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喬の家の大邸宅なので中国語で「喬家大院」と呼ばれています。地図を見ていると、喬家大院(乔家大院)以外に王家大院や渠家大院や常家大院などの大院が平遥古城から60km以内に点在していました。
中国では山西省といえば山西商人が最初に思い浮かぶくらい中国経済の中心だったのです。古くはアヘンや長城建設資材調達で富を独占し、19世紀には銀行業で全国の為替業務を独占しました。それだけに大富豪が沢山いたと言われています。
中国の住宅は中庭を中心に四方向に家を建てるのが伝統的な様式でこれを四合院と言います。喬家大院は6っの大四合院と20の四合院の組みあわせて豪邸が成り立っており部屋の数は313にもなるそうです。清時代の様式がそのままに保存されているのが魅力だと思います。上の写真は豪邸の中央の通路です。入口側を撮っています。
右側にパネルが貼られているのが判りますか? これは中国で大ヒットした「喬家大院」というテレビ番組の場面を掲載しているのだと思います。ここで撮影が行われました。中国が社会主義国家となったことで、1950年代に消滅してしまったそうです。現在はその大邸宅が公開されて大観光地となっていました。
この時は行きませんでしたが王家大院はさらに大きくて、敷地は3万4650㎡で部屋数は834だそうです。幸いにも後日に行く機会がありました。→ポチッ

喬家大院の中の比較的小さな四合院の一つです。中庭を中心に四方向に建物が配置されているのがわかると思います。このような四合院が20っあります。


これも四合院の一つです。入口のデザインがこっています。それぞれの四合院のデザインが違いました。


これは6っある大四合院の一つです。


書を売っているのでしょうか。?


ここを訪れる外国人は日本人よりも欧米人が圧倒的に多いみたいです。欧米人は建物に対する興味が高いのとアジア文化に惹かれる度合いが強いのかもしれません。


でも中国人の観光客が一番多かったです。有名な書をバックに記念撮影をしているところです。中国の人の間で、観光がすごい勢いで増えている気がします。


屋根の形が特徴的です。


こんな彫り物もありました。
中国語のパンフレットには一般公開している古い建物は博物館との言い方が必ずされています。平遥古城の中の建物や晋祠や王家大院などほとんど例外なく使われています。
日本ではこれらは博物館とは呼ぶことはなく文化財と呼びます。日本での博物館はいろんなものを展示した建物の意味に使います。中国でも展示物を置いた建物を博物館と呼びますが、展示がなくても昔の古い建物(文化財)をあるがままに見てもらっていることに使われています。このことから博物館は日本より広い意味で使われているような気がします。


『喬家大院』、韓国のドラマ・アワーズで最優秀賞
陳建斌(チェン・ジェンビン)、蒋勤勤(ジアン・チンチン)が出演する中国製ドラマ『喬家大院(韓国名:巨商チアオツユング)』はこのほど、2006ソウルドラマアワーズ(Seoul Drama Awards)で、長編部門の最優秀賞を受賞した。

『巨商チアオツユング』の放送により、韓国視聴者は、中国の清朝(1636~1912年)末期の北部地域における風土や人情、巨商であるチアオツユングさんの起伏に富んだ人生や愛情に引き付けられている。韓国のあるメディア関係者は、「中国に行ったことがある韓国人はいずれも、中国の経済発展の日進月歩に感慨を覚えている。『巨商チアオツユング』により、中国経済の急成長が一夜のことではないと韓国の視聴者が感じてきた。チアオツユングが生活していた清朝において、中国は既に現代的商業・金融業の原形を形成しており、商業的意識が人々の思想に深く入り込んでいる」と述べた。
喬家大院の航空写真です。小さな長方形の中庭と周囲の建物が一つの四合院です。沢山の四合院が組み合わさって喬家大院が構成されていることが判ってもらえると思います。