この建物は今から86年前の1926年にフランス租界地区のフランス倶楽部として建てられ、今は花園飯店(オークラガーデンホテル上海)としてロビー・会議室・レストランとして利用されています。花園飯店の日本食店の朝食はすでに紹介いたしましたが、ホテルの中の中華料理店やビュッフェ形式でも朝食を食べることが出来ます。朝食ビュッフェは、この86年前の建物の中にあるコーヒーショップROSEで食べるので、今回(2012年2月23日)の朝食はビュッフェを選んでみました。

料理が並べられている部分です。部屋の中央に料理が並べられていました。


各テーブルにはお店の名前であるバラ(ローズ)が飾られていました。窓枠や柱などはフランス倶楽部時代の雰囲気が残っていました。


ビュッフェには洋風、和風、中華風のものが並んでいましたが、軽い食事にしたかったので選んだのがこの3品です。これは「うどん」です。つい、食べたものだけはフランス倶楽部の雰囲気ではないものを食べてしまいました。


和風の麺としては「うどん」以外には蕎麦と素麺が置かれていました。蕎麦も食べました。天婦羅は自分で好みで乗せるのでなしでもOKです。


上品な焼き飯があったので、そちらも食べました。


食事の後は紅茶をゆっくりといただきました。


コーヒーショップ前のロビーには昔の雰囲気が残っていると思います。正面がROSEの入口です。


ROSE前のロビーからは2階に階段が2本登っていました。


2階に上ってみました。柱の多さが昔の建物を感じさせてくれます。


下の写真が左の見取り図の赤い矢印から撮った2階のロビーです。
今も宴会場として使われている各部屋はドアが閉まっていたので紹介出来ませんが、全ての宴会場は86年前のフランス租界時代のフランス倶楽部の遺構を完全に再現した空間で、昔の雰囲気を味わうことが出来るそうです。奥の扉の向こうが一番大きなグランドボールルーム(GRAND BALL ROOM / 百花庁)です。昔の上海の雰囲気が減っていく中で貴重な存在になってきているのだと思います。