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関西の実家に帰省しているときに出石皿そばを食べに行きました。実は出石皿蕎麦のお店が、実家のある兵庫県宝塚にあるので久しぶりに食べに行ったわけです。
「出石皿そば」は兵庫県豊岡市の旧出石地区の名物そばで約50軒の、そば屋があるそうです。宝永三年(1706年)に出石藩主松平氏と信州上田の仙石氏がお国替えとなった際に、仙石氏と供に信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ誕生したそうです。その後、出石焼きが始まり白地の小皿に盛る様式が確立されて現在の形式になったそうです。

神戸に住んでいるころは、時々、車で出石に行き出石皿そばを食べました。出石焼(いずしやき)の壷や酒器(徳利、お猪口)も買った思い出の場所です。下の蕎麦つゆの壷の入れ物や蕎麦猪口や皿も出石焼きです。
地元に出石皿そばを食べに行ったころの地名は出石郡出石町でしたが、2005年4月1日に豊岡市や但東町、城崎町、日高町、竹野町と合併したために町名はなくなりました。ただし「出石町」は冠称となりました。例えば出石城跡がある住所は「豊岡市出石町内町」です。昔の出石町は今は一般的に出石地区と呼ばれているそうです。
地図で確認した地名は出石町町分、出石町川原、出石町鉄砲、出石町弘原、出石町柳、出石町松枝、出石町鍛冶屋、出石町福住、出石町小人、出石町内町、出石町田結住、出石町本町、出石町宵田、出石町魚屋、出石町伊木、出石町下谷、出石町東條、出石町寺町、出石町谷山です。
町名は冠称になりましたが出石皿そば、出石焼き、出石城跡など出石の名前は残っており、現在も残る風情のある町並みは、「但馬の小京都」と呼ばれています。


注文すると、このようにテーブルの上に皿が並べられました。


出石皿そばは、つゆに山芋を入れるのが特徴です。薬味はネギと大根おろしとワサビが添えられていました。出石焼は兵庫県豊岡市出石町一帯で焼かれる磁器で白磁が中心です。透き通るような白い磁肌に浮き彫りや透かし彫りによる精緻な紋様が際だつのが特徴です。


山芋と薬味をそば猪口に入れました。


全て完食です。一人で割り箸の高さまで食べると一人前と書かれていましたが、ちょっと食べすぎになるのでこれくらい(15皿)にいたしました。後から来た人の注文をしているところを聞いていると一人10皿程度が普通のようです。
久しぶりに懐かしい出石皿そばが食べれて満足しました。


一人10皿食べると一人前が5皿なので5皿追加となります。すると料金は840円+120円×5皿=1440円となります。


本格的な手打ちの出石皿そばが本場以外で食べられるのは珍しいと思うのでお店を紹介いたします。
 店名:一理庵 そば義
 住所:兵庫県宝塚市逆瀬台一丁目11-4-102
 電話:0797-74-5122
 蕎麦:二八そば 手打
 営業:11時半~18時(蕎麦がなくなっら終了)
 休み:毎月6日と月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
     お盆と年末年始には定休日以外に休みがあります。(電話確認要)
 HP :http://www6.ocn.ne.jp/~sobayosi/


蕎麦は本格手打ちですが、つゆにもこだわりがあるようです。下の写真をクリックすると拡大するので、説明が読めると思いますが、一部を紹介いたします。
厳選の二種類の醤油とアルコール抜きした本味醂を炊き合わせた「本かえし」を一ヶ月以上寝かせ、その「本かえし」に毎朝作る一番だし(昆布・椎茸・鰹ぶし)を合わせて作り上げたものです。