ここは高野山の遍照光院の前のメイン道路ですが景観を大切にする配慮がいくつかありました。気が付かれましたか。クリックすると拡大するので、探してみてください。
道路のカーブ部分にはガードレールが設置されていますが、一つ目がそのカードレールが木で作られていることです。鉄の部分を両側から木で挟んで丸くしています。支柱も白ではなく茶色が使われているのも二つ目の配慮だと思います。

冒頭の写真の中に道路標識がありました。ただし裏側だったので気が付かれない方もおられたかもしれませんが、実は道路標識の上に屋根が取り付けられているのです。標識自体は色を変えられないので少しでも景観に近づけているのだと思います。その屋根が三つ目の配慮で四つ目の配慮は道路標識の支柱にも茶色が使われていることでした。


お寺の写真を撮っても白いガードレールより格段に雰囲気がいいですね。せっかくなので写真のお寺である遍照光院を紹介いたします。高野山真言宗の総本山は金剛峰寺ですが、高野山には総本山の金剛峰寺を除いて117のお寺があります。その中に別格本山が27寺があります。その別格本山の一つが遍照光院なのです。遍照光院(へんじょうこういん)は、天長9年(西暦832年)11月に弘法大師によって創建され、白河上皇が高野山参りの度に御在所とされた由緒のある寺院です。


門からの内部の景色です。本堂には重要文化財快慶作の阿弥陀像外、寺宝は国宝、重文など多く狩野藤原採林の襖絵など手近に見ることが出来るそうです。高野山のお寺のほとんどは宿坊になっており、こちらでも個室(35室)大広間(2室)中広間(1室)があり、最大で個人は150名、団体で200名が泊まれるそうです。

別格本山の27寺を紹介いたします。
宝亀院、桜池院、天徳院、正智院、宝城院、西禅院、明王院、龍光院、親王院、

総持院、西室院、南院、金剛三昧院、龍泉院、光台院、福智院、本覚院、

本王院、普門院、一乗院、普賢院、西門院、大円院、持明院、多聞院、三宝院、

遍照光院、清浄心院、円通律寺