写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。


以前に予告した通りに2016年3月16日に行った12ケ所の神戸北野異人館を紹介したいと思います。12ケは上の3つのチケット(パスポート・チケット)で回りました。異人館はそれぞれグループを組んでいるようですべてを廻れるチケットはありませんでした。最初の黄色いチケットは三宮駅から異人館に向かう途中のチケット売り場で購入しました。青いパスポート・チケットは異人館・うろこの館のチケット売り場で購入いたしました。下の2館券は異人館・風見鶏の館のチケット売り場で買いました。
 左上 Ⓐ→Ⓒ 3館のPASSPORT 神戸・北野公開異人館
 右上 Ⓓ→Ⓙ 7館のPASSPORT TOUR DE KOBE (KITANO・IJINKAN)
 下側 Ⓚ→Ⓛ 2館のチケット   風見鶏の館 2館券

この時に廻った12ケ所の異人館をプロットした地図です。Ⓐ→Ⓛの順番に見学させてもらいました。先ずは今回の記事ではオランダ館を紹介したいと思います。オランダ館は単に「オランダ館」ではなくて「香りの家オランダ館」と名前が付けられています。今回、入らなかった異人館の一部はレストランや美術館として利用されています。 
 Ⓐ オランダ館        旧オランダ総領事邸 旧ヴォルヒン邸
 Ⓑ デンマーク館       旧ヨハン・フラウベルト邸跡
 Ⓒ オーストリアの家     旧W.クンツェ邸跡
 Ⓓ うろこの家/うろこ美術館 旧ハリアー邸
 Ⓔ 山手八番館        旧サンセン邸
 Ⓕ 北野外国人倶楽部     旧フリューガ邸
 Ⓖ 坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸
 Ⓗ ベンの家         旧アリソン邸
 Ⓘ 洋館長屋         旧ボシー邸
 Ⓙ 英国館          旧フデセック邸
 Ⓚ 風見鶏の館        旧トーマス邸
 Ⓛ 萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅→→→→→→


こちらがオランダ館を門の外から見た景観です。オランダの服を着た方が案内をされていました。12ケ所の異人館を廻ってみて、最も観光に来られた方に対して熱心に対応されていたことが判りました。それが「香りの家」と名付けられているところにも表れているのだと感じました。


中に入って門の方を見た景観です。


こちらが玄関です。オランダの総領事が住んでいた家にしては、玄関が意外と小さいと感じましたが、これはほかの異人館にも共通したことでした。神戸に住んでいた外国人の上流階級の人達のセンスの良さを感じました。
建物は2階建ての木造建築は、大正中期の寄棟造りです。オランダ王国の総領事邸(G.M.Kruissink consul general)として使用され、その後ロシア革命をきっかけに来日した I.Sヴォルヒン氏が住んでいたものを、1987年1月よりから「香りの家オランダ館」として一般公開されたそうです。


オランダ館の南側の壁と庭です。


内部を紹介します。こちらがリビングです。約90年前となる1920年代に神戸で暮らしていた外国人の生活が伝わってくるような空間でした。置かれているピアノは約200年前のイギリス製の足踏み自動演奏ピアノです。足でペダルを踏み空気を送って演奏するそうです。20種あるミュージック・ロールペーパーを取り替えていろんな曲が演奏されたようです。


こちらがダイニングルームです。


こちらは台所です。こちらにもテーブルがあり朝食などは古都らで食事をされたのかもしれません。お客様が来た時には、こちらで料理が作られて、上の写真のダイニングに運ばれたのでしょうね。


こちらのコンロで料理したのだと思います。当時の料理器具も興味深いものがありました。


こちらの階段で2階に上がりました。この吹き抜けの階段は大正ロマンをあらわす代表的な哲理が付けられていました。西洋人によって作られましたが和風の雰囲気が残されたものだそうです。
右の廊下の奥がメイドルームで、隣が浴室です。浴室前の廊下は右に傾けて作られていました。水が流れ出るのを防ぐ工夫のようです。


こちらはメイドルームで、ベッドの上には子供の服が展示されていました。メイドルームの家具はすべてオランダ製でした。オランダ館全体としてはイギリス製とオランダ製で構成されていました。この部屋のシャンデリアは「エンゼルのほほえみ」と題する世界的名作でした。


こちらは浴室です。こちらのバスルームは部屋の一部として使用され、その中でもロイヤルドルトンの洗面台は非常に高価なものでした。テーブルはウォシングテーブルと呼ばれ、この上に洗面器を乗せて使用されたそうです。


2階から1階を見ました左に玄関があります。


総領事の執務室です。


執務室に置かれていた古いタイプライターが印象的でした。


こちらが寝室です。


ベッドの上には当時の服が置かれていました。


胸元の飾りが見事なので拡大写真を掲載いたしました。


こちらはサロンとして使われたそうです。当時、周辺には外国人が外で集まる場所がなかったことから、このように家の中に社交の場が設けられたそうです。こちらのバラのシャンデリアは現在では見ることが出来なくなったものだそうです。


サンルームに置かれていたミシンも印象的でした。写真をクリックするとコントラスト調整した写真を掲載いたしますので、ミシンがSINGER製であることが分かってもらえると思います。


タイトルで「自分だけの香水を作ってくれるオランダ館」と紹介させていただいたのがこちらの写真に関係しているのです。右の方が私のためのオリジナルの香水を作ってくれているのです。これが人気だ沢山の女性の方が席に座って自分の香水が作られるのを待っておられました。


香水を作るためのアンケートに自分の趣味や好みなどを記入すると、それに基づいてオリジナルの香水を作ってくれるのです。
質問項目は血液型、星座、年齢、好きな色、好きな素材、好きな果物、好きな音楽、好きな香水、好きな花、好きな服装、使用している香り、好きな香りと苦手な香りです。


アンケートの中の「好きな香りと苦手な香り」は瓶に入った5種類の香りを嗅いでみて一番好きな香りと、2番目に好きな香りと、一番苦手な香りを選んで明に張られている色を記入するのです。


アンケートを見ながら私の香水を調合していただいているところです。調合されている方はブレンダーと呼ばれています。香水に関しては調香師とも呼ばれています。JR東海も、このオリジナル香水をテーマに「世界でたったひとつの香りが、迎えてくれる。」オランダ館をPRされていました。
出来上がった香水が付けられた香り棒を持ってブレンダーの方と記念撮影をさせていただきました。


このはこの中に出来上がった香水が入っています。値段は3350円(税込)/9ccでした。中・高校生の場合は1620円/6cc(税込)で提供しているそうです。


いろんな有名人の方の記念写真が飾られていました。箱の色は違いますが、現在、真田丸にも出演されている斉藤由貴さんが手に持っているのも香水の入った箱だと思います。このオリジナル香水はかなり以前から行われていたものと推察いたしました。


箱を開けると香水の瓶が現れました。


可愛らしい香水の瓶を紹介します。これが世界でたったひとつだけ香りの、私だけの香水です。瓶のラベルにオリジナル香水の文字が読み取れると思います。


香りの家オランダ館、デンマーク館、オーストリアの家のチケットであるパスポートの中にもアンケート用紙がありました。ホームページで確認すると売店では次のオランダ館特製香水も2270/9cc(税込)も販売されていました。
  神戸の夕ぐれ    シトラスノート
  オランダの香り   フローラルノート
  六甲からのそよ風  グリーンノート
  絹のドレス     オリエンタルノート
  香りの家オランダ館 ウッディーノート


こちらか、そのアンケートのページです。事前に書いておくと、その場で迷わないかもしれません。ただし、「好きな香りと苦手な香り」だけは実際に嗅いで書くので事前記入は出来ないです。


オリジナル香水を買うと、こんなポスターもいただきました。