2016年3月26日は安徽省の蕪湖から沪渝高速公路(滬渝高速道路)を通って上海に来ましたが、最後の料金所である徐涇収費站を通過してから大渋滞となりました。いつも平日の通勤時間帯にあたる夕方に地方から上海に戻って来ることが多く、渋滞にはうんざりしていました。この日は土曜日だし昼ごろなので多少はましではないかと期待していましたが、見事に期待を打ち砕かれてしまいました。
上の写真は何気ない渋滞の景色ですが気になる標識が2枚あるので拡大いたしました。写真の左右両端の標識です。ある種の車が上海に入るのを規制しているものでした。
さらに標識だけをそれぞれ拡大してみました。
標識の説明には「2005年前的国Ⅱ标准汽油车」と書かれていました。「标准汽油车」はレギュラーガソリン車なので、2005年以前の排ガス基準「国Ⅱ」のガソリン車は上海に入れなくて、ここで高速道路から降りるように指示していると思われました。「国Ⅱ」は「ユーロⅡ」に相当します。
この車の規制は深刻な大気汚染のための対策で、2015年12月14日に上海市交通委员会/上海市环境保护局/上海市公安局によって施行されました。S20と呼ばれる外輪道路の内側には入れないようです。
上海には、もう一つ、車の通行の制限があります。上海のナンバープレート以外の車は7時~10時と16時~19時は上海市内の高速道路を走ることが出来ないのです。ただし一般道路は走ることが出来きます。これはかなり以前からあった規制で、地方から上海に戻って来る場合は上海に近づくと高速道路を降りて一般道路を走るのですが、一般道路が地獄の大渋滞になるのでした。上海のナンバープレートとは「沪」と書かれたものですが、その中でも市街地に相当する「沪A、沪B、沪D、沪E、沪F」が走行できるのです。上海の車であっても、郊外を表す「沪C」等は外の省のナンバープレートと同様に規制されます。ちなみに「沪」は日本の漢字では「滬」です。「沪」をYahoo翻訳で中国語→日本語とすると「上海」になりました。
一番目の「外省市号牌」が上での説明した対象車です。
二番目の「出祖空车」は空車のタクシーだと思われます。
三番目の「实习车」は実習車のようです。
これのもとになった規制は2002年12月16日から始まったようです。
下に「除周六、日法定假外」と書かれているので、土曜日(周六)や法廷の休みは対象外、つまり平日のみの規制です。
黄色いマーク(