上海にに来て1日目の日本食の夕食を紹介いたしましたが、今回は2日目の上海料理の夕食を紹介いたします。2013年1月25日でした。中華料理は辛い味や濃い味が多い中で上海料理は素材の味をいかした上品な料理です。先ずは前菜の3品を紹介いたします。これはピーナッツです。日本の枝豆に相当する前菜で、これを選ぶということはお酒を楽しむことを前提とした夕食ということなのです。飾り付けも生の花が使われるなど高級な上海のレストランという雰囲気を出してくれています。

2品目の前菜はクラゲです。写真では判りにくいのですが厚肉のクラゲで、好みでタレにつけて食べます。このクラゲは普通ではちょっと味わえない美味しさの料理でした。
こちらのレストランの器はすべで白磁に統一されていました。料理だけでなく器も見てほしいです。


上の写真ではクラゲの食感が判りにくいと思いましたので拡大写真を掲載いたしました。普通ではちょっと味わえない厚肉の食感を伝えることが出来たでしょうか。クラゲの好きな人にとっては素晴らしい一品ではないでしょうか。


そして3品目の前菜のサラダです。中華料理でもサラダが普通に食べられる時代になってきました。最近よくサラタ゜が出てくるようになった気がします。


この日はシーフードを中心にした上海料理にすることを決めていたのですが、いきなり出てきました。大きな爪の蟹料理です。これ美味しいです。


中華料理出外せないのが鳥料理です。こんがりとローストした身をタレにつけていただきます。中華料理はいろんな地域の料理があります。それらで有名な中華料理を四大中華料理とか八大中華料理、さらに十大中華料理と呼びます。区別には諸説ありますが一般的に山東料理と江蘇料理と広東料理と四川料理を四大料理と呼びます。浙江料理と福建料理と湖南料理と安徽料理を加えたのが八大中華料理です。さらに北京料理と上海料理を加えたのが十大中華料理と呼ばれています。


上海は紹興市に近いことから、この日のお酒は紹興酒にいたしました。我々は中国のお酒と言えば紹興酒を連想いたしますが、広い中国からみれば紹興酒は一地域のお酒にすぎないのです。確実に紹興酒を飲むことが出来るのは上海や杭州の周辺地域なのです。 銘柄は有名な古越龍山を選びました。そして飲みやすい8年物にいたしました。


お互いに半強制的に乾杯をしながら飲むのが中国流ですが、上海などの都会では一人で自由に飲むのが浸透してきました。今回も、このようなセットが一人一人におかれました。中国ではお酒を一人で飲むのは失礼にあたると言われていましたが上海などはそのような感覚はなくなってきているのです。乾杯をしてもいいし一人で飲んでもいいのです。まさに日本流、欧米流に飲み方が変わりつつあるのです。


紹興酒は日本酒のように温めて飲みます。中国での呼び方判りませんが、まさに徳利(右)と、お猪口(左)です。徳利には工夫がされていました。少なくなっても冷めないようにお湯の入った器に徳利がおさまるようになっているのです。私は初めての経験ですが頻繁に上海に来ている人は最近増えたきたと話していました。


実は、もう一つ初めての経験がありました。それは食べる箸と取り箸の二種類が置かれていることでした。料理と一緒に取り箸や大きなスプーンが出てくるのは普通ですが、各自にも取り箸がおかれているのは初めてでした。ただし今回は各自に出てくる料理が多かったので、そんなに活躍はしませんでした。


ついに出てきました。中華料理の高級食材の代名詞である干しアワビ(乾鮑/干鮑)の姿煮です。これは何度食べても美味しいです。


美味しさを感じてもらうために切った断面のアワビを紹介いたします。煮込んだ汁はこれまた美味しいのです。


大きな活き海老の料理も出てきました。香ばしく焼かれていました。実は焼くというのは中華では珍しい料理方法です。


美味しさを感じてもらうために、こちらも拡大写真を掲載いたしました。伊勢海老ほどではないけれども、この海老は本当に大きかったです。


緑の野菜もいただきました。鮮やかな緑の野菜です。


締めは御飯物か麺類ですが、今回は先ずはお粥が出されました。


そしてもう一品が炒飯です。
シンプルですが美味しそうに見えませんか。美味しいのです。


そして半透明の白玉団子のデザートです。うすい甘みの定番のものですが、上海らしい上品な味わいのデザートでした。


最後はフルーツです。これは注文しなくても出てくるサービスのフルーツです。


店名を紹介いたします。上海市浦東新区陸家嘴環路1000号にある匯豊大厦の隣にあるビルです。大厦は日本ではビルディング(ビル)の意味です。
  店名 富淳飯店 Fortune Restaurant
  住所 上海市浦東新区金洲街 中国民生銀行大厦