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これぞニワトリの中のニワトリ [九寨溝 黄龍]



九寨溝のチベット族の村を散策しているときに、この写真の放し飼いの立派なニワトリ達に出会いました。上の写真は右の写真の一部を切り取ったものです。それにしても雄の鶏の大きさに驚きました。歩いている姿を見ていると恐竜は鳥になったとの説は説得力があります。2007年4月、ノースカロライナ州立大学などの研究チームが肉食恐竜のティラノサウルスの骨のタンパク質のアミノ酸の配列を解析した結果、ニワトリに最も似ているとの結論になったそうです。(Wikipedia)

雄が2羽に雌が3羽でした。やっぱり放し飼いのニワトリは元気に育つようです。ニワトリの起源として単元説と多元説があるそうです。単元説は東南アジアの密林や竹林に生息しているセキショクヤケイ(赤色野鶏 Gallus gallus) を祖先とする説です。現在では分子系統学的解析によってセキショクヤケイの単元説がほぼ確定したそうです。 人類により、野鶏(ヤケイ)は早い時期に家禽化されましたが、最初にニワトリを家畜化したのは中国南部だそうです。その初期的段階のニワトリが、ここ九寨溝に来たのかもしれません。セキショクヤケイ(赤色野鶏)は、キジ目キジ科に分類される鳥類の一種で中国南部からフィリピン、マレーシア、タイなど東南アジア熱帯地域のジャングルに生息する野鶏です。近年では人間に飼われているニワトリとの交雑(遺伝子汚染)が進み、純粋な野生種は絶滅の危機があるともいわれています。なお、日本の地鶏などはこの赤色野鶏の特徴を残しているものが多いそうです。
九寨溝のニワトリもセキショクヤケイに似ています。セキショクヤケイ(赤色野鶏)は言葉から見ると赤色の野生のニワトリ(鶏)でしょうね。ニワトリの語源は、やはり「庭の鳥」「庭にいる鳥」の意味で「ニワツトリ」のツがとれて「ニワトリ」になったそうです。でも庭鳥と書かないで、一文字の鶏と書くのは不思議ですね。「てのひら」の掌も同じようなものかも。

このニワトリ達は、康坭人家と名前の付いたこちらの民家の庭で自由に歩き回っていました。建物の色合いもニワトリに近いのは偶然なのでしょうね。こちらのニワトリはネットで出てくるセキショクヤケイ(赤色野鶏)の画像に非常に近い色合いであり、且つ似たような形態でした。一方でセキショクヤケイは近年では人間に飼われているニワトリとの交雑(遺伝子汚染)が進み、純粋な野生種は絶滅の危機があるともいわれています。種を示す分類はニワトリもセキショクヤケイも下記で同じです。ニワトリの場合のみ亜種が付きます。右下の写真はWikipediaに掲載のセキショクヤケイの写真です。
クリックすると拡大  目 : キジ目     Galliformes
  科 : キジ科      Phasianidae
  属 : ヤケイ属     Gallus
  種 : セキショクヤケイ Gallus
(亜種 :          domesticus) ニワトリ
(学名 : Gallus gallus domesticus)  ニワトリ

九寨溝のチベット族の村 [九寨溝 黄龍]



九寨溝の名前はこの辺りに九つの村があったことからつけられたそうです。寨が村を意味しているそうです。そんなことから一般的な九寨溝ツアーではチベット族の村の見学が入っていますが、時間の関係で、我々のツアーは九寨溝と黄龍の自然を見るツアーで、チベット族の村の訪問は予定に入っていませんでした。そこで諾日朗観光センターでの昼食の休憩時間を利用して近くの村まで行ってみることにしました。チベット族の家の前にはこのような塔が建てられており旗が放射状に張られているのが特徴的でした。

こちらの塔は下の方が石を積み上げたようになっています。


塔にはチベット語が書かれた石版が取り付けられていました。


こちらの康坭人家と書かれた民家はコの字型の配置でした。中にはではニワトリ達が自由に歩きまわっていました。この辺りの村(寨)は地図では則査窪寨と書かれていました。


こちらは立派な建物です。


上と同じ建物です。別の角度の写真を紹介します。これらの民家ではお土産を売ったりレストランをやっているものもありました。内部を公開しているところもありました。Google地図で蔵家楼民族楼の文字を見つけることが出来ます。立派な建物なので、この建物が民族楼かもしれません。別の写真で民族楼の文字を見つけました。


この辺りの民家は観光地であることから観光を兼ねて立派な建物になったのだと思います。こちらの家の前にはチベットを象徴するマニ車が設置されていました。地図の位置から、こちらが蔵家楼ではないかと思います。ただし表札には蔵銀閣と書かれていました。


チベット語ではマニコロ(མ་ཎི་འཁོར་ལོ་ )と呼ばれているマニ車です。マニ車は、主にチベット仏教で用いられる宗教用具で、円筒形です。側面にはマントラが刻まれており、内部にはロール状の経文が納められています。大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも及ぶマニ車もあるそうです。チベット仏教の場合はマニ車を右回り(時計回り)に回転させるそうです。回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。


拡大したマニ車です。驚いたことに発電機が付いたものもあるそうです。


手に持って回しているのもマニ車です。こちらは村の近くの九寨溝諾日朗観光センター内で撮った写真です。


こちらはL型配置でした。


沢山の大きな建物がありました。


屋根の上の飾りです。


こちらの写真はチベットのワンちゃんたちという記事で掲載させてもらいましたが、こちらの村で撮ったものでした。観光地で沢山の人が訪れることから、皆さんきれいな民族衣装を着られていました。


こちらも、同じ家の方です。上の娘さんの家族の人だと思います。


こちらも代表的な建物でした。


観光場所から離れたチベット族の建物です。旗やのぼりが印象的です。よく見ると庭先には塔も造られていました。


こちらも観光化されていない建物です。

九寨溝(Jiuzhaigou Valley)での食事と喫煙事情 [九寨溝 黄龍]


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諾日朗瀑布         長海            五彩池
午前中の九寨溝(Jiuzhaigou Valley)では最初に諾日朗瀑布(Nuorilang Falls)を見た後に、最も標高の高いところにある長海(Rhinoceros Lake)と最も水のきれいな五彩池(Five Colour Pond)の3ケ所に行きました。
その後、午後に備えて昼食をとるために、九寨溝で最初に訪れた諾日朗瀑布近くの九寨溝諾日朗観光センターまで降りてきました
上の写真をクリックすると記事を表示します。

ここ九寨溝の有料地区(散策路延べ往復96km)においてレストランがあるのは九寨溝諾日朗観光センター(九寨溝諾日朗旅遊服務中心 / Tourist Information Crnter Nuorilang Jiuzhai Valley)だけなのです。もう一つ大切なことを紹介しておきます。九寨溝の有料地区内は全面的に禁煙なのです。諾日朗センターでも禁煙ですが、例外的に諾日朗センターの中の喫煙コーナーだけで煙草を吸うことが許されています。


沢山の観光客の人の食事がすべて、ここで行われることから諾日朗センターは巨大な設備になっています。食事はバイキング方式(自助餐)と単品注文方式がありました。
バイキングは60元と98元と138元のコースがあり、このカウンターでガイドさんが138元のコースの券を買ってきてくれました。単品では麺ものが26元で御飯ものが32元~80元でした。



ここが、138元コースのB区の入口です。ガイドさんに渡された券を入口の店員さんに渡して中に入ります。ちなみにA区が60元でC区が98元でした。卓餐1100元/卓と書いているのは1テーブル(円卓)で1100元なのだと思います。ここに来たのが11時50分で13時30分までは食事も含めて自由時間でしたが、みなさん集合が早かったので13時15分に次の目的地に出発いたしました。


私が食べたのがこちらです。左の皿に乗せたのがチベットらしい肉料理を3種です。真中がチャーハンの上に麻婆豆腐を乗せて麻婆豆腐炒飯といたしました。右が焼きそばに巻き寿司です。九寨溝で巻き寿司とは珍しいので食べてみました。
飲み物も自由に飲めます。もちろんビールも無料ですが昼から、まだかなり歩くのでビールはやめて水にいたしました。


レストランの外はお土産屋さんが沢山ありました。土産物としてはスカーフなどの布物が多かったです。お店ではスカーフをつけた女性の店員さんが対応してくれます。
下の写真の左上にSmoking Area(吸烟区)と書かれた表示に気が付かれると思います。こちらの方向に九寨溝で唯一の喫煙コーナーがあるのです。私は煙草を吸わないけれど愛煙家にとっては貴重な場所だと思います。


この写真の中に喫煙コーナーが2ケ所写っています。手前のところには7名の男性が大きな灰皿を囲んでいるのでわかると思います。食事のテーブルでもタバコは禁止です。こちらのエリアは屋根の有るオープンな場所で、上で紹介のレストランよりも手軽な食事が出来るところです。


屋外ではカップ麺など、さらに軽い食事をすることが出来るエリアもありました。簡単な食事のところほど、混んでいる感じでした。


九寨溝の全体を示す地図です。地図を見てもらったらわかるように諾日朗観光センターは位置的にも九寨溝の中心(センター)にあります。地図は西日本日中旅行社さんのホームページから拝借いたしました。
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衛星写真でも紹介いたします。地図にあわせて北が下方向です。
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時期が来れば現れる上季節海と下季節海 [九寨溝 黄龍]


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上の写真の五彩池を見た後はバスと待ち合わせている下記の航空写真の赤い丸印のところまで遊歩道を歩きます。

航空写真の黄色のラインが遊歩道です。オレンジ色の丸印のところは循環バスや大型バスが待ち合わせているところです。マイクロバスとの待ち合わせ場所からは上季節海を見ることが出来ます。
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遊歩道は3000mの標高がありここにもきれいな花が咲いていました。この花は黄龍にも咲いていました。ここでは五彩池の近くの散策路に咲いていた花たちをいくつか、紹介いたします。


上の花の色に似ていますが葉を比べてもらったらわかるように別の種類です。


こちらのスミレもいろんなところで見かけました。


約束の場所に我々のマイクロバスが停まっていました。3台のマイクロバスが停まっていますが一番前のバスが我々の183番のバスです。
バスの前には雪が降る時期に使われると思われる車が置かれていました。九寨溝は標高が高い場所ですが冬の時期でも来れると聞きました。


バスに乗ると昼食をとるために諾日朗瀑布の近くの諾日朗センターに向かいます。ここから標高差で600mほど下ります。この辺りを則査窪溝(そくさわこう)と呼びます。長海や五彩池以外にも上季節海や下季節海といったきれいな湖がありますが、名前の通り乾季である今の季節は写真の通り水がありませんでした。雨季の10月ごろには水があるそうです。これがバスの待ち合わせ近くの上季節海です。


こちらが走っているバスからの下季節海です。やはり今の季節は水がないので高速で走り抜けていきました。ここに水がたまった美しい青い景色を想像してみてください。下季節海および上季節海は地下水が沸いて出来る湖で、季節によって水の量が違うし、今の季節のようには水枯れしていることもあるので、「季節海(きせつかい)」と呼ばれてるそうです。今の時期は長海からの水は地下を流れているのだと思います。草地に生えているノヒウィキは国連の一級保護植物に指定されているそうです。


上季節海と下季節海の間にも遊歩道が整備されていました。この辺りには小さいけれども中季節海という湖もあるそうですが、やはり今の時期は水が無いようです。


則査窪溝の地図です。九寨溝の有料区域内では諾日朗センターが唯一食事がとれるところです。一旦、諾日朗センターで昼食を摂った後に日則溝(じっそくこう)と樹正溝(じゅせいこう)を散策いたしました。この地図で日則溝は右上の方向で樹正溝は下の方向です。
クリックすると地図表示f
昼食をする諾日朗センターに近づいてきました。食事のあと午後からは日則溝と樹正溝に向かいました。日則溝と樹正溝の湖は一年中水が満杯の状態で常に滝にも水が流れています。昼から、また見どころがつづきます。

 

九寨溝 五彩池 [九寨溝 黄龍]


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九寨溝は雄大な景色に圧倒される景色が多い中で五彩池は人が沢山訪れる景勝地の中で最も小さな湖です。すでに紹介の長海の標高が3103mに対して五彩池は2995mだそうです。湖というよりは池でした。実際に九寨溝では湖に海が使われますが、ここは池が使われていました。雄大さがないことから見た人も全員が、すごいと思うわけではないようですが、私は、この湖に感激いたしました。

この五彩池には、通常は長海から遊歩道を歩いて降りてきますが、我々は歩く距離を短くするために池の近くまで車で降りてきて最短距離の階段を歩いておりました。降りていくときに突然に五彩池が写真のように見えてきました。息をのむような池の水の色を見てください。
九寨溝の湖のなかで、もっとも色彩が美しいと言えるかもしれません。九寨溝で色において有名なのが五花海ですが、その神秘的な美しさと違う宝石のような美しさが五彩池なのだと思いました。色だけでなく小さな波が宝石をイメージさせてくれているようにも感じました。


さらに降りていくと徐々に池全体が見えてきました。深さは6・6メートルだそうですが湖底まで透き通って見えています。乾季でも湧水のため池が枯れることはないそうです。


これが五彩池の全景です。湖底まで透き通っている一方で池の中央部分は小さな波が立つていました。この池には流れ込む川もなく、流れ出ていく川もないことから上流の九寨溝最大の湖の水が地底を通して中央部分に噴出しているためではないかと思われました。噴出した水は、また淵のあたりの岩の間から下流側に流れて行っているとように感じました。英語ではColorful Poolと書かれていました。


湖底には藻が生えている場所もあり独特の色合いを見せてくれていました。


湖底の小さな小石まできれいに見えます。


上の写真をさらに拡大すると本当にきれいです。
九寨溝に行くことでカメラをプレゼントされたことを感謝する瞬間でした。


宝石のように見せてくれた湖面の紋様です。


ここが中央部分で水が湧きだしているところだと思います。


遊歩道が整備されており沢山の人が見ることが出来るようになっていました。ただし、この記念撮影の名スポットは順番待ち状態でした。みなさん素晴らしくマナーが良かったです。記念撮影でなく湖だけの撮影であれば、邪魔にならないように気を使えさえすれば、すぐに撮ることが出来きました。「ちょっとすみません」と言えば言葉は判りませんが、しぐさで判るようで嫌な顔をされることはありませんでした。

記念撮影のポーズ [九寨溝 黄龍]



四川省チベット自治州の九寨溝の記事の掲載を続けさせていただきます。
標高3103mの長海という湖を見下ろす場所は記念撮影の絶好のポイントです。チベット族の民族衣装を着て記念撮影をするとさらにいい思い出になるということで貸衣装を着ての撮影がたくさん行われていました。こちらは娘さんとご両親だと思います。家に帰って自慢できる写真になったのではないでしょうか。

写真はいろんなポーズで撮られていましたが、このように手を広げるポーズが流行っていました。みなさんの、にこやかな顔が素晴らしかったです。


こちらは友達同士でしょうか。日本と同じで若い女性のグループでの旅行姿をよく見かけました。若い女性は、この可愛らしいピンクの服装が人気のようでした。この服の場合はスカートを広げるのも人気のポーズでした。


写真を撮るポーズは自由です。手を広げるだけでなくいろんなポーズが見られました。これは自分の携帯電話で写真を撮っているようです。


長海(長海子)では、ほんとうに沢山の方が民族衣装を借りて写真を撮られていました。やはりチベットは中国の人にとっても別世界なのかもしれません。


もちろん民族衣装ではなく私服でも手を広げるポーズで記念写真を撮られていました。
目を閉じて深く深呼吸をして、手を広げてパチリです。いい写真になったでしょうね。
ここまでが長海での記念撮影の光景でした。


九寨溝の中でも最も神秘的な湖と言われている五花海でも盛んに記念撮影が行われていました。沢山の民族衣装が準備されていました。


「はい手を広げて」とでも言われているのでしょうか。
カザフスタンでも民族衣装での撮影が行われていたことを思い出しました。そこでも手を広げるポーズで写真を撮られていました。→ポチッ


五花海は不思議な魅力のある場所なので記念撮影としても人気があるようです。ほんとうにいい思い出になったのではないでしょうか。

九寨溝 長海 [九寨溝 黄龍]



320mの幅を持つ諾日朗瀑布から一気に登った九寨溝の最大の湖である長海を紹介いたします。中国語では長海子とも書かれていました。他の湖に関しては海だけの表現なのにここだけ海子が使われていました。すでに前記事で長海を紹介いたのでここでは写真を紹介いたします。これは我々のマイクロバスが付いた展望台の場所からの景色です。おそらく水面から50~60mの高さだと思います。細長い湖で、湖の奥に高いきれいな山がみえる景観が特徴的なところでした。

展望台から湖面が広く見える場所からの景色です。水のきれいさがわかってもらえると思います。九寨溝の湖で印象的なのが独特の青い水です。この青い水の理由は一般に水中に溶け込んでいる石灰分(炭酸カルシウム)の影響であるとか、湖底の苔によるとか、光の屈折率によるものなどと言われます。九寨溝の水は飽和した炭酸カルシウムが微細な浮遊物を核として沈殿するために極度に透度が高くなり、水面から入射して湖底で反射した光の内から青い光だけが眼に多く届くようになり、水の青さが増すそうです。


こちらは遠くの山がよく見える角度からの景色です。


展望台から湖面近くまで遊歩道で降りることが出来ます。降りていくときに湖面の水のきれいな角度で写真を撮りました。


一番湖面に近いところまで降りました。湖面に近いところから山を撮ると、さらに高く見えるのは不思議です。


湖面近くからだとまた違った風景に出会えます。


遊歩道が湖面近くに作られているおかげで長海を満喫することが出来ました。


航空写真から拝借した長海です。険しい山の中にあるのがわかってもらえると思います。4500mの山々に囲まれた標高3103mの大きな湖でした。航空写真の湖が真白なのは凍結している時期の写真だと思います。おかげで長海の形がよくわかります。前の記事でも書いたのですが、もう一度、長海を紹介いたします。長海の長さは4349mで、最も幅の広いところは415m平均幅は236.4m、平均深さは44.57mで最も深いところは88.8mだそうです、典型的な堰塞湖(せき止められた湖)です。今から53.6万年前に形成されたそうです。写真をクリックすると大きな航空写真を表示します。航空写真ではなく地図が表示された場合は右上の航空写真と書かれたアイコンをクリックしてください。
クリックすると大きな航空写真を表示

クリックすると拡大します。九寨溝全体の地図です。
北が下方向の地図のために左上の湖が長海です。
北が下向きにすると上向きが標高が高い方向だから感覚的にわかりやすいです。そのために九寨溝の道がYの字にたとえられています。下の道が樹正溝で右側が日則溝で左側が則査窪溝です。長海は則査窪溝で最も標高の高い(3103m)ところの湖でもあります。
地図はクリックすると拡大いたします。
九寨溝には男神達戈が恋人の女神色莫に贈った『風雲宝鏡』が割れて九寨溝になったという伝説があるそうです。

九寨溝の長海の場所を世界地図にプロットしてみました。ベトナムの真北に位置する場所でした。東京駅から徒歩で行くルートを検索すると4303kmで826時間と出ました。ただし海の上はフェリーを使います。


九寨溝 諾日朗瀑布(だくにちろうばくふ)  [九寨溝 黄龍]



すでにタイトル「九寨溝へ」という記事で諾日朗瀑布(にょにろうばくふ / だくにちろうばくふ / Norilang Waterfall)を紹介いたしました。こちらの滝(瀑布)は九寨溝で最も幅の広くて320mあります。遠くから撮っても全体を撮ることが出来ませんでした。九寨溝で2番目に幅の広い滝は珍珠灘瀑布です。

近づいて滝の右側を撮りました。右端まで見ることが出来ませんでした。右の木のさらに右側にも滝が続いているのです。諾日朗瀑布の諾日朗は「ノリラン」とも読み、チベット語で「男神」を指すそうです。


こちらが滝の左側です。こちらも左端まで見ることが出来ませんでした。幅が320mの諾日朗瀑布はネットで調べている限りでは中国最大幅の滝でもあるようです。


人が入った写真は滝の大きさを感じさせてくれます。近づいても滝の大きさは判りませんでした。結局、最初に遠くから撮った冒頭の写真が一番、滝の幅を感じさせてくれるものになりました。320mの幅でこの勢いの水が流れるとは驚きの水量です。


朝、すぐにこの諾日朗瀑布に来たのは正解でした。帰りのバスで16時に通った時は右の写真のように人でいっぱいでした。歩いて長い距離を散策するので散策が下りになるように一番上まで行って下りながら散策するのが標準的なようで下の方の景勝地は午後に混んでくるようです。
下の地形図の赤いラインが320mの長さです。この位置に諾日朗瀑布があります。川が合流する部分で川幅が広くなっている上に石灰分で滝の部分が水平になったのだと思います。
諾日朗瀑布の標高の表記は約2500m,2472mなど、いろいろありますがGoogleの地形図と照らし合わせた結果としては2400mを少し切るので2365mも正しそうです。いずれにしても2400m前後です。クリックすると地形図を表示します。
 わかりやすい九寨溝の日本語の地図を見つけました。→ポチッ
地形図の左下の方に五花海という文字がありますが、これが九寨溝を代表する湖です。
クリックすると地図を表示

滝を見た後はバスの待合場所まで遊歩道を歩いていきました。


植物が豊豊かな場所でした。


一気に3100mの長海まで上りました。 [九寨溝 黄龍]



諾日朗瀑布近くの駐車場(標高2400m)から一気に九寨溝で最大の湖である長海(長海子 標高3103m)までバスで向かいました。走り始めてすぐの道の景色です。正面の山は地形図で見る限り4000m級の山です。諾日朗瀑布の近くの駐車場を10時15分に出発して長海に到着したのが10時36分でした。

地図内のアイコンをクリックしてみてください。
九寨溝は石灰岩質の岷山山脈(びんざんさんみゃく)の中、標高3400mから2000mに大小100以上の沼が連なるカルスト地形の淡水の湖水地帯です。谷はY字状に分岐しており、岷山山脈から流れ出た水と石灰分によって独特の地形を作り上げています。水は透明度が高く、山脈から流れ込んできた石灰岩の成分(炭酸カルシウム)が沼底に沈殿し、独特の色を放っています。ジャイアントパンダの生息地のひとつとしても有名です。
右の地図の青いライン(蔵家楼~長海子)が諾日朗瀑布から長海までバスがノンストップで走った道です。距離はGoogle地図で16.3kmです。そのバス道に平行して遊歩道も整備されています。北側(地図の上側)の方が標高が低く、南側(地図の下側)になるほど標高が高くなります。青いマークをクリックすると山(ピーク)の高さを表示します。
この青いラインのところは則査窪溝(そくさわこう)と呼ばれており景勝地としては長海、五彩海、上季節海、中季節海、下季節海があります。緑の細いラインが九寨溝の入口から諾日朗瀑布の道で樹正溝(じゅせいこう)と呼ばれている15kmの道です。赤の細いラインは16.7kmあり日則溝(じっそくこう)と呼ばれる景勝地です。
地図に長海子と書かれているところが目的地の長海です。長海は季節により8m~9mほど標高は変わりますが公式の標高は3103mのようです。それを見下ろす展望台の標高は長海との目測の高さ(50~70m)から約3160mだと思います。その3160mまで一気に登って行く道の景色を紹介いたします。
九寨溝の名前はこの地区に九つ村(寨)があったことから名付けられたそうです。
より大きな地図で 長海への道 を表示
中国屈指の観光地だけのことはあります。長海に向かう道で沢山のバスとすれ違いますが、全て九寨溝の有料地区の専用のバスだそうです。環境に配慮してガス(天然ガスかプロパンガス)を燃料にしているそうです。貸切バス(マイクロバスと大型バス)と一日券で乗る循環バスがあります。公道のバスよりもかなり幅が広いバスのように感じました。
道も整備されていることがわかってもらえると思います。


緑豊かな中を快適に進みました。道の両側には3900~4500mの山々が続いていました。


標高が高くなってくると雪を頂いた山も正面に見えてきました。


進むにつれて徐々に雪山が大きく見えてきました。


雪山を拡大いたしました。


沢山のバスが並んでいました。これは後でわかったことですが長海から上季節海までの遊歩道を多くの人が歩くのですが、上季節海の駐車場で遊歩道を歩いて降りてくる客をピックアップするために順番待ちしているバスなのです。おそらくガイドさんと運転手さんが携帯電話で連絡を取り合って移動するのだと思います。ここは五彩池のあたりです。


やっと長海の展望場所(標高3160m)に到着いたしました。長海の長さは4349mで、最も幅の広いところは415m平均幅は236.4m、平均深さは44.57mで最も深いところは88.8mです、典型的な堰塞湖(せき止められた湖)です。今から53.6万年前に形成され、第4記氷河の遺跡が残されているそうです。長海は流れ出ていく川なく地下の溶水系統により、日則溝と樹正溝にとって、重要な補給かつ調節用の水源になっているそうです。遠くに4400~5000mの山々が見えます。湖の両サイドの山は地形図で確認すると、それぞれ4300~4400m(右)と4400~4500m(左)の山です。ここは5000m級の山と3100mの湖の世界でした。

滝の近くの遊歩道 [九寨溝 黄龍]



すでに紹介した九寨溝の諾日朗瀑布(だくにちろうばくふ)近くの遊歩道です。もう少し紹介いたします。

朝、すぐにこの諾日朗瀑布に来たのは正解でした。
帰りのバスで16時に通った時は右の写真のように人でいっぱいでした。九寨溝は歩いて長い距離を散策することになるので散策が下りになるように車で一番上まで行って、ところどころで下りながら散策するのが標準的です。諾日朗瀑布の近くだけはバスが待っているところまでの遊歩道は登りとなりました。ただし距離は一番短かったです。
    歩いて散策したところ       距離
    諾日朗瀑布           460m 幅320mの滝
    長海              1380m 九寨溝で最大の湖
    五彩池             830m 九寨溝で最小の景勝地
    昼食時 チベットの村     1600m チベットが感じられる空間
    箭竹海             920m 鴨のいる景色
    熊猫海 熊猫瀑布        1790m 昔、パンダが出ました。
    五花海            1510m 九寨溝で最も神秘的な湖
    珍珠灘 珍珠灘瀑布      1340m 流れ落ちる水が壮観
    老虎海 樹正瀑布 樹正群海  1990m 自然が満喫できる場所
               合計 11820m ←クリックすると散策路を表示


その遊歩道の植物たちを紹介いたします。滝の近くだけあってシダの類が多かったです。


美しいシダが沢山ありました。


こちらもシダです。滝が近いのでシダが多いのかもしれません。


珍しいシダの宝庫でした。ここでは珍しくないのかもしれませんが、我々にとっては新鮮な形のシダたちでいっぱいでした。


まだ咲いていませんでしたが花の蕾もありました。


キノコも静けさを感じさせてくれました。ここは標高2400mくらいのところでした。


登ってきた遊歩道を撮りました。静かでした。

九寨溝へ [九寨溝 黄龍]



この日は待望の九寨溝の散策です。宿泊していたホテルを8時30分に出発してホテルに戻ってきたのが20時45分でした。20時台になったのは途中のレストランで夕食をとったからですが丸一日、九寨溝の日となりました。

下の写真はホテルを出発したときの写真です。ホテルの標高が約2700mに対して九寨溝の入口は約2000mなので700m下ることになります。


途中にはチベット族の村や宿泊設備がありました。


九寨溝入口に近い駐車場についたのは9時3分でした。すでに沢山の観光バスが到着していました。右の写真がマイクロバスを降りたところです。早速にサクランボ売りの人がこられたので沢山買い込みました。


駐車場から九寨溝の入口ゲートまでは川沿いに500m歩きました。


九寨溝の入口まで来ると沢山の人が来ていました。ここで旅行会社の人がチケットを買いに行くので少し待ちました。


これが九寨溝の入口ゲートです。


ここで九寨溝の全体を説明しておきます。
地図ないの赤字の入口より上のY字型の道の部分が九寨溝の散策路ですが道の長さは48kmになります。このY型の道沿いに湖や滝などきれいな景観が点在しているのが九寨溝なのです。地図内に書かれている・・・海や・・・瀑布がきれいな景観の場所です。
非常に広いし往復で96kmであるために車での移動になります。ただし九寨溝では環境に配慮して上の地図で入口と書かれた部分よりは上の部分ではLPエンジンの風景区内の専用バスしか走れません。バスで移動して見たいところを歩いて散策するので体力に応じた計画をする必要があります。
九寨溝は地図を見てもらってわかるように「則査窪溝景区」「樹正溝景区」「日則溝景区」の3に分かれます。それぞれの見どころは次の通りです。
 則査窪溝景区
  長海 五彩海 上季節海 下季節海
 樹正溝景区
  諾日朗瀑布 屏牛海 老虎海 樹正瀑布 樹正群海 臥龍海
  火花海 火花瀑布 双龍海 芦葦海 盆景灘
 日則溝景区
  原始森林 天鶴海 芳草海 箭竹海 熊猫海 熊猫海瀑布 
  五花海 孔雀河道 金玲海 珍珠灘 珍珠灘瀑布 鏡海


バス利用には2通りの方法があります。一つが無料の循環バス(左 1日フリー乗車券購入)に乗る方法と旅行会社を通じてバスをチャーターする方法です。右が我々がチャーターしたバスです。3日間使ったトヨタのコースターと同じ機種でした。バスの車体に描かれている183番を覚えておく必要があります。歩いて散策した後に車を探すのに必要だからです。


さっそく183番のマイクロバスに乗って出発です。ガイドさんは空港に着いたときから空港を出発するまで面倒を見てくれました。


我々は、先ずは一番標高の高い長海(3100m)まで車で上った後に降りて来ながら要所要所でハイキングを行なう作戦にしました。したがって車から・・海や・・・瀑布を見ることが出来ましたが登るときは車の左側に座ることをお奨めします。ほとんどのきれいな景色は左側なのです。私は右側に座ってしまいました。(笑) 当然下りは右側がきれいな景色を見ることが出来ます。この湖は屏牛海か老虎海だと思います。


ただし、道路から近くに見える、こちらの諾日朗瀑布だけは時間が遅くなると沢山の人で埋まるので、登っていく途中ですが車から降りて見学することにしました。これが冒頭の写真の諾日朗瀑布です。詳しくは後日紹介いたします。ここから遊歩道を数百m歩いたところでマイクロバスとは待ち合わせて長海まで一気に登りました。


クリックすると地図を表示車から降りて歩いて散策をしたのが次の9回で歩いた距離の合計は約12kmにもなりました。平均で1.3kmでした。薄い緑が車の道で赤いラインが歩いて散策したところです。上の地図と違って上方向が北です。
 徒歩距離 歩いて散策したところ
  460m 諾日朗瀑布
 1380m 長海
  830m 五彩池
 1600m 昼食時 チベットの村
  920m 箭竹海
 1790m 熊猫海 熊猫瀑布
 1510m 五花海
 1340m 珍珠灘 珍珠灘瀑布
 1990m 老虎海 樹正瀑布 樹正群海 
 11820m 歩いた合計距離
九寨溝では湖(みずうみ)のことを海(うみ)と呼び滝(たき)のことを瀑布と名付けられていました。
右の地図をクリックするとgoogle地図を表示します。

これが我々が泊まった九寨溝のホテル [九寨溝 黄龍]


クリックするとGoogle地図を表示こちらが我々が泊まった九寨溝のホテルでした。九寨溝で一番のホテルと聞いていましたが想像をはるかに超えるものでした。上の写真はホテルのイントラネットで表示されていたものです。
ガラス張りの巨大なドームが2つと丸いドームが1つと7棟の住居ビルに加えて大きな付帯設備を持つ巨大な設備でした。右はホテルの航空写真でクリックすると周辺の地域も表示いたします。こちらのホテルに2泊いたしました。
ホテルを紹介いたします。
 名前 九寨天堂洲際大飯店(中国語)
    インターコンチネンタル九寨パラダイス
    InterContinental Resort Jiuzhai Paradise
 住所 四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝市甘海子 
 電話 0837-778-9999

ホテルの正面玄関にあたるホテルエントランス(車寄せ)です。ガラスドームに直結しています。


玄関脇にはなぜか3台の4WDのパトカーが停まっていました。ナンバープレートは9000と9003と0999でした。


ホテルのリムジンはH2、つまりハマー(HUMMER)-Ⅱでした。こちらのナンバープレートに注目してください。00001に00002です。H2はH1の雰囲気を踏襲したフルサイズSUVでありますが軍用車との関連はありませんが前身のH1モデルは軍用車ハンヴィー(HMMWV, Humvee:High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle = 高機動多用途装輪車両)の基本構成部品を共有化した民生仕様の車です。それはアーノルド・シュワルツェネッガーの要望により作られたものでした。


こちらが正面玄関の入口です。石造りはチベットの建物を意識したものだと思います。


玄関を入ると大きなドームの中でした。ドームの中は屋外の雰囲気を作っており池やレストランなどがありました。池には黒鳥やカモが泳いでいました。寒い時期でも屋外の雰囲気で散歩や食事が出来るようになっているようです。このホテルの標高は2700mを越えているので、ドームはなかなかのアイデアだと思います。ホテルに到着してすぐに夕食にするためレストランに向かいました。


これがホテルの住居部分への連絡通路です。夕食の間にチェックインが行われていたのでキーを持って部屋に向かいました。


部屋を紹介いたします。部屋には暖炉もあり雰囲気のある部屋でした。ただし、このクラスの部屋でもシャワー室のみでバス(お風呂)はありませんでした。


部屋からの景色です。緑に囲まれた場所にありました。


みなさん屋外の雰囲気で、食事を楽しんでおられました。


やっぱりチベットと言えば肉料理です。


夜になると雰囲気が盛り上がってきます。標高が高いために屋外だと寒いけれどドームがあるので屋外の雰囲気が味わえます。


九寨溝について初めてビールを飲みました。夕食の時も標高が高いのでアルコール抜きだったので、夜のコーヒータイムに私だけビールをいただいたわけです。結局、上海に戻るまで私以外は安全のためにアルーコールは飲みませんでした。私も九寨溝で2泊しましたが合計3本と控え目になりました。飛行機内の気圧(2300m相当)では感じたことはなかったけれども、確かに標高が2700mだと酔いやすいと感じました。


夜にはキャンプファイヤーのような雰囲気でチベットの踊りが披露されました。観光客の人も参加していました。もしかしたら日本の盆踊り原点はチベットの踊りかもしれないと思うほど盆踊りにそっくりな踊りでした。
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動画にも撮ったのでチベットの盆踊り(?)を是非とも見てください。


朝食も巨大なレストランでした。大きなレストランノ空間カが2つありましたが、そこがいっぱいになるほどのお客さんが入っていました。


私は焼き飯と焼きそばと果物とジュースにいたしました。


2つのドームが見える景観です。朝は霧に覆われていました。


山も霧に覆われて幻想的な景色を見せてくれました。


黄色のマーク( )がホテルの場所です。九寨溝の散策路(薄緑色のライン)の入口まで車で30分の距離で、その車のルートが赤いライン(━━)です。

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黄龍の純白の石楠花と草花たち [九寨溝 黄龍]

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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四川省のチベット地区の黄龍は世界遺産の景勝地で標高が3200m~3600mの散策路に不思議な景観を見せてくれます。日本では3000mの場所は草木も少なく高山植物の世界ですが、黄龍は5000m級の山から流れてきた水が豊富で草木が生い茂っていました。種類も高山植物と言うよりは普通の形態の植物が生えていました。それらの植物たちを紹介いたします。
再掲載を機会に写真をクリックすると拡大するようにいたしました。

もっとも印象的だったのがこの純白のシャクナゲ(石楠花)でした。このシャクナゲの写真を撮ったのは標高3230mでした。
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シャクナゲの花を拡大いたしました。
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少し雰囲気の違うシャクナゲも紹介いたします。
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すこし花が広がっています。これ以外にも小さな花のシャクナゲもありました。
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これはバラ科の野イチゴの花だと思います。こんなに高山なのに日本で普通に見かける野イチゴの花と似ているのが不思議でした。水は豊富なので冬の寒さに耐えられる植物ならば生きていけるのかもしれません。


こちらはキク科のヤブレガサ(破れ傘)の一種のようです。こちらも日本で見かけるヤブレガサに似ていました。こちらでは葉の形から2種類かを見かけました。


水が豊富で苔や小さな草も活き活きと生えていました。
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こちらの花も沢山咲いていました。名前は判りませんが山葵(わかび)に近い環境に育っているような感じでした。花の全体の形はワサビ(アブラナ科)の花に似ています。ワサビと同じように花びらは4枚ですが花びらの並びは一番下の写真とおなじでした。
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水の豊富さが植物からも伝わってきました。
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いろんな苔や地衣類も豊富でした。
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このピンクの花もよく咲いていました。


不思議な4枚の花弁だったので花の拡大写真も掲載いたします。花の形は上の小さな白い花と同じなので種類は近いものなのかもしれません。あの白い花はワサビに似ていると書きましたがワサビはアブラナ科です。アブラナ科といえば代表的なのが黄色い花の菜の花ですが、このピンクの花は菜の花の形に似ていました。この花もアブラナ科のワサビに近い種類のような気がします。

黄龍 飛瀑流輝 [九寨溝 黄龍]


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黄龍ではすでに迎賓池を紹介いたしましたが、黄龍は水に溶けた石灰岩が析出してできた:渓谷沿いに出来た造形です。洞窟ないの鍾乳洞が典型的な石灰分の造形物ですが黄龍ではこのような滝も造りだしていました。この滝は飛瀑流輝と呼ばれています。標高5160mの玉翠山(玉翠峰)を背景にした景観は見事です。再掲載にあたり写真はすべて拡大するように設定いたしました。

黄色がかった乳白色の石灰華の連なりを、白雪を頂いた高山目指して昇る龍になぞらえて「黄龍」と名付けられたそうです。遠くから飛瀑流輝を見た景色です。
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飛瀑流輝を近くからみました。この滝の上に池が広がっており流れ落ちる時に石灰分が析出しこのような滝が出来たのです。 ここの標高は3245mだそうです。
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玉翠峰を拡大してみました。
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飛瀑流輝の上に広がる池です。きれいに透き通った水が印象的でした。
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横から見た飛瀑流輝です。
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流れ落ちる部分を拡大いたしました。
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時間の関係で黄龍は、一部しか見ることが出来なかったのでネットから拝借した黄龍のイラストを2枚ほど紹介いたします。こちらが入口に近い部分です。


こちらが上の部分です。


黄龍 迎賓池 [九寨溝 黄龍]


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再掲載にあたり写真はすべて拡大するように設定いたしました。
成都からのフライトで九寨黄龍空港について最初に訪れたのが黄龍でした。黄龍(こうりゅう 黄龙)は四川省アバ・チベット族チャン族自治州松潘県にある景勝地で「黄龍の景観と歴史地域」としてユネスコの世界遺産に登録されています。絶滅危惧種であるジャイアントパンダや金糸猴の貴重な生息地でもあります。黄龍は、岷山山脈の一部である玉翠山の山頂(標高約5100m)から北に向かって伸びる全長7.5kmの峡谷(黄龍溝)であり、世界有数のカルスト地形です。新生代第四紀に隆起した石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰分の豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい石灰華段(石灰華段丘)をはじめ、黄金色に輝く石灰華の層、そして石灰華の滝や谷が形成されました。
黄龍全体のうち、麓の「迎賓池」(標高3199m)から「五彩池」(標高3553m)までの約3.7kmの区間が風景区として整備されてます。九寨溝と違い黄龍には車道が無く、木製の遊歩道のみです。徒歩で往復するか2006年8月にロープウェイが開通したので下りのみ歩く方法があります。全て往復すると4時間(上り2.5時間、下り1.5時間)かります。景観を考慮してロープウェイの2駅はいずれも遊歩道のコースからかなり離れたところに設置されています。こちらに到着した当日であり無理をすると高山病の可能性があることから我々は下の方のみを往復することにしました。
黄色がかった乳白色の石灰華の連なりは、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にたとえられているそうです。同風景区は中国唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとも言われています。
黄龍後寺(仏教)と黄龍中寺(道教)が共存しているそうです。いずれも明代創建で、合わせて黄龍寺と呼ばれています。
水の色は場所によって黄色、緑色、青色、茶色と様々に変化して見え、晴天時は日光と相まって金色に輝くそうです。中でも風景区最奥部にあり黄龍最大の石灰華段である「五彩池」、そして2番目の規模を持つ色彩鮮やかな「争艶池」は必見だそうです。また、「金沙舗地」(標高3281m)は1500mの長さを持つ世界最長の石灰華層として知られています。

この日は成都から九寨黄龍空港に12時過ぎについて川主寺鎮で昼食をとってマイクロバスで写真の黄龍の入口の駐車場に着いたのが15時10分でした。この駐車場で、すでに標高3100mでした。
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ここが、黄龍の入口です。
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遊歩道はかなりの広さがありました。それでもすれちがうのが大変な場所もありました。3000mを越える標高ですが沢山の木や草が生えていました。
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途中には水が入っていない石灰華段もありました。水の多い時期は水で満たされるのだと思います。
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玉翠山(約5100m)もきれいな姿を見せてくれました。
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木の間から石灰華段が見えてきました。
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この辺りが黄龍の迎賓池です。
人を最初に迎えることから、この名前が付けられたのでしょうね。石灰岩の層が地面の傾斜にそって棚田のように連なり、そこに水がたまって黄龍全体で約3400個の湖沼が連なる姿が名前となった龍のウロコのようです。
クリックすると拡大黄龍の名前の由来を調べてみると、黄色いカルスト溶岩で覆われている景観が、金色の龍が岷山の生い茂る木々の間を曲がって登っているように見えることから名づけられたそうです。
この日は晴天で一番手前の池の波紋が印象的でした。この波紋が、どうして出来たの不思議です。
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別の角度からの景色です。
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ここには広い見学スペースが設けられており沢山の人がおられました。
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確かにいろんな色の池がありました。
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クリックすると拡大下の写真が横から見た景観です。このような石灰華段の棚田が日本で見られるのは鍾乳洞の中です。有名なのが右の写真の山口県の秋芳洞の百枚皿ですが、それが太陽の下で、このような大きな規模で見ることが出来るのには驚かされました。
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水は本当にきれいでした。
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遊歩道がすぐそばを通っています。
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ほんとうに不思議な景観でした。
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カルスト台地と言えば鍾乳洞が有名ですが、これだけ大きな規模の棚田が出来るのにも驚かされました。
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昼食を食べたら黄龍に出発、その前の準備は? [九寨溝 黄龍]


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昼食をとった川主寺鎮を出発して1.4kmで、可愛いワンちゃんで出会えた紅星路医療站に立ち寄りました。ここで酸素ボンベと高山病の予防薬を買うためにです。
お店の前に停まっているマイクロバスのトヨタ製のコースター(COASTER)が我々が3日間お世話になった車です。
中国でマイクロバスと言えばコースターと言えるほど浸透していることが今回わかりました。九寨溝と黄龍でコースター以外のマイクロバスは見かけなかったからです。だからナンバプレートの番号を覚えていないと間違えて乗ってしまいます。
こちらの場所は黄龍からの帰りにもトイレ休憩をとらせてもらいました。トイレは有料なので小銭の用意が必要です。ここからホテルまで66.8kmあるのでトイレ休憩は重要です。

これが酸素ボンベと高山病の予防薬である紅景天です。酸素ボンベの中には1.3Mpaの圧力の純度99.5%以上の酸素が14リットル(標準気圧)入っていると表示されていました。一人一本配られました。私は使わなかったので他の人にあげることになりましたが、48時間に使う人で2本を使うことになりました。


高山病の予防薬のパッケージです。紅景天を調べてみると日本でも知られたチベット産の滋養強壮の薬でした。紅景天は、原料のチベット人参(紅景天)の名前からとったものでした。高山病は疲れが禁物なので滋養強壮の薬が予防になるということでした。一人4本分を購入いたしました。一日2本飲むとのことでした。植物としての紅景天は、チベットの海抜3500~5000mという高地に自生しているベンケイソウ科の野生多年生草木だそうです。地表に出ている部分は10cm程度と小型ですが、根や根茎が薬効部分として利用されているそうです。確かにチベットでは古くから高山病の薬としても使われていると書かれていました。


薬屋さんの前の道路です。こちらが昼食をとった川主寺鎮の方向です。昼食を摂った岷江源国際大酒店から、ここまで僅か1.4kmの距離です。レストランからの道順です。
 1.301省道を南西に進む
 2.120县道/红星路を進む そのまま120县道を進む
 3.右折してそのまま 120县道 を進む


こちらが。これから向かう黄龍の方向です。ここから黄龍の駐車場まで39.3kmですが途中で4007mの峠を越えることになります。


チベット族の民家が横にあったので撮らせてもらいました。


薬屋さんの横の土産やさんで珍しいものを売っていました。岩蜂蜜です。台の上の黄色い岩の塊が固く石のようにかたまった蜂蜜なのです。


薬屋さん(診療所)中には大きな酸素ボンベとベットが置かれていました。過去に高山病で観光客の人が8名なくなったと聞かされました。


バスの中にもパンパンに膨れた大きな空気まくらのようなものが2つ積んでありました。鼻に入れるチューブがついていたので医療用の酸素枕と思われました。緊急時のために積んであるようでした。

九寨溝地区での初めての昼食 [九寨溝 黄龍]



九寨溝・黄龍地区で最初の食事は空港の麓のレストランで昼食を食べました。空港の麓と言っても空港の標高が3448mなのでレストランの標高は3000mでした。九寨溝・黄龍地区で初めての食事でしたが標高3000mで食事をするのも初めての経験でした。
  店名 岷江源国際大酒店 
  住所 四川省阿覇州松藩県川主寺鎮
  電話 0837-7252-222

大きな丸テーブルを用意してもらいました。空港を12時半ごろに出て食事がはじめられたのは13時10分ごろでした。


先ずは前菜を5品紹介いたします。これは肉料理です。木の台の上に乗っていたのでチベット独特のものではないでしょうか。


乾燥した海藻のような食べ物でした。


こちらが拡大したもので、ピリ辛の美味しいものでした。海藻のようと説明しましたが陸の物か海の物かはわかりませんでした。


こちらは魚のから揚げです。


セロリをオレンジジュースに漬け込んだものです。これは結構おいしかったので家でやってみる価値がありそうです。酸味の強いオレンジがあうようです。


これは鶏肉のローストです。ここまでが前菜でした。


この高度に来て時間が経っておらず体が高度に慣れていない上に、高度自体も3000mと初めての標高のため念をいれてアルコールはやめてソフトドリンクにいたしました。
私は効果のほどはわかりませんが、精力飲料のレットブル(Red Bull)にさせてもらいました。

下の料理はナマズのような魚の料理です。淡白な身と辛いタレがマッチングしていました。


豚肉と竹の子とアスパラカスの料理です。


ついに出てきました。ヤクの肉です。
ここでは四川料理とチベット料理が出されたようでした。後ろにあるのは七味のような唐辛子の香辛料と生ニンニクです。


セロリと鶏肉の料理です。


これはカボチャです。これは柔らかくてなかなかの一品でした。


見ての通りクルミ料理です。飾り付けがきれいでした。


出てきました。麻婆豆腐です。日本人を意識して注文してくれたのだと思います。ご飯も頼んでくれました。


麻婆豆腐のコクのある旨味を感じてもらうために拡大写真を掲載いたします。なかなかの辛さでした。


こちらはチンゲンサイ料理です。


揚げ豆腐の辛いあんかけです。


これはハムです。普通のハムではなく塩漬けハムです。ビールがあったら合いそうな味でした。後ろの味噌をつけて食べてもいいし、単独で食べてもよさそうな味でした。


青菜の炒め物も出てきました。


これはチキンカツです。後ろの青菜のニンニクを使った炒め物は歯ごたえもあって美味しかったです。


可愛らしい饅頭が出てきました。中身は野菜が主体の具でした。


キノコと鶏肉のスープも美味しかったです。


平麺の下には成都で食べた汁のない担担麺の肉ダレが入っており混ぜると色が真っ黒になる平麺担担麺でした。


最後はやっぱりフルーツです。


雪山梁峠 4007m [九寨溝 黄龍]



黄龍に行くためには4007mの峠を越える必要があります。その峠の名前が雪山梁峠です。峠には上の写真のようにチベットらしい飾りがありました。 峠に板張り展望台が作られるほどきれいな景色を見ることが出来ます。
実は雪山梁峠の標高ははっきりしないのです。日本語のネットで雪山梁峠の標高を調べると4007m 4003m 約4000m 4000m以上 3960m 4200m 4250m 4050m 3900m 4120mといろんな表記がありますが一番多かったのが4007mで2番目が3960mでした。持って行った気圧式の高度計の表示3920mで計測誤差から見て4200mや4250mはあり得ない数値で3900m~4050mの間でであることは間違いないことなら4007mと記載させていただきました。 峠の住所は四川省アバチベット族チャン族自治州松潘県雪山梁です。撮った写真を調べていると4007mと書かれた石碑が写っていたので、やはり公式な標高は4007mのようです。

位置関係を航空写真で説明いたします。右のほうの太い黄色ラインが今回の目的の黄龍の散策路です。黄色のマーク( )が今回紹介の標高4007mの雪山梁峠です。青いマークの川主寺鎮近くの標高3000mの薬屋さん(紅星路医療站)から一気に1000mほど登ってきました。緑色のマークが岷山山脈の主峰の雪宝頂(5,588m)です。水色のマークは5000mを越えるピークです。

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この写真は峠に登って行く最後の段階に岷山山脈の主峰である雪宝頂を撮ったものですが、この写真の左下の赤色の看板があるところが雪山梁峠です。


こちらか、これから進んでいく黄龍の方向です。


こちらが登ってきた方向です。


このように峠に板張りの展望台は広かったです。誰かが雪だるまを作っていました。


峠の展望台から見た標高5,588mの雪宝頂です。 連なっている山脈は岷山山脈だと思います。


今回は400mの望遠ズームを持ってきたので、そのレンズで雪宝頂を撮りました。


雪宝頂の形に似ていますが、別の山です。高くて立派な山なので、こちらも名のある山だとは思います。


こちらも望遠で撮った写真を紹介いたします。


別の方向の写真も紹介します。


険しい山肌の部分もありました。おそらく何億年前の地層が硬い岩になったのだと思います。その海の地層が今は高山なのがすごいです。


こちらも別の方向です。こちらにも高い山々がありました。こちらは黄龍の方向です。


もっとも広角で撮った写真です。5,588mの雪宝頂も、この山々の中にあります。


峠を越えていく方向には曲がりくねった道が見えました。


水色のマーク( )はチベットの5000~7000mの山で、赤いマーク( )は7000mを超える山です。赤いマークの左側のマークはエベレスト(チョモランマ 8848m or 8844.43m )です。赤いマーク郡( )の最も東側が中国とブータンの国境にある山ガンカープンスム(Gangkhar Puensum 7570m)で、その西側にChomolhari Kang(7314m)があります。不思議と高い山は並んでいるように見えます。最も東側の空色マークが黄龍・九寨溝あたりの高い山です。黄龍・九寨溝に近い赤いマーク( )はミニヤコンカ(貢嘎山・7556m)です。

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いきなりヤクに出会えました。 [九寨溝 黄龍]



12時に標高3448mの九寨黄龍空港について麓の標高3000mの場所で昼食にするためにマイクロバスで移動はじめた途端に、急斜面で、いきなり写真の毛の長い牛に出会いました。この毛の長い牛は高山に住む「ヤク」です。ヤク(Bos grunniens)はウシ目ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類で長い毛が特徴です。
ヤクと言えばアニメ「天空の城ラピュタ」でシータが住んでいたゴンドアにいたのが、ヤク達でした。パズーの名せりふ「全部かたづいたらきっとゴンドアへ送っていってあげる。 見たいんだ、シータの生まれた古い家や谷やヤク達を」を思い出しました。
インド北西部、中国の甘粛省やチベット自治区、パキスタン北東部に自然分布しているそうです。高地に適応しており、体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われています。換毛はしないため暑さには弱いそうです。肩は瘤状に隆起しています。鳴き声は低いうなり声であり、ウシの様に「モー」とは鳴かないそうです。
             オス           メス
   体長     280-325cm     200-220cm
   尾の長さ    80-100cm      60-75cm
   肩の高さ   170-200cm     150-160cm
   体重     800-1000kg     325-360kg

3000mの麓に降りるまでの間にも沢山見かけました。ヤクの姿を見て標高の高いところに来たことを実感させられました。野生のヤクは食用の乱獲などにより生息数は激減してしまい、1964年における生息数は3,000-8,000頭と言われました。中国では法律で保護されているそうです。ヤクは2,000年前から家畜化したとされており、家畜個体数は20年前の1993年の集計ですが13,700,000頭と推定されています。


緑のフェンスは飛行場のフェンスです。ヤクが飛行場に入ってくるのを防いでいるのかもしれません。
ほとんどのヤクが家畜として荷役用、毛皮用、乳用、食肉用に使われています。中国ではチベット自治区のほか、青海省、四川省、雲南省でも多数飼育されているそうです。ヤクはチベット語に由来しますがチベット語では雄のヤクだけを指す言葉で、メスはディというそうです。


人家の近くでも沢山飼われていました。
チベットやブータンではヤクの乳から取ったギーであるヤクバターを灯明に用いたり、塩とともに黒茶を固めた磚茶(団茶)を削って煮出し入れ、チベット語ではジャ、ブータンではスージャと呼ばれるバター茶として飲まれているそうです。今回バター茶をいただきましたが、後日、報告させていただきます。チーズも作られていそうです。
食肉用としても重要で、脂肪が少なく、赤身が多く、味も良いため、中国では比較的高値で取引されているそうです。糞は乾かして燃料として用いられ、体毛は衣類などの編み物に利用されそうです。


ヤクはあらゆるところに放牧されており、道路に出てきて車を徐行させたことも2度ほどありました。


初めて大きく撮ることが出来ました。額には飾りがつけれれていました。大切にされている証拠だと思います。所有者の区別のための飾りかもしれません。


この程度の群れで放牧されていることが多かったです。きれいな景色にヤクが似合っていました。


毛の長い山羊(やぎ)にも出会いました。高山性のヤギだと思います。

チベットのワンちゃんたち [九寨溝 黄龍]

今回の再掲載で写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大するようにいたしました。
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四川省チベット族自治区のワンちゃんを紹介します。標高3448mの四川九寨溝黄龍空港について、いきなり黄龍に向かうときに出会ったワンちゃんでした。あまりにもかわいいので撮らせてもらいました。この写真はクリックすると拡大します。

横顔も可愛かったです。この辺りはチベット圏の最も東の端ですが、チベット文化がしっかりと残った場所でした。


近づくまでは箱の中に寝ていましたが、写真を撮ろうと近づくと出てきて甘えてくれました。


黄龍に向かうときに、こちらの薬屋さんで酸素ボンベと高山病の薬を購入します。この薬屋さんの看板犬だったのです。紅星路医療站です。近いうちに行かれる方は覚えておいてください。


薬屋さんの場所を航空写真で紹介しておきます。写真の中心あたりです。マイナスのアイコンを数回クリックしてみてくださいあたりの様子がわかってくると思います。

こちらは九寨溝のワンちゃんです。真白のワンちゃんで娘さんに毛を櫛で梳いてもらっていました。九寨溝にはいくつかチベット族の人の村がありますが、昼食をとったレストラン街(九寨溝で唯一食事が出来る場所)の近くの村で出会いました。
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ワンちゃんをアップさせてもらいました。
この辺りでは羊ではなく毛の長い牛のヤクがいたるところで放牧されていました。写真は撮れなかったのですがヤクの群れの中に2頭の牧羊犬がいました。このワンちゃんも将来は牧羊犬になるのかもしれません。


チベットを感じさせてくれる風景でした。カラフルな旗(のぼり)がチベットの特徴です。
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この航空写真の中心のあたりが白いワンちゃんを撮ったところです。こちらの航空写真もマイナスのアイコンを数回クリックしてもらいたいです。理由はクリックするとわかると思います。


九寨溝 樹正群海(じゅせいぐんかい) [九寨溝 黄龍]



すでに紹介した樹正瀑布から流れ落ちてきた水は樹正群海に流れ込んでいきます。どのあたりから樹正群海はよくわかりませんが沢山の樹がが水の中に生えている場所でした。

近くで見る景観も素晴らしいけれども全体が見えないため、バスが待ってくれていた駐車場の高いところからの写真を紹介いたします。
世界遺産の九寨溝の 三つの渓谷(樹正溝、日則溝、則査窪溝)の内の一つである樹正溝の中でも最も代表的なのが樹正群海です。沢山の小さめの湖が棚田状に並ぶ水系で、 急流の中、石灰岩化した湖底に若木が根付いて柏や松や杉などの 密生林が形成されていて、 まるで川の中に森があるような植生の生態系をもっていることがわかってもらえると思います。


間近で見るとどのような景観なのかをここから紹介いたします。このように樹正瀑布の方からの水は樹正群海に流れていきます。この先に樹正群海があります。すでに樹正群海に入っているのかもしれません。


このような湖が沢山ありました。


樹正群海の方から上流の樹正瀑布を見ています。水が棚田状のところを流れているのがわかると思います。湖そのものが大きな棚田であり、流れがあるところらは小さな棚田が形成されていました。このような景観をトラバーチンといいます。


また大きな湖がありました。でも水がゆっくりと流れているのです。


湖と湖との間には水が流れているのにもかかわらず樹木が生い茂っていました。


樹木の間を水が流れてくる光景です。


上の写真を拡大いたしました。


棚田状になっている典型的な景観でした。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海


水の量に驚かされました。樹正群海は湖であり、川でもあり、樹林でもあり、樹海でもあるところでした。

黄龍までの車窓からの景色 [九寨溝 黄龍]



黄龍に向かう道は約4000mの場所を越えていきます。その峠である雪山梁峠はすでに紹介いたしました。峠からの景色は素晴らしいものがありましたが、峠だけでなくバスの中からの景色も素晴らしかったので、ここでは車窓からの景色を昼食を食べたレストランから黄龍に着くまでを順番に紹介いたします。出発前のレストランの駐車場です。これが我々を運んでくれたマイクロバスです。横に立っている男性と女性の方が運転手さん(男性)と日本語が出来るガイドさん(女性)です。

走り始めてすぐに雪山が見えてきました。この雪山の方向を目指して進んで行きました。


途中では道が崩れているところが1ケ所ありました。


徐々に高度があがっていくのがわかりました。この辺りから酸素ボンベを時々使う方も出てきました。


眼下のチベット族の人たちの村も素晴らしい景色の中に溶け込んでいました。段々畑もこの辺りの景観の一つです。


この辺りから高度計も徐々に4000mに近い数値になってきました。


上の写真と同じ山あたりを撮っていますが、近くの景色は目まぐるしく変わっていきました。


このような道が続きました。


4000m近い場所にも家がありました。遊牧民の方々のテントも沢山ありました。ヤクなどの家畜を放し飼いにしていると聞きました。


こちらが遊牧民の方々のテントです。チベット族の象徴である旗が飾られていました。


道を登って行く途中にも展望台がありました。そこでは、この地域の特徴のある服を着た方がおられました。おそらくお土産を売っているのだと思います。お土産を売っているから民族衣装を着ているのではなく、普通の女性の方も、このような服装の方が多かったです。


険しい谷を挟んで雪山が徐々に大きく見えてきました。


雪山を少し拡大してみました。一番左の高い山が5,588mの雪宝頂だと思います。


道はまだまた続きました。


沢山のバスが走っていました。雪山に近づいてきました。


道はゆっくりと登り続けていました。


正面に5,588mの雪宝頂が現れました。ここで峠が見えてきました。写真の中の左下の赤い看板があるところが、今回の旅で最も高いところであった雪山梁峠です。


峠が見えてからも結構走りました。


峠についてしばしの写真撮影タイムを撮った後に出発しました。


ここからは急速に高度を下げていきます。約900m下りるために道は何度もUターンを繰り返していました。


我々の車は安全運転に徹しているため追い抜かれることが多かったです。


曲がりくねった道と雪山の景色が続きました。


進んでいく方向の雪山もきれいでした。


黄龍の駐車場につきました。沢山の大型バスが停まっていました。


雪山梁峠に登っている動画も紹介します。こちらは黄龍からの帰りに撮ったもので、黄龍側から雪山梁峠への急坂を登っている映像です。


今回紹介した車窓からの景色は青色マークの川主寺鎮から黄色の太いラインの黄龍散策路入口まででした。この日は黄龍を見た後に同じ道を通ってホテルを目指しました。

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九寨溝 日則溝群海 と 鏡海 [九寨溝 黄龍]



今、中国観光の中で最も人気があるなかの一つである中国・四川省チベット自治州にある九寨溝は大別すると則査窪溝と日則溝と樹正溝の3つに分かれます。先ずは午前中に則査窪溝を見て昼食をとりました。
午後から最初に日則溝方面に行き、その後に帰る方向の樹正溝を見ることになりました。日則溝には次のような、すばらしい景観のところがあります。これらは標高の高い方から順番に記載しております。
  原始森林 天鶴海 芳草海 箭竹海 熊猫海 熊猫海瀑布 五花海
  孔雀河道 小金玲海 大金玲海 珍珠灘 珍珠灘瀑布 鏡海 日則溝群海 
距離のある原始森林と天鶴海と芳草海は今回は省略して先ずは箭竹海までバスで上ることになりました。箭竹海からバスで下りながらポイント・ポイントでバスから降りて、遊歩道を歩いて散策するのですが、時間の関係で、すべての景勝地を歩きながら見れるわけではありませんでした。ここで紹介する鏡海もバスからの景色となりました。いずれの写真もバスが道を登りながらの景色で標高の低い方から順番に掲載しています。水に溶けている石灰分が析出して棚田状になった部分に草が茂って出来た景観のようです。別の言い方をすれば、鍾乳洞の中で起こっていることの巨大現象が太陽の元で起こって出来た景観なのです。

鏡のような池と池の間には幾重にも小さな滝がありました。やっぱり車を降りて見てみたい景色でした。でも一日で九寨溝をほとんど回るので仕方ありません。


木の間から鏡のような湖と滝が何度も現れました。ここまでは鏡海と諾日朗瀑布の間の日則溝群海だそうです。(2001年夏から四川省の成都市の西南交通大学で教鞭をとっておられるkm45さんからコメントをいただきました。) 


鏡海は、大きかったです。大きな湖もあるし棚田のように幅の狭い湖もありました。


この辺りが一番大きな湖でした。


鏡海の一番上流側は湿原のように草が覆ってきました。


湿地にに近づきました。鏡海は日則溝の中で最も大きな湖の上に、いろんな景観を見せてくれる湖でもあります。


湿地を過ぎるとこのような景観になりました。単なる傾斜した岩肌の車窓の景色のように見えますがトラバーチンと呼ばれる石灰分再結晶した岩肌なのです。この岩肌に全体に水が流れている雄大な光景なのです。こちらではいろんな景色に出会えます。ちなみに九寨溝で最初に紹介した諾日朗瀑布もトラバーチン滝なのです。巨大な鏡海全体もトラバーチンで出来た景観なのです。もっと大きな目で見れば九寨溝の水が流れる数十キロの長さがトラバーチンなのです。


この航空写真が鏡海の全体像です。写真をクリックするとGoogle航空写真を表示しますが、航空写真でなく地図が表示されてた場合はアイコン「航空写真」をクリックしてください。右の建物が昼食をとった九寨溝諾日朗観光センターで、ここから湖に沿って西側(左側)に移動しながら撮った写真を順番に掲載いたしました。最後の写真で紹介した景観は左端の部分です。傾斜を水が流れ落ちる場所がわかると思います。
クリックすると大きな航空写真を表示
より大きな地図で 九寨溝散策道路 を表示

今日、帰国します。 上海→羽田のフライトの写真を追加 [九寨溝 黄龍]



今日、中国から帰国します。今回は5月22日から5月29日までの8日間と最近でも最も長い海外滞在となりました。
今日は12時50分発 JL82便で上海の虹橋空港から羽田空港に飛びます。
上の写真は5月27日に訪れた九寨溝(九寨沟)で最も水の色がきれいと言われている湖、五花海です。
日本を出発してから新しいカメラのEOSでの撮影枚数は5057枚となりました。今までのG10での撮影枚数は787枚です。写真の整理は枚数が多いため今度の土曜日(6月2日)、日曜日(6月3日)までは難しいため本格的な掲載は6月2日からとさせてください。すでに5月24日のランチは掲載しています。→ポチッ

中国に来ている間は皆様へのnice訪問が出来ませんでした。中国全土のインターネットのシステムのためだと思いますが私のアクセスがSo-net会員と認識されないようなので、下のようにniceのアイコンが表示されないためにアイコンのクリックが出来ませんでした。


コメント欄もSo-net非会員向けの表示となっていますが、名前、URL、画像認証は空欄でも支障はありません。つまり実質的に支障があるのがniceのアイコンが出ないことなのです。不思議なことに時々ですがniceのアイコンが出ることもあります。ただし今回はまったくありませんでした。そのために8日間はnice訪問が出来ませんでした。



2021年05月08日追記 タイトル:機内の写真を追加しました。
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こちらが上海からの帰国のフライトの搭乗券です。この時は成田空港ではなく羽田空港行きでした。

こちらが搭乗したJL82便の飛行機です。
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最近は食事の前のお酒はシャンパンにしていますが、当時はビールがほとんどでした。
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食事の写真も紹介します。少し長い旅行だったので上海でも和食にしましたが、機内でも和食を頼んでしまいました。
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でざーとはアイスクリームでした。帰国便でも気圧式高度計で機内圧の変化を記録していたので、すぐに羽田に着いてしまいました。
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