写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

みんこさんの記事「恐るべしっ!!ゲルメルバーン!!」を拝見してこの記事を掲載することにしました。小規模ですが「恐るべしっ!!ゲルメルバーン!!」のなかで話題になっていたケーブルカーと同じタイプのものが中国にもあったからです。
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万里の長城と言えば八達嶺が有名です。高速道路が出来たおかげで北京から1時間ほどで行ける場所となり沢山の人が訪れています。北京に観光に行かれた方はほとんど八達嶺に行かれたと思います。八達嶺は整備されており、中国を感じさせられる迫力のあるすばらしい場所です。八達嶺には今までに2回(3回かも)行く機会がありました。今回は少し遠いけれど初めて司馬台と呼ばれる場所に行って見ました。北京から北東に120kmの場所にあります。霧で全貌が見えませんが断崖の上にありました。八達嶺ほど改築整備されていませんが、残されているままに近いのも魅力の一つだと思います。長城の両側が崩れたままなのが迫力を増しています。(ちょっと危険だけど)

朝、7時にホテルを出で長城の上に立てたのが10時31分でした。途中で事故渋滞のために30分くらいロスしたことを考えても3時間はかかります。ゴンドラに乗ってから長城の上に立てるまでは40分でした。八達嶺の場合は要領よく行けば北京を出てから1時間後には長城の上に立てるのとは大きく違います。

この写真で断崖の上に長城が建っていることが実感してもらえると思います。山の稜線の四角い建物が、のろし台です。いつもは写真をクリックすると拡大するように設定しているのですが、今回は雨と霧で、いずれの写真も解像度が低いためクリックしても拡大しませんが、雰囲気を味わってもらうため沢山の写真を掲載させてもらいました。この写真は、ゴンドラから撮りました。


長城の上から下を覗いた景色です。この程度、覗き込むのが精一杯でした。霞んで見える建物が、あとで紹介するゴンドラの降り場とケールカーの乗り場です。ここでゴンドラからケーブルカーに乗り継ぐのです。ケーブルカーを降りても長城まではかなり歩かされます。いい運動になります。


ここは最初にゴンドラに乗ります。ここのゴンドラは昔の遊園地の乗り物のようです。私が最初のお客でした。前に乗っているのはここで働いている人たちなのです。約30名くらいだったと思いますが我々が来るのを待っていました。客が来ると初めてゴンドラ動かして従業員の人が一緒に登るのです。霧で霞んでいますが山の上に長城が見えます。オープンで上のひさしは風て役にたたないため傘をさしてこのゴンドラに乗りました。


さらにゴンドラの写真を紹介いたします。


これがゴンドラです。かーかさんからの質問に答えるためにゴンドラの写真を掲載いたします。前後に椅子があるので二人が乗れますが、狭いので現実的には一人乗りと考えてもらった方がよさそうです。


長城の上から見たゴンドラです。写真の真中に連なった点々がゴンドラです。ジェットコースターとは少し違う迫力がありました。是非、乗ってみてください。クリックするとゴンドラがよく見えると思います。


ゴンドラの次はケーブルカーです。椅子に座ると下向きになるので立って上を見ていることをお薦めします。このケーブルカーに乗った人は全員、そうしました。


ケーブルカーから下向きに撮った写真です。ここは欧米の人が多かったです。下の建物が乗り場兼レストランです。


登っているケーブルカーから撮りました。ケーブルカーと言っても一本のロープを巻き上げるタイプなんです。なんとなく怖いです。ロープは意外と細いです。


上に着いて巻き上げ機を見て、さらに恐ろしくなりました。細いロープの上に、もしブレーキが壊れたときのことを想像してしまいました。この機械に命を預けていたのです。下りは歩くことにしました。
運転員の人は上にいるのです。運転員の人は歩いて登るのです。だから運転開始までかなり待たされました。ここでもケーブルカーに一番で乗りました。日本のケーブルカーのロープの安全係数は8倍ですが、これはどの程度か気になりました。


橙色ラインが司馬台長城~金山嶺長城です。黄色マークが司馬台長城の、のろし台の一つです。尾根伝いに長城と、のろし台が点在しているのが判ると思います。紫色ラインがケーブルカーで緑色ラインがゴンドラです。

より大きな地図で 司馬台 を表示
末端付近は霧で霞んでいました。


その先まで登って一番先まで行って見ました。この先にももちろん長城は続いているのですが危険なため、これ以上は行けません。この場所にたどり着いたのが10時52分でした。


ここは八達嶺と違い、無人の景色が撮れるのが魅力です。


少しだけ霧が晴れてきました。 人が写っています。


霧がなかったらすごい迫力だったと思います。でもいつもいつも晴れるというわけには行かないですね。


ここが一番急坂でした。覗きこんでも階段が見えません。


下から見た一番の急坂です。これで坂の急なことが判ってもらえると思います。


遠くまで長城がつながっているのが判ります。


ここを歩くとかなり迫力がありますよ。北京周辺では、今回の司馬台長城(しばだい)以外に訪問できる場所は金山嶺長城(きんざんれい) 、蟠龍山長城 、古北口長城(こほくこう) 、大榛峪長城(だいしんよく) 、黄花城長城(こうかじょう) 、慕田峪長城(ぼでんよく)、箭扣長城(せんこう) 、八達嶺長城(はったつれい)、水関長城(すいかん)、居庸関 ・居庸関長城(きょようかん) 、挿箭嶺長城(そうせんれい) と沢山の見学場所があることを知りました。


両側は崩れたままで低いので真中を歩くようにしないと危険です。高所恐怖性の人は歩けない場所が沢山あると思います。その前にあのゴンドラは無理ですね。(笑)ケーブルカーも!


城壁の向こうに長城が続いています。万里の長城の公式の長さは現在、8,851.8kmです。2009年4月18日、中華人民共和国国家文物局は総延長は6,352kmから8,851.8kmであると修正発表したそうです。毎日新聞によるとのろし台5723カ所も確認され、れんがなどでできた人工壁6259.6kmに加えくぼみや塹壕部分の359.7km、がけなどの険しい地形2232.5kmが含まれたことから延びたとみられるとしています。


ここでも場所を紹介するために衛星写真を拝借いたしました。写真の右上に司馬台があります。北京の水がめ密雲水庫(密雲貯水湖)の少し先です。有名な八達嶺が北西に対して司馬台は北東にあります。