最初に席に座った時の目の前の膳の上が冒頭の写真です。
すばらしい障子と部屋の大きさを実感してもらうために3方向の写真を掲載いたしました。18畳の広さでした。18畳(6×3)は畳の大きさにもよりますが約30㎡(江戸間27.864㎡~京間32.832㎡)です。66分の18なので、うれしいことに大広間の27%のスペースを提供していただいたことになります。
私の背中側にある床の間です。評判の大広間と言われるだけのつくりでした。
部屋の両側には縁側があり障子を開けると雰囲気のある庭の景色を楽しむことが出来ました。写真の左側の障子の中で夕食をいただきました。大広間の縁側が、また雰囲気を盛り上げてくれました。
中庭側から見た大広間です。正面に見えるのが大広間で障子が閉まっているところで夕食をいただきました。
料理の紹介に入りたいと思います。先ずはアナゴが入った先付です。
そして海老などが入った、6品の前菜が並べられていました。小田原に近いことから蒲鉾が入っていました。緑の豆が練りこまれた上品な蒲鉾でした。
こちらがお造りです。新鮮な素材の刺身でした。駿河湾の生シラスが地元感を伝えてくれていました。車海老など、どの刺身も新鮮でおいしかったです。
これだけ料理が並ぶと、やっぱりビールです。箱根のラベルが張られたビールが、場を盛り上げてくれました。このビールは市販されておらず、箱根の宿だけで飲むことが出来るそうです。クリックするとラベルを拡大します。
台物は、お肉の陶板焼きです。美味しい肉と一緒に少量づつ、いろんな野菜が食べれるのは嬉しいです。野菜はエノキ茸、舞茸、椎茸、玉葱、アスパラ、人参、じゃが芋で、バターの味で食べるのです。
焼き物は佐原の西京漬けでした。こちらにも一緒にいろんな料理が付けられていました。
中皿としてはアワビが入った一品でした。沢山の食材が使われているのがこちらの特徴なのかもしれません。どの料理にもいろんな食材が使われていました。アワビ、湯葉、葉生姜、さやえんどう、玉子、素麺ともう一品が入ったものに写真のように目の前でツユをかけていただきました。
揚げ物としては白身の魚をメインとした天婦羅が出てきました。毎月、変わったメニューになっているようです。ふんわりとした白身の魚に皮つきの小芋が印象的な一品でした。
料理の最後は小芋とお菜とつぶ貝の煮ものでした。素朴な味わいなところが良かったです。出された順番に先付→前菜→お造り→台物→焼き物→中皿→揚げ物→煮物→ご飯物→香り物→菓子と、いずれも素材にこだわった上品な味わいでした。
最後に炊き込みご飯と香り物が出た後にデザートの水菓子が出ましたが、話が盛り上がって写真を撮り忘れてしまいました。並んだビールの1.5倍くらいは飲んだと思います。部屋に戻ってさらにビールを追加いたしました。