
こちらも存在感のある作品でした。
作品名 水の記憶
制作 2011年
材料 ライター アクリル
カラフルの色は使い捨てライターでした。
日本海沿岸を歩き、拾い集めたライター約45,000個を積層させた時間の彫刻との説明板が設置されていました。ライターを封じ込めたアクリルケースの高さは大久保氏の身長と同じ172cmなのもこだわりが感じられます。海岸で45,000個の捨てられたライターを一人で拾うのにどれ程の歳月を要したのだろうと思いが募ります。作品名の「水の記憶」に思いが込められているのかもしれません。
木の葉を使った作品も5つありました。
作品名 カーデン 2
制作 2020年
材料 葉 アクリル
もう一つ木の葉を使った作品を紹介します。
作品名 カーデン 3
制作 2020年
材料 葉 アクリル
こちらが建物の配置図です。2階(2F)のメインギャラリーで展示会が行われていました。円弧状のモダンな建物です。
上の配置図の1階(1F)の現在地と書かれているところからライブラリー方向(上方向)を撮った写真です。
ランチボックスがあったので昼食で食べてみることにいたしました。上の写真で女性が2人いるところがお店です。
店名 MEL MILHI(メルミルヒ)
営業 10:00~18:00
定休 水曜日
珍しい国の料理でした。ジャマイカ料理だったように思います。
ライブラリー(読書エリア)から撮った写真です。
サブキャラリーではギャー旅展が行われていました。こちらは無料でした。次の4人のアーティストのコラボ展でした。右の写真はいただいたギャー旅展のパンフレットです。クリックすると裏面の説明も含めて大きく拡大いたします。
SASAMARU (笹埜能史)
ZUVALANGA (ズワランガ)
KUROKITEC (黒木テック)
YOSHIDA ICHIRO (吉田一郎)
写真の中の赤色の球体型ベンチテーブルはKUROKITEC (黒木テック)氏の作品です。
面白いものが沢山ありました。
宝塚市立文化芸術センターの建物の写真を紹介します。こちらの写真は2021年8月7日に撮りました。屋上に緑があるのが判っていただけると思います。屋上が庭園になっています。この写真は宝塚市立手塚治虫記念館の前から撮った写真です。
屋上の庭園を紹介します。
紹介されていた大久保英治作家の経歴を紹介します。クリックすると読める大きさに拡大(面積で16倍)いたします。
1944年 兵庫県西宮市生まれ 岡山県小田郡矢掛町育ち
1967年 日本体育大学教育学部卒業
1970年 勤め先の学校の美術格子の影響で絵をえがきはじめる
1985年 兵庫県宝塚市山本に住む(~1988年)
主な個展 1980年から 28回以上
主なグループ展 1978年から 27回以上
宝塚市立文化芸術センターの場所の航空写真を紹介します。以前に紹介した宝塚市立手塚治虫記念館やメインガーデンの場所も分かると思います。メインガーデンに関しては近いうちに紹介したいと思っています。宝塚歌劇の大劇場もすぐ近くにあります。最寄駅は阪急の宝塚南口駅ですが、宝塚駅からも近いです。
ラジオ関西トピックスの記事の中に宝塚市立文化芸術センターの開館記念展の動画があったので転用する形で紹介します。この動画は左端になる上下左右の矢印をクリックすると見る方向を変えられます。天井や床方向も見ることが出来ます。
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