東洋のピサの斜塔 虎丘斜塔 [江蘇省]
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
2024年10月30日再掲載 タイトル : 東洋のピサの斜塔 虎丘斜塔
アクセス解析で昨日(2024年10月29日)の記事へのアクセス(閲覧数)を確認していると過去記事で最も多く閲覧されていたのが、本記事「東洋のピサの斜塔 虎丘斜塔」でした。過去記事が突然沢山閲覧されることは、よくあることなのですが、珍しい記事だったので再掲載させていただくことにいたしました。この記事で紹介した斜塔は、右の写真のピサの斜塔より681年も前に建てられた虎丘斜塔です。この時は陽澄湖で上海蟹を食べるのが主な目的のツアーでした。右のGifアニメーションに出てくる11の全ての料理に上海蟹が使われていました。
2015年12月25日 掲載
2024年10月30日 再掲載 閲覧数:2,641 nice!:74 CMT :8
2024年10月31日 閲覧数:2,779 nice!:92 CMT :13
2024年11月01日 閲覧数:3,000 nice!:124 CMT :30
2024年11月02日 閲覧数:3,132 nice!:131 CMT :36
2024年11月03日 閲覧数:3,195 nice!:134 CMT :38
2024年11月05日 閲覧数:3,269 nice!:144 CMT :38
2015年12月25日掲載 タイトル : モロッコ料理
蘇州の小山の頂上に東洋のピサの斜塔と言われている塔があります。小山の名前は虎丘なので虎丘斜塔あるいは雲岩寺の斜塔と言われています。
下の地図の薄緑色の部分が虎丘山風景区のエリアです。入口は南と北にありますが、南から入ることをお勧めします。我々も南の虎丘南大門広場あたりでバスを降りて赤色ラインを歩いて北の駐車場に待っていたバスに乗りました。
歩いて通った順番のポイントを下に説明しています。
━━ 歩いたルート
バス降車場所
1番目門
2番目門
3番目門
4番目門
虎丘斜塔
記念写真撮影場所
北大門
北の駐車場
地図の右上の四角の枠をクリックすると別画面で大きな地図を表示します。地図内のマイナスのアイコンを数回クリックするとこの虎丘(雲岩寺)の場所がわかってくると思います。
南大門のあたりにバスを停めて北に向かって歩きました。歩いた順番に紹介します。こちらが1番目の門の頭山門です。
参道の奥に斜塔が見えます。イチョウの並木がきれいでした。
写真をズームいたしました。こちらからだと塔は傾いているようには見えませんでした。どうやら主に南北方向に傾いているのでまっすぐに見えているようです。
2番目の門です。 呉中第一山と書かれた扁額がかかっていました。
2番目の門で入場券のチェックがあります。門を入って振り返って写真を撮りました。
3番目の門の断梁殿です。黄色い門はお寺であることを感じさせてくれます。大きな海涌橋を渡って虎丘に入ります。
海涌橋を渡って、3番目の門である断梁殿を近くから見ました。
屋根は趣がありました。
参道が続きます。
試剣石。春秋時代に呉王闔閭が剣の切れ味を試しに切った石だと言われてます。
登り切ると千人岩がある広場です。
岩の広場です。 千人岩です。
岩の広場を上から見ました。
写真撮影スポットです。名前は虎丘剣池だそうです。
奥の虎丘剣池です。呉王闔閭を葬った時、3000本の剣を埋めたと言われています。それを探して秦の始皇帝や呉の孫権が掘った址です。剣が出たのか、出なかったのかはわかりません。
橋の上から写真撮影スポットの方を見ました。
これが橋です。
写真を拡大すると穴があることが判ります。井戸のように水くみとして使われたそうです。
こちらが4番目の門です。
その門をくぐると目の前に斜塔が表れます。
虎丘(こきゅう)は標高34m小高い丘を指します。太古の時代には海中の小島であったそうです。虎丘の歴史は長く、歴史ロマンをかきたてる遺跡も少なくないそうです。春秋時代の呉王の闔閭(コウリョ)がここに葬られ、三日後には白虎がここに臥していたという伝説から虎丘と名づけられたそうです。剣を愛した父・闔閭のために息子の夫差(フサ)は3000本の剣を埋めたそうです。他に、唐妓・女真娘の高潔を偲ぶ「真娘の墓」、闔閭の墓を建造した千人の工匠達を殺戮し、鮮血に染まったと伝えられる巨岩の「千人石」など、歴史にまつわる見所が沢山あるそうです。
丘の上には蘇州のシンボルの雲岩寺塔(別称:虎丘塔)が建っています。傾いたことから塔→斜塔となりました。
この塔は北宋年間の961年に創建されたそうで、八角七層の古塔は中国で最も古い塔の一つで、全国重点保護文物に指定されています。たびたびの火災にも見舞われました。地盤沈下で傾いたために中国のピサの斜塔あるいは東洋のピサの斜塔とも言われています。
一番、傾いて見える角度からの写真です。ここを訪問したのは2015年11月15日でした。
レンガ造りの塔は拡大すると趣がありました。
さらに拡大いたしました。
別の場所も拡大いたしました。
記念写真を撮ってもらいました。
塔の北側です。標高34mの丘の上からこちら側に降りました。
北側も趣のある建物がありました。
降りたところに牌坊が建てられていました。
北側から撮った虎丘斜塔です。
北大門が見える橋の上で記念撮影をいたしました。バスツアーのメンバーは、私が副董事長(日本での仕事と兼任)をしていた合弁会社に、日本の本社から赴任(出向)された沢山の人達です。合弁会社のある町から斜塔までの距離は約300㎞です。ここに来たのは2015年11月14日(土曜)でした。
北大門前の広場でも撮影会が行われました。
もう一枚、虎丘斜塔の写真を撮りました。
虎丘の石碑の前から最後の斜塔の写真を撮りました。
斜塔と言えばピサの斜塔です。以前に家族旅行で撮ったピサの斜塔と比べてみました。虎丘斜塔は斜塔はピサの斜塔よりも681年も前で造られたことが判りました。虎丘斜塔は傾きの進行を食い止める工事が行われました。一方、ピサの斜塔では傾きを改善するため10年にもわたり北側の地盤を掘削するという工法が採られました。その結果、傾きは5.5度→3.99度に改善されました。
項目 | 虎丘斜塔 | ピサの斜塔 | ||
着工年 | 1173年 | |||
完成年 | 691年 | 1372年 | ||
高さ | 47.5 m | 55.86 m | ||
現在の傾き | 約 3度 | 3.99度 | ||
過去最大傾き | 約 3度 | 5.5度 | ||
傾斜原因 | 地盤沈下 | 地盤の不均一 | ||
素材 | レンガ | 大理石 | ||
重量 | 14453トン | |||
頂部ずれ(参考) | 2.34 m | 3.89 m | ||
計算傾き(参考) | 2.82度 | 3.99度 |
虎丘斜塔ま傾いている角度が気になります。傾斜角度はサイトによりまちまちで、数値としては3度と3.5度と3.59度と15度が出てきます。特に15度の記述が最も多く出てくるのですが、見た目でも信じがたいので、写真で計測してみることにいたしました。
最も傾斜していると思われる方向の写真で目線高さで水平線をオレンジ色で書き込みそれに対して垂直線に対しての塔の傾きを測った結果としては3~3.2度というのが結論でした。15度というのはどうやら間違いのようです。
ピサの斜塔で最も大きくなった時が5.5度で、倒壊の危険があったことから元に戻す大工事を行った結果として、現在ピサの斜塔が3.99度ということからも、見た目においても虎丘斜塔が3度前後という数値は正しい気がします。
Googleマップに登録されているストリートビュー(SV)です。熘蒗菡熘駹さんが2016年3月に登録したピンポイントのSVなので移動は出来ませんが360°回転させることは出来ます。Hao Niさんが2014年1月に登録したSVや、YC Ongさんが2016年5月に登録したSVや、Maksim Siniukovさんが2016年11月に登録したSVもありました。(2024年11月3日追記)