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高野山に来れば、やっぱり精進料理を体験したいですね。宿坊に泊まれば、もちろん夕食で食べれるのですが、日帰りで来ているので昼食で精進料理を食べることにしました。ネットで調べて写真のお寺に精進料理を12時に予約しました。場所は奥の院の入口の一の橋に近い熊谷寺です。高野山に着いて、最初に奥の院に行き参道を歩いて一の橋まで来ると丁度12時でした。

中に入るとさっそく、長い廊下を案内されました。


そしてこちらの部屋に案内されました。


部屋の前の廊下から写真を撮りたくなります。


部屋の中には人数分のお膳が並べてありました。暖かいものは後から持ってこられました。見ての通り5名で高野山に来たのです。


部屋と廊下を仕切る障子のシルエットがきれいでした。


待っていると暖かいものが並べられました。天ぷらは揚げたてが最後に出てくるのですが、それまで箸を付けずに天婦羅が来てから写真を撮りました。
デザートは季節柄(11月30日)、柿でした。


さっそく記念撮影です。


ご飯をよそいでももらった上に、お茶まで入れていただきました。


料理を紹介します。これは蒲鉾のように見えるのは麩(ふ)です。この生麩(なまふ)はおいしかったです。高野豆腐と昆布も精進料理の定番ですね。


こちらは、ごま豆腐です。これが精進料理の栄養源になっている気がしました。味は本場の高野山だけのことはありました。
調べてみると高野山の精進料理の一番の特徴は、ごまとうふを使う事だそうです。ごまとうふは昔、弘法大師がある民家に宿泊された際、亭主のもてなしとしてふるまわれたもので、大師は大変感動され、後世まで残すようにと言葉を残されたと言われたそうです。高野山のごまとうふは白ゴマと吉野葛以外使わず、般若心経を唱えながら練るという独特の製法で、滑らかにまるでとろける口当たりは多くの方を虜にし、おみやげに最も喜ばれているそうです。


天ぷらはもちろん野菜天ぷらです。藻塩で食べました。


煮豆に


酢の物です。
もっと豪華な精進料理もあるのですが昼食であることから今回の質素なコースの昼食プランAにいたしました。
質素な方が、高野山と言う場所のお寺で食べる精進料理らしく、周りの雰囲気にも合っているような気がしたのも今回のコースを選んだ理由でした。
  昼食プランA 3500円
  昼食プランB 4200円
  昼食プランC 5250円~8400円

ネットでの精進料理の説明を紹介いたします。
僧侶は日々の暮らしの中で修行としての食事をします。本来食事は朝の粥・汁・香の物という一汁一菜から始まり、昼の白米・汁・香の物オカズの食事のみです。ただ、それだけでは夕方にお腹が減ってきますので、夕食を摂るのですが、本来夕食は「食事」という概念では捉えず、「薬食(やくじき)」という名前が付き、薬であると考えます。この薬食を肉、魚介類、ニンニクやニラ、タマネギ等の臭いのきつい野菜類を使わず、研究され創意工夫され進化してきたものが現在の精進料理と言われるものです。

暖かいお澄ましはいいですね。高野山では精進料理が何百年も作り続けられてきただけのことはあり、質素ですが美味しい料理であり、高野山の雰囲気を堪能させていただきました。


炊き立てご飯も最高のご馳走でした。
精進料理の「精進」とは次の意味が込められています。
  ・ 一心不乱に努力する事
  ・ 仏教の戒律を守る事
  ・ 仏道の修行に励む事
  ・ 肉食を断って菜食をする事