2017年2月17日の朝に家内が散歩に出て帰ってくると近くの雑木林の方向から動物の鳴き声が聞こえるというのです。家の近くの雑木林の中にいる動物と言えは雉(キジ)か兎(うさぎ)くらいです。ネットで確認した兎の鳴き声とは違うようでした。あとはキジの声になるので、前に録音したキジの鳴き声を聞いてもらうと似ているけれとも少し違うような気もするとのことでした。私も雑木林の方の謎の鳴き声を聞きに行き、それが何の音であるかがわかりました。それが上の写真と関係があるのです。この送電線は房総変電所と新京葉変電所をつなぐ房総線ですが、現在送電線の交換工事が行われていてその工事と、この日の天気が関係していたのです。鉄塔が写った写真と動画は全て2017年2月17日に撮ったものです。
参考にキジの鳴き声を紹介します。音声バーの右端の►ボタンを
動物の鳴き声と思われた音はキュンキュン(またはヒュンヒュンあるいはチェンチェン)という感じの音でした。前々回の記事で紹介しているように50万ボルトの超超高圧送電線の電線を交換工事が行われているのです。
そこで送電線沿いに散策をしながら動画を撮りました。風は左から右に吹いています。送電線のたわみから、かなりの強風だとわかってもらえると思います。風の音で聞きにくいと思いますが、送電線同士の接触音であるキュンキュンが確認できると思います。是非ともプレーボタン( ► )をクリックしてみてください。強い風も感じてもらえるかもしれません。聞こえる音は「カメラにあたる風の音」と「送電線の風切り音」と「送電線同士の接触音」ですが、2分13秒ごろから「下校時の子供たちの声」も聞こえます。
左から右方向に強風が吹いていることが分かってもらえると思います。
これが4本のケーブルを束ねているスペーサーです。ケーブルに巻き付けられているのは風騒音防止および雪害対策のためのスパイラルロッドです。
このように4本で構成された送電線を4導体送電線と呼ぶそうです。電圧が高くなるほどコロナ放電防止などの観点から導体数を増やします。
写真を撮っていても体が流されるほどの強風だったので、これは「春一番」だと感じたため、家に帰ってネットで調べてみると予想通り「春一番」でした。2017年の「春一番」は2月17日でした。
千葉での瞬間最大風速は21.7m/sとのことですが、これは地上での風速なので100mの高さでは地上の2倍以上の風速であった可能性があります。風圧も相当なものだったと思います。次の建物に対する風荷重(風圧力)の計算式は建築基準法で規定されているものです。下記のグラフからも高いほど風速が速い傾向にあると想定されていることが判ります。ベルヌイの定理でも判るように4倍の風圧力は2倍の風速を意味します。
2017年2月17日に「春一番」が吹いた記事を枠内に転記いたします。
関東地方で「春一番」4月並みの暖かさ なだれや融雪などに注意Yahooニュース 2/17(金) 10:33配信きょう17日の午前、気象庁は関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。昨年より3日遅い観測。
きょうの関東地方は、サハリン付近にある低気圧と日本の南海上にある高気圧の影響で、南寄りの風がやや強く吹いている所がある。茨城県と千葉県の太平洋側や伊豆諸島、相模湾を中心に波が高くなるため、船舶や交通機関の乱れには注意が必要だ。
なお、きのう(16日)は九州北部地方で、けさは北陸地方で春一番の発表があった。
また、気温は朝から高く、日中は各地で4月並みの暖かさとなる見込み。関東北部の山沿いなど、積雪の多い所では雪解けが進むため、なだれや落雪などに十分な注意が必要となる。
関東地方での17日午前10時までの最大瞬間風速は以下のとおり。東京 18.0メートル(午前9時10分)
千葉 21.7メートル(午前9時17分)
横浜 19.1メートル(午前7時33分)
【春一番】
春一番は、立春から春分の間に低気圧が日本海を進み、暖かな南風が強く吹き、前日より気温が上昇した最初の日に発表される。気象庁では、九州から関東にかけて春一番の発表をするが、基準を満たさず発表されない年もある。