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八ヶ岳の別荘地を散歩しているとオレンジ色(朱色)のツツジが林の中にひっそりと咲いていました。ツツジの種類は多いので名前の特定は難しいけれども、標高が1600mの八ヶ岳の高原なのでレンゲツツジの可能性が高いと思います。写真はクリックすると拡大します。
レンゲツツジ(蓮華躑躅)はツツジ科ツツジ属の落葉低木です。この植物は有毒であることも有名です。牛や馬にとっても有毒なため他の植物は食べてもレンゲツツジは食べ残すので、レンゲツツジの群生地になっている牧場が多いことから別名ウマツツジやベコツツジと呼ばれています。
まだ群生する理由がわからない昔の話だそうですが、広島県の放牧地でレンゲツツジの群生地があったことから天然記念物として周辺に柵をめぐらせたことがあったそうです。その結果、牛が柵の中に入れずレンゲツツジの間に隠れていた高木性の樹木が食害を免れ、次第に大きく育ってレンゲツツジは衰退の一途をたどってしまったこともあったほどだそうです。日当たりの違いだと思いますが、右下のネットでのレンゲツツジに比べると少しかよわい感じでした。
  界  : 植物界 Plantae
  門  : 被子植物門 Magnoliophyta
  綱  : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
  亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
  目  : ツツジ目 Ericales
  科  : ツツジ科 Ericaceae
  属  : ツツジ属 Rhododendron
  種  : トウレンゲツツジ Rhododendron molle       群生写真(ネット)
  亜種 : レンゲツツジsubsp. japonicum
  名前 : レンゲツツジsubsp. japonicum
  学名 : Rhododendron molle subsp. japonicum
  英名 : Japanese azalea
  別名 : ウマツツジ  ベコツツジ

このツツジが咲いていたのは、このような自然林の中でした。多くの草木が育っていることから、レンゲツツジはかよわい感じで、群落になっていないのだと思います。写真はクリックすると別画面で拡大します。